二日目は、電車に乗ってマリーアントワネットが15歳までを過ごしたというパレスを見に行き、夕方、義姉カップルとプラハに留学中の姪と落ち合うという予定。
もちろん、昨夜いったレストランを指定したことは言うまでもない。
朝のナッシュマルクトは、そんなに店がやっていなかったので、カールスプラッツの駅へ向かった。
駅の近くに、デアマンというチェーン店のパン屋兼カフェがあったので、そこに入った。ドイツパンのサンドイッチにillyのカフェラテを注文。
ドイツパンが大好きなこともあって、満足のいく朝の軽食になった。
お店のロゴが可愛い。
写真がなくて、残念。
いろいろと歩き回って、観光して、午後またカールスプラッツに戻ってきた。そして、また駅の近くの公園の中のカフェレストランに入る。
ここが!あまり期待していなかったのに、とても良かったのだった。ガラス張りで外を走る路面電車も眺められる。
私たちは、ソーセージとカイザーロール。ビーフコンソメスープ。ウィンナーシュニッツェル。そしてビールを頼んだ。
澄んだビーフコンソメスープには5㎝ほどのヌードルとパセリが入っていた。胃にしみる優しい美味しさ。
なんだか、懐かしい味。
シンプルな食事。
でも、これが満足度のとても高い食事だったのだ。
このパンとマスタードの間にあるもの、わかりますか?
これは、西洋わさび。ホースラディッシュである。
私はホースラディッシュが好きだけれど、瓶に入ったオロシショウガ状のものしか見たことがなかった。
これは、少し乾いた感じのホースラディッシュの千切りのような、、、。
さらに、マスタードが美味しい!こんなに、シンプルなのに、全てが全部美味しい。このパンにマスタードとホースラディッシュと、プリプリのソーセージを挟んで、歯を立てると、ソーセージがみずみずしく弾け、もしゃっとしたホースラディッシュからはつーんとした辛味が鼻をぬけ、マスタードが爽やかな辛味と滑らかな食感で絡みつく。
まるで、ワビサビの世界。こんなにシンプルなのに、すごい世界に連れていってくれる。
ビールが進む。おかわりを頼んだ。
さらに、ウィンナーシュニッツェルは、先日食べたものとは別物だった。
今回は、ウスターソースが欲しいなんて、全然思わなかった。
レモンを絞り、マスタードをちょっとつけて、サクサクと食べるウィーン風カツレツは、とっても美味しかった。
夕方、予約を入れておいたレストランへ行くと、昨日の感じのいいウェイターが挨拶しにきてくれた。今回は6人。
賑やかなアメリカ人御一行様。今回の私たちのウエイターはルーマニアから来た今日で仕事3日目のアレックス君。とてもチャーミング。
彼にとっても、ウイーン料理がまだ珍しいらしく、私のスープにパンケーキが入っていることに興味津々。
皆、グーラーシュや肉料理を頼んだのだが、私は軽いものが食べたかったので、ビーフコンソメスープ(また!)にパンケーキの細切りが入っているもの。黒パンにカマンベールチーズとクランベリー添え。というものを注文した。
テーブルの真ん中には、ドイツパンが何種類も入ったバスケットが置かれた。
そして、もちろん、皆でビールを飲んだ。
良いお店。良いビール。ウイーンの家庭料理を食べられる店をきかれたら、私は迷わずこのお店を推薦する。
このあと、近くのワインバーに立ち寄った。
メニューが読めなくて、このリーシングと指さすと「白とか赤とかでいいよ」
「あとは、こっちで、決めるから」という、なんともアバウトな、もしワイン通がきいたら、憤りそうな店主。
私は、あ、メニュー読めないし、ちょうどいいやと、嬉しくなった。
それで、出てきたワインは、とっても、美味しかった。
店主は、なんか、引き出しから、雑にボトルを出して、適当にグラスに注いでいる。
そして、けっこうまめに歩き回って、おかわりを足したり、会計をしたりしている。
ここで、ひんやりしたオーストリアの白ワインを2杯のんで、今度くるときはドイツ語を勉強してきたら、きっともっと面白いだろうとおもいながら
ホテルへと帰った。