今回記事はここ数年で視聴したアニメ作品全般 についての雑感を書いてみたいと思います。まずは総括的にネガティブな感想から。その後ポジティブな視点でおすすめアニメランキングを書きます。

 

最近の人気アニメ作品、異世界転生モノがやたらと多くない?

 

それもゲームの世界に主人公が転生するという内容。いわゆる「なろう系」と呼ばれる作品。「なろう系」の由来は「小説家になろう」という自作小説を投稿するサイトみたい。

 

なんていうか根本的な発想がネガティブな気がするんですよね。現実世界が辛いから異世界に逃避しようみたいな雰囲気を感じちゃう。この辺が気になる人は肯定的になろう系アニメを捉えられないんじゃないかな。

 

「なろう系」の大抵の作品は転生した異世界で、現実世界での鬱憤を晴らすかのように、かわいい女の子たちに囲まれたり、強力な力(才能)で敵を圧倒したりする。まあ、他のエンタメ作品の発想と何が違うのかといわれると確かにその通りですけどね。

 

そんな頑固オヤジみたいな印象を最近のアニメに抱いていたところ下記作品に出会いました。実際視聴してみると・・・まあまあ・・・凄く(小声)・・・面白い(笑)

 

以下、ここ数年で視聴した作品で特に印象に残った作品を列記したい思います。すでに当ブログで取り上げた作品は除外します。

 

実際見てみると、頭の固いクソジジイみたいな上記感想など吹き飛ばすほど面白い作品が存在しますね。素直に賞賛できない自分が嫌になったほどだ(苦笑)

 

順位は個人的なオススメ順位です。

 

 

1位『Re:ゼロから始める異世界生活』

 

この作品の1期はかなり魂を揺さぶられた。現在第2期まで放映されたけど2期は正直イマイチだった。しかし1期には2期の消化不良感を帳消しにする素晴らしさがあると思います。よって3期は期待ですね。早くレムが復活して欲しい。1期のレムからの告白からの白鯨戦はかなり熱い展開でした。

 

全体的に何が素晴らしかったか。

 

主人公が異世界に転生するという「なろう系」の基本フォーマット通りなんだけど、現実世界の厳しさからの逃避の物語ではない点ですね。むしろ主人公が現実世界での弱さを異世界でもトコトン突きつけられ、それを克服し成長していく。その過程が素晴らしい。

 

携帯の着メロがフランダースの犬だったり、氷河期世代に刺さる言葉が多かったり原作者は僕と同世代で似たような感性を持った人物だと感じました。異世界転生モノのネガティブ評価ポイントを完全に逆用した作品ですね。

 

 

2位『魔法少女まどかマギカ』

 

もう10年くらい前の作品かな。僕が観たのは2年程前。これは衝撃的な作品だった。作品タイトルの雰囲気とは180度違うと言っても良いダークな内容。既存の魔法少女モノのお約束をことごとく悪用している。主人公が守られるだけのお姫様でマスコットキャラが悪役だと・・・。ストーリー展開や演出が「シュタインズ・ゲート」に匹敵する素晴らしさでした。第10話くらいのオープニング曲の歌詞の意味が良く分かる演出に感涙必至。ほむら、君の努力には全て意味があった。

 

 

3位『とある科学の超電磁砲』

 

「とある魔術の禁書目録」という作品の外伝作品。現在本編、外伝ともに第3期まで放映済。原作は文庫本(ラノベ)50冊を超える超大作。超電磁砲シリーズは第2期の『とある科学の超電磁砲S』が珠玉。Sisters編が面白すぎた。何といっても主人公の御坂美琴ちゃんがメチャかわいい。色んな作品のツンデレ美少女の中でもトップクラスの存在でしょうね。一方で本編の禁書目録シリーズは正直イマイチ。話が無駄に壮大すぎる印象。長いだけで複数の支流が合流する大河ドラマ感が今のところない。

 

 

4位『オーバーロード』

 

ゲームの世界に転生する作品の中ではトップクラスの面白さ。とにかく設定が細かい。作品世界の設定に興味を持ち始めると底なし沼。特にオンラインRPGが好きな人はハマると思う。逆にRPGに興味ない人には痛々しい作品に感じるかも。アインズ様の配下としてナザリック大墳墓の一員になりたいと感じられるか?中ニ病患者のアインズ様に共感してしまうとこの作品、ホント沼です。

