君と見たあの日の空
いつの事だったったろうか・・
春にはちょっとまだ早い
そんな季節に
君と見た空
川辺で
ゆるやかに揺らぐ水面を二人見つめていたね。
言葉は無くても
なぜだか解かり合えてしまう二人の心が哀しかったね。
「ナゼ・・ワカッテシマウンダロウ・・」
それは二人がよく似ていたからかな・・
青空の日も
曇り空の日も
淋しい雨が降る日も
空は繋がっていて
二人の心を手繰り寄せたよね。
今、君はどうしているだろう?
ちゃんと笑えているかな?
恋はしているかな?
自分の気持ちに正直に向き合っているかな?
無理はしてないかな?
少し背中を丸めて
遠い瞳をして
ため息ついていないかな?
きっといつかまた会えるね。
そんな言葉を最後に
君とは逢えなくなってしまったけど
あの時の空を川の流れを
水面のキラキラを思い出す
あの時の風景はちゃんと心の中にいつだってあって
取り出せるようになっているけど
君が笑顔なら
もう2度とその心の引き出しには手を触れず
君の幸せを想う・・
心の中のあの風景は眩しく切なく耀いている。
もう直ぐ春がやって来る。
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