待ち合わせの朝


君に逢うのが楽しみで


早く来すぎちゃった僕


君を想いながら


こうして待つ時間は愛しい時間


き~んと冷えたこの空気が

僕の火照った心を静かに優しく包んでくれる


遙か遠い


あの道の向こう


小走りに君がやって来る


走らなくて良いのに・・

転んじゃうよ・・と


ちょっとハラハラとドキドキ


弾む心


こんなにも誰かを愛しいと思えるなんて


君は息を弾ませて


「遅れちゃった・・」ってはにかむように小さく笑う


そんな君が愛しくってとっても大切で


本当はその手を引いて抱きしめたいけど


照れ屋の僕は出来なくって


やっとの思いで


君の手を引き


僕のポケットに入れたよ


君の手が


頬の紅潮とは違って


冷たくって


もっともっと愛しくなる


ポケットの中でしっかり繋がれた二人の手


やがて二人の気持ちみたいに

温かくなる


そんな


朝の何気ない


でも大切で愛しい時間