 

現状、主人公たちの勢力(ナザリック)が強すぎるので、早く同等以上の敵が出てきて欲しい気がする。一方でこの作品は魔王を主人公にした逆転の発想が根本的な面白さに繋がっているので圧倒的強者のままでも良い気もする。

 

 

5位『幼女戦記』

 

くそ面白い。現実主義者のエリートサラリーマンが存在X(神)によって第一次大戦下のヨーロッパに良く似た世界に転生させられ、幼女の皮を被った悪魔として活躍する姿が描かれる。軍人として常に完璧以上の結果を出し続ける展開は爽快感抜群。第2期早くつくって欲しい。特筆すべきは、主人公ターニャ・デグレチャフ役の声優さんのうまさ。基本ドSな鬼軍曹なんだけど、結果を出せば出すほど存在Xの思惑通りの展開になってしまい悔しがる姿が最高すぎる。架空戦記モノ好きの方に特にお勧め。

 

 

6位『ノーゲーム・ノーライフ』

 

異世界転生モノの中でも異色作。全てをゲームの勝敗で決する世界に転生した天才ゲーマー兄妹の活躍が描かれる。演出全般が素晴らしく1話から一気に引き込まれてしまった。これだけ面白い作品なのだから2期も放映済なのかと思いきや2014年に1期が放映されて以来音沙汰なし。前日談の劇場版はあり。原作者が体調不良なのかな。

 

最終的に全てをゲームで決める世界を創造した神に挑戦するというストーリーラインが見えているのに続きが見られない生殺し状態。ホントはもっと上位に推薦したい作品だが2期が現状期待できないのでこの順位です。

 

 

7位『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』

 

なろう系の中でも最近流行りの「悪役令嬢モノ」に分類される作品。大して期待せず1話を観たら、いきなりCパート(ラスト)で泣かされた。義理の弟が閉じこもった部屋の扉をオノでぶち破ったシーンは神。破滅フラグをぶち壊すって意味もあるし、弟キースの心の扉もぶち壊すって意味もあった。何より主人公カタリナの破天荒な行動力にスッキリ爽快な気分にさせてもらった。

 

乙女ゲームの世界という設定のおかげで主人公が鈍感すぎるのもイケメンや美少女たちに囲まれるハーレム展開も全然気にならない。良くできた設定だなあと感心しました。

 

 

8位『五等分の花嫁』

 

ここに来て王道ラブコメ作品の登場。ラブコメの中で特に面白い作品とは思えないのだけど、ヒロインである5つ子の個性と可愛さの演出が素晴らしすぎる。学園ラブコメ定番のイベントやストーリー展開などのシナリオはもっと何とかならなかったのかと感じましたが、ヒロインたちの魅力と演出はラブコメ作品の中でトップクラスの作品だと思いました。人気女性声優オールスターって感じの豪華声優陣のおかげかな。

 

ちなみに僕は五女の中野五月がお気に入り。というか5人全員可愛すぎ。エピソード毎に人気ランキングは変動するだろうなあ。しかしフータローと結ばれるのはたった1人でしょ。結末観たくないですね。推しとフータロー君が結ばれる脳内完結が大正解といえる作品。

 

 

9位『呪術廻戦』

 

ポスト「鬼滅の刃」と評価されている作品です。文句なく面白い。でも正直、1期24話だけ見た限り「鬼滅の刃」の方が総合的に上回っていると感じました。物足りなく感じたのは敵キャラの魅力ですね。五条悟というキャラが強すぎな点と、エキセントリックな性格の敵が多すぎて緊張感が足りてない印象。ドラえもん(五条悟)が全部解決してくれるんでしょ?みたいな。

 

主人公がラスボスの力を取り込み、互いが互いを利用しあう関係の基本コンセプトは超ナイスアイデア。20本の指の全てを取り込んだ時、最終的に主人公がラスボス化する展開もありえるだけに今後が楽しみです。キャラが全体的に硬派な点も個人的に気に入っている。

 

 

10位『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

 

オススメランキング最下位ながら個人的作品評価は10作品中1位の作品です。爽快感とかワクワクドキドキが得られる上記作品と違い、全体的に切ない雰囲気の作品なのでオススメ度10位にしました。かの京都アニメーションの作品。とにかく美しい。視聴後はエンディング曲「みちしるべ」がしばらく頭から離れませんでしたね。

