友達の美容院 | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

ずっと美容師を続けてきた友人が、晴れて自分のお店をオープンした。ここのところ、そのお店のことを考えると、なんだか幸せで楽しい気分になる。

 

写真を見ると、お店の構えは昭和の商店といった感じの、民家にくっついた四角いお店で、入口はサッシの引き戸。

美容院の前はアンティーク雑貨屋さんだったらしい。

店の正面のガラスのサッシの横もガラス張りで地面に近い部分は茶色いタイルになっている。

そのタイルの前のところに、黒い、ごく普通の、親子が座ってアイスキャンディーでも食べていそうなベンチが置いてあり、その脇には郵便マーク〒のついた赤い郵便ポストがかかっている。

 

お店の中の写真も、いい感じだ。

明るくて、シンプルで、スッキリしている。お祝いに届いたのだろうか、飾ってある観葉植物の緑が清々しい。

 

壁には、長方形のレトロな掛け時計。

写真では見られないけれど、電話はダイヤル式の黒電話なのだそうだ。

「ジリジリーンって、なるんだよ」と楽しそうに言っていた。

 

いろんな人から観葉植物が届いて、お店の中がジャングルみたいになったらどうしよう。と少し心配になったが、友達に確認したところ

嬉しい!とのことだったので、ちょっと背の高い フィカス・ウンベラータという、大きな緑の葉が光に透けているような観葉植物を選んで配達してもらうことにした。

「開店おめでとうございます。ここで沢山の素敵な物語が生まれますように」というメッセージをつけてもらった。

 

サッパリして、笑顔の明るい友達の店には、いろんなお客さんがやってきて、それぞれに、いい思い出を作るんだろうなと思う。

明るくて、ちょっと昭和の雰囲気のある店では、日々愛おしい日常が繰り広げられるんだろうな。

 

大人になってから、その土地に住み、美容師として働き、30代前半でマイホームも購入したしっかり者の友達と最後に会ったのは3年前の夏。

私たちにとって懐かしい吉祥寺のロンロンで待ち合わせした。

ものすごく久しぶりの再会だったのだけれど、16歳になる息子さんと仲良くやってきた友達。すごく仲良しの親子で、私の娘と四人でご飯を食べに行き、その後サーティーワンアイスでアイスを買って食べたのだった。

 

大人になってから、あまり連絡も取り合っていないし、ほとんど会うこともないんだけれど、なぜか、距離も時間も気にならず、いつも近くにいるような気がしている友達。

 

日本に帰ったら、あのお店に行って散髪してもらうのが今からとても楽しみだ。