ロンドンのスカイスクレイパーは、ユニークな形のビルが多い。

川の対岸から眺めるのもいいものだけれど、出来れば近くで見てみたいと思っていた。

 

 

リバプールストリート駅で降りて、シティの中を大きな建物を目指して歩き始めた。

 

一番見たかったのは、The Garkinという愛称で呼ばれるこのビル。

初めて見た時には、なんだ、あのロケットのようにそそり立つかっこいいビルは!と驚いた。

 

 

Garkinというのは、ピクルス用に使われる小さな胡瓜のこと。

窓に映る他のビルの影が幾何学的でかっこいい!

 

そのすぐ近くには、こちらも、その形からThe Cheesegrater(チーズおろし金)という愛称のついたビルが建っている。

ここも、まるで電車の車両が入っているように見える部分(すぐ下の写真の、柱の上部分)があったりして面白く、そして下から見上げるビルは大迫力だった。

 

 

さらには、まるで石油コンビナートのようなロイズビルディングも同じ一帯にある。

 

 

私的には、これを見ると鉛筆削り機の中を思い出す、、、。

 

 

この辺りは、遠くから見るのと、歩き回るのとでは全然印象が違ったものになる。

なぜなら、この近未来的な建物の間に、古い教会や建物があったり、700年もの歴史のあるマーケットがあるからで、スカイスクレイパー以外にも変わった建築物が沢山あり、このあたりを歩くとその多様性に不思議な感じがする。

 

シティの対岸。タワーブリッジを渡ってすぐのところにも、かっこいいビルがある。

シティホールである。

 

 

残念ながら週末は中に入ることが出来ないのだけれど、中は吹き抜けの周りを螺旋のランプが500メートルの高さまで続いている(ビジターが行けるのは3階まで)。

このビルは、ダーズベイダーのヘルメットだとか、変な形の卵。さらにはガラスの睾丸などのあだ名が付いている。

 

タワーブリッジから見るとこんな感じ。

 

 

シティホールの後ろには、これまた不思議な形のスカイスクレイパー、The Shardが見える。

 

 

この建物はイタリアの建築家レンゾ・ピアノによるものなのだけれど

本当に美しい。

ロンドンのグレーの空に、きりりとそびえたち、鋭角的なビルに空を映して、空に溶け込んでいる。とてもクールで軽やかだ。The shard of glass と呼ばれることもあるらしい。ガラスの破片という意味。

 

Millenium Bridgeを渡って、またテムズ川の対岸に戻ることにした。

この橋はThe GarkinやCity Hallを手がけた建築家、Norman  Foster によるもの。

 

 

橋の向こう側にセントポール大聖堂が見えている。シルバーの吊り橋は歩道橋。車は通ることは出来ない。銀色の橋は軽やかにスッと伸びていて、無駄のない近代的なデザイン。

 

今回は、建物の外観を眺めるばかりだったけれど、とても楽しめた。

どの建物にも、ユニークな愛称が付いているのも面白かった。

 

それにしても、あんな巨大な建築物を設計するのって、すごいなあ。まるで、神になったような気がするのじゃないだろうか。

偉業だよなあ。と、しみじみ感動するハイテク建築巡りだった。