 

超ハイレベルな作画、練られた脚本、繊細な演出が一体となって涙腺堤防をあっさり崩壊させてきやがります。各エピソードのメインキャラクターたちに共感することで、主人公ヴァイオレットの気持ちにも深く共感してしまうという展開。人形のような主人公が徐々に自分の気持ちを理解する過程が視聴者の視点とほぼ同一なんですよね。お姫様の公開恋文の話と伝説的神回の第10話が珠玉。

 

ただ全13話のうち10話までは完璧でしたが、11話~13話の脚本がちょっと雑に感じました。京アニの弱点は戦闘描写なのかな。戦闘はリアル世界でまず取材できないからなあ。ファンタジーだけどリアル寄りの作品だけに11話~13話のツッコみどころ満載の展開は少し残念でした。

 

この作品は余りに素晴らしいので映画版を視聴後、単独記事でそのうち書きたいと思ってます。

 

 

<あとがき>

 

いや、最近のTVアニメ、面白いなあ。やっぱポジティブ視点って大事だよな。ネガティブ視点も当然大事だけど、重箱の隅の粗探し的な視点ではダメ。重箱全体を評価できないとね。

 

最近の若いモンは・・・みたいな感想を冒頭に書いてしまいましたが、いつの時代も昔と比較して素直に賞賛できない懐古主義者っているんだよなw

 

そういえば、エヴァンゲリオンがついに完結しましたね。映画館に早速観に行きました。卒業がテーマって感じの最終作でした。いずれ単独記事で取り上げたいと思います。単純に賞賛も非難も出来ない作品です。庵野監督にしては無難にまとめたなって感想。

 

そして当ブログで取り上げた数々の作品の中で個人的No.1評価と言える「マブラヴ・オルタネイティブ」がついにアニメ化されるらしいですね。超期待しているのですが、不安もかなり大きい。原作の感動を再現するのは至難でしょ。アニメ化までかなりの時間をかけたので、原作の感動を再現する素晴らしい基本設計をついに考案したのだと大いに期待して待つとしましょう。

 

あ、「シドニアの騎士」の完結編と「閃光のハサウェイ」を映画館で観たいなあ。オリンピックなんかより日本のアニメ業界を応援したい今日この頃です。何だろな。リオも平昌もめちゃ楽しんだのに自国開催の五輪に完全に白けている自分が居ます。

 

相変わらず久しぶりの更新ですが今日はお堅いネタで。次はアニメネタにする予定。

 

2021年5月8日にNHKのBS1で放送された『2030 未来への分岐点』という番組のまとめです。僕が視聴した回は食糧問題についてでした。

 

朝食後、何気なく観ていたら結局最後まで観てしまった。編集や演出が素晴らしく内容も分かりやすい良質なドキュメンタリー番組だったという感想。個人的記録のためブログ記事にしておこうと考えた結果です。

 

「不幸はひとつのことが原因では起きない。いくつもの原因が重なって起きるものだ」

番組中の非常に印象的な言葉です。

 

以下箇条書きのまとめ

 

<何が問題か>

先進諸国の飽食と食料分配の不均衡

栄養失調が20憶人いる一方で肥満が20億人存在

生産された食料の3分の1が廃棄されている

 

<問題を放置するとどうなるか>

2030年を分岐点に土地の劣化に歯止めがかからず、2050年の世界人口100憶時代には食料クライシスが発生すると予想される。

 

<食料クライシスの例>

食料価格の上昇に伴う貧富の格差

環境問題の激化

それに伴う暴動や紛争

 

<土地の劣化とは>

地表数十センチの豊かな土壌が乾燥し、草が生えない、あるいは塩害が発生した状態。Co2吸収効果もないので気候変動を加速させる。

 

 

食料クライシスのメカニズム

 

「バーチャルウォーター」

肉1kg≒穀物6kg~20kg≒水15415リットル(風呂77杯分)

→肉の生産には大量の穀物と水が必要

 

上記のように食料を水換算した数値。日本は年間約80兆リットル消費(1年間の水使用量とほぼ同等)。バーチャルウォーターは緑の革命以降年々増加し続け、水資源枯渇が進んでいる。

