本日ご紹介いたしますのは私の作出致しましたセミアルバです。セミアルバというのはどちらかというと俗称のようでWhite with colored lip が正しいようです。 白弁で色彩のついたリップのついたカトレヤつまりリップの色彩・形状に幅を待たせてあるような呼び方です。
2005年に交配いたしまして2013年の3月にRHSから登録申請が受理されました。
親はC.Mishima Rouge と C.Mildred Rivesです。
この実生苗はセミアルバの成株の横に並べて数年育てておりましたが、セミアルバの成株のうち
ウイルス検査で数株が陽性反応がでましたので初花が咲いて花質のよい選抜した株をすべて
ウイルス検査いたしました。やはり陽性反応がでましたて在2株しか栽培しておりません。
親のC.Mildred Rives'Orchidglade'はメリクロンを使いましたがオリジナル株よりリップの色彩がやや
むらでした 。この欠点を改良したかったのですが完璧な株はありませんでした。
’Hope'も花自体は型もよくサイズもまずまずとおもいますが、リップがもう少し濃ければとおもいます。
セミアルバは私の好きなカトレヤで更なる良花を求めて交配するつもりです。
画像は昨年6月に水苔からバークに植え替え、今月咲いた時に撮影しました。
さすがに,C.Mildred Rives'Orchidglade'の子供だけありまして、植え替え後半年足らずでしたが
NSは16cmありました。
(世界らん展2023)
先日、東京ドームのプリズムホールで開かれました世界らん展2023の観覧に行ってきました。
入り口から、らんの小道、らんの谷、らんの森という会場に続く飾り付けは見応えがありました。
私はカトレヤ専門に育種をしていますので、やはり展示されているカトレヤの品質を見学にいきまし た。 古くからの顔なじみの蘭園業者の方との雑談も楽しみです。
ドームで行われていた最盛期に比べますと見劣りがいたしますが優れた個体も出展されております。 14日まで行われます。