君は凛とした瞳で
まっすぐ前を向いて歩いて行く。

白い雪の上に
くっきりと君の可愛い小さな足跡

ぽっぽって・・

心に刻むようにやきつけてその後を歩く・・

長い尻尾を時折少し揺らし
得意気に君は歩く

今は痛みもないこの世界
不安な想いも
歩けなかった哀しい想いも、もうとっくに無いよ。

雪の積もった木々を
一緒に数えよう・・

沢山の想い出と共に・・

最後の木の元でもう1度手を繋ごう・・
お互いをきっと忘れないために・・

寂しくないよ・・
哀しくないよ・・

夕闇は直ぐそこだけど・・

雲の隙間から蜂蜜色のお日様の光が
零れてまるで君の道しるべを作ってくれてるみたいに
優しく微笑んでる

あの部屋の小窓から
一緒に見た景色

冷たかった空気がゆるやかに
心溶かすみたいに静かに暖かかったあの時

薄もも色の山の桜が綺麗だった

花の匂いがいっぱいして
くすぐったい気持ちになった事

木々の緑
そよ風の匂い

季節の匂いを感じながら
いつも一緒に過ごしたね・・

その一つ一つが

大切で愛しい記憶

約束しよう
いつかまた会える事を

溢れるばかりの笑顔と共に・・


やがて

ソラにはキラキラお星様


「ねぇ、子供の頃の記憶を辿ってみて・・」

「みんないつかはあの星のすぐ傍にいくんだ・・
そこからずっと見守っているよ
だから寂しくないよ・・
だから・・・泣かないで・・」


「わかってるよ・・
君との約束・・きっときっと忘れない
歩きたかった君の為に
今を勢いっぱい生きる
君との約束忘れない

再びこの木の下で
笑顔で会うためにも・・

きっと・・

ずっと・・