 

「緑の革命」

1940年代から1960年代にかけて、高収量品種の導入や農薬や化学肥料の大量投入などにより穀物の生産性が向上し、穀物の大量増産を達成したこと。

 

緑の革命によりグローバル食料メジャーが誕生し生産国と消費国に分かれる傾向が加速。土地の劣化、水資源の枯渇、森林伐採も加速。緑の革命がもたらした食料システムが土地の劣化の根本原因と言える。

 

 

緑の革命のもたらした負の側面

 

<貧富の格差>

個人レベルの農場は大量生産のために没収され貧困と紛争の火種となっている。アフリカのコーヒー農園、東南アジアのパームヤシ、中国の養豚場など。

 

<生産国と消費国に分かれた弊害>

食料自給率の低い国は輸入に頼っているので、生産国の都合で輸入が止まると社会的混乱が起きる可能性が高まる。

中東のアラブの春はロシアからの小麦輸入がストップしたことが引き金となった。ロシアは大干ばつにより小麦の輸出制限をかけた。

レバノンでは国家財政が悪化した時に食料価格が3倍となった。

 

<大量生産農法の弊害>

土地を深く耕し、農薬や化学肥料や地下水を大量に消費し、単一品種を大量生産する生産方式は土地の劣化と環境問題を激化させる。

 

<構造的な問題>

資源の浪費→ 食料増産→ 人口の増加→ 富の増加→ 技術革新→ 資源の浪費

 

 

2030年までにすべきこと

1)持続可能な食料生産

2)環境や生態系を守る

3)食料廃棄を減らす

4)劣化した土地の回復

 

生産方法・消費・食品ロスの変革が必要

 

<プラネタリーダイエット>

持続可能な食事を学者が提唱

1週間の牛・豚肉は98g 鶏肉203g 半分は野菜とする

 

<不耕起栽培>

地表数十センチの豊かな土壌を守る。小規模農家への普及が必要。

 

<人工肉>

大豆やココナッツオイルを原料とする肉の代替食品。バーチャルウォーター87%の削減効果あり。米国企業インポッシブル・フーズが開発・製造。バーガーキングは人工肉を使ったハンバーガーを開発している。

 

<ファームリンクプロジェクト>

農家で廃棄処分にされる農作物や、廃棄される牛乳、たまごなどを集めてフードバンクなどに配送する米国学生による非営利活動。日本にも活動を広げるべく計画中。運送コストの削減が課題。

 

 現在映画版「鬼滅の刃~無限列車編」が史上空前の大ヒット上映中。公開1週間足らずで興行収入100億円突破。あの「千と千尋の神隠し」を超える早さだとか。そして現在300億突破。歴代最高はほぼ確実か。ネタバレ全開で感想を書きたいと思います

 

 

未視聴の方はご注意を。

 

僕はTV版総集編のヒノカミ神楽のエピソードに大感動し、その勢いで映画を観に行きました。とにかく最高だった。煉獄さんカッコ良すぎ。こんなん男も女も惚れるやろ。しかも泣かせる。特に煉獄さんの母君のシーンがヤバかった。

 

死闘の果てに上弦の鬼が炎柱・煉獄杏寿郎に言う。「鬼になれ!お前は選ばれし強き者なのだ」と。その言葉で煉獄さんの脳裏に母の言葉がよみがえる。

 

「杏寿郎」「良く考えるのです」「母が今から聞くことを」

「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか」

「うっ、分かりません」

「弱き人を助けるためです」

「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」

 

そして、この厳しい言葉のあとにぎゅっと幼き煉獄さんを抱きしめる母君。

「俺は俺の責務を全うする」というこの映画いや鬼滅の刃を代表する名台詞の背景ですね。

 

厳しさと優しさと我が子への愛。煉獄さんが色んな意味でなぜ強いのか。視る者に圧倒的な説得力をもって訴えるこのシーンがこの映画の珠玉だと思いました。煉獄さんの灼熱の深層心理の中心部にはきっと、母君の言葉が祀られた神聖不可侵の聖域が存在するんだよな。

 

漫画版の軽いネタバレですが、この時煉獄さんの額にはきっと「痣」が発現していたんじゃないかな。血で隠れて真偽は不明ですけどね。致命傷を負いながら驚異的な力を発揮した霞柱・時任無一郎と同じだと思うんですよね。

 

個人的には、上弦の鬼・猗窩座の「お前は選ばれし強き者なのだ」というセリフは「You are chosen one !」(お前は選ばれし者なのに!)というスターウォーズEp3のアナキン(後のダースベイダー)が師オビ・ワンとの死闘の果てに言われた言葉を思い出しましたね。

 

その後の運命は実に対照的。アナキンはダークサイドに落ちダースベイダーいわば鬼となって生き残り、煉獄さんは母君の言葉を守り抜いて命を落とす。しかし、その想いは炭治郎たちに受け継がれる。

 

炭治郎の猗窩座への「逃げるなー!」からの一連の叫びに大共感してしまい涙腺ウルウル状態になった。母君の回想シーンからの一連の流れが濃密過ぎた。上弦の鬼のヤバさ、柱の凄さ、主人公たちの成長のきっかけも描かれていますよね。

 

強き者に守られた弱き者はいずれ強き者へと成長し新たな弱き者を助ける。この循環こそが後に産屋敷耀哉(お館様)がいう「永遠」なんだよな。漫画版を読むとびっくりするほど後のストーリーやセリフに繋がっているのが分かりました。

 

前述の通り、僕は映画を観る前、漫画版は未読。TVアニメの特別編集版を視聴して「鬼滅の刃」ハマりました。流行っているから視聴してみるか程度の軽い気持ちで観たのですが、通常版第19話にあたるヒノカミ神楽のエピソードとその演出に大感動し、すっかり夢中になってしまった。

 

各エピソードだけ切り取っても十分面白いけど、全体的に観るともっと面白い。

 

映画視聴後、漫画版も最新22巻まで一気読み。TV26話と映画版のエピソードは漫画版でいうとだいたい8巻までの内容。8巻以降のエピソードの方が大いに盛り上がることが分かり、第2期、3期とアニメ化されたら一体どれだけすごい内容になるのかワクワクが止まりませんでした。このクオリティで遊郭編や鍛冶師の里編とか無限城編とかヤバイでしょ。

 

アニメ制作はufotableというTVアニメ「Fate/stay night[UBW]」や劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」を制作したスタジオ。圧倒的な映像美と演出力に定評があるスタジオですね。バトルアニメをやらせたら世界No.1じゃないかな。

 

映画ヒットの要因は様々な分析がなされていますが、やはりコロナ禍の影響がかなり大きいのかなと個人的には思っています。様々なエンタメが自粛で制限を余儀なくされており、みんなエンタメに飢えている。そんな中で公開された超話題作。

 

「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか」

 

煉獄さんの母君・煉獄瑠火の言葉はコロナ禍だからこそ心に刻みたいですね。

 

家族愛をベースとした誰もが共感できるストーリー展開や圧倒的な映像美、登場人物のわずかなセリフから感じられる背景、細やかな演出や設定の数々が一体となって、観る者の心に何かを訴えてくる。ひとつひとつの要素だけをみれば過去作品で用いられた使い古しといえるけど、それだけではこの作品は語れない。

 

例えば、JOJOの奇妙な冒険に似ている部分が多々あるけど、それを言ったら世間には類似作品が数多存在しますよね。それにヒノカミ神楽といっしょで全ての型(要素)が一体となった先に見えてくるものがあるんだよな。

 

人の側だけでなく、鬼の側の背景描写も素晴らしい。一歩間違えば誰もが鬼になりかねないと思わせるところが大人の視聴に耐える部分だと思いますね。家族への愛は人を強くするが、時には人を歪ませることもある。その両面が描かれている。

 

特に上弦の壱 黒死牟(こくしぼう)と上弦の参 猗窩座(あかざ)は圧倒的な強さと説得力ある背景に最高の敵役だと絶賛したいですね。上弦の弐 童磨(どうま)も違った魅力がある。単なるクソ野郎なんだけど妙に憎めない愛嬌があるんですよね。

 

この3匹の鬼との決戦と背景描写はこの作品の珠玉。これが映像化されたら一体どうなるんだ?期待値のハードルが高すぎて期待外れになりかねないけど、ufotableはきっと予想は良い意味で裏切り、期待は裏切らないだろうな。