オーロラを一生に一度は見てみたい!それが叶ったのは1年間のカナダ生活の中で日頃の自分へのご褒美にイエローナイフにオーロラ鑑賞旅行に行こうと決心した時。
寒さにめっきり弱く、寒いと聞いて諦めたトロント滞在の私だが、オーロラだけは寒かろうが凍死しようが見てみたい、それが私の一生に一度はしたいことの1つでした。
季節は春。冬のオーロラが観れる最後のチャンス。だが、気温もそこまで低くなくオーロラを観れるチャンスも高いこの時期。オーロラを見るには良いコンディションだと聞いて4月を選びました。気温もそこまで低くないと言っても馬鹿にしてはいけません。太陽が照っていようと昼だろうと気温は常にマイナスを指しています。ましてはオーロラを見る夜中はマイナス40度を指します。手袋を取って写真撮影を10分もすれば凍傷になるほど手が凍えます。
宿泊数は3泊4日。オーロラを見るチャンスは3回。オーロラが見れるかどうか...こればっかりは運です。3泊4日のオーロラ鑑賞を3日間、毎日見れる人もいれば、それを2回来たとしても見れない人もいます。まさに神に運を任せるしかありません。
かく言う私は3日間のうち中日の1日だけ見れました。え?1日だけ?と思うかもしれませんが、何度トライしても見れない人がいるほどの確率。1日見れればまだいい方です。が、私は運が良かったらしく、確かに1日しか見れませんでしたがオーロラの奇跡、オーロラブレーク(オーロラ爆発)と呼ばれる現地の人も滅多に見ることができない奇跡を見ることができました。
オーロラって実際問題、映像や写真で見るみたいに綺麗なの?光って見えるの?と疑問に思う人がいるかもしれません。ですが、はっきり言って、映像や写真に写る黄色や蛍光のような緑は見えません。あれはカメラなどの機器の機能の色です。オーロラは写真や映像で見る色だと思うのは間違いです。じゃあ、どんな色なの?と言えば、え?これがオーロラ?と思うほど白い靄に見えます笑
雲かな?霧かな?靄かな?と思うほどの白いモヤっとしたものが空にかかっています。こう言うとガッカリされる方も多数いらっしゃるかと思います。が、その靄が風に揺られるように時より移動していく様は見る価値があります。カーテンが風になびく様だとよく表現されますが、まさにそれでなびく際に見せてくれるピンクや黄色、水色、紫、緑などの多彩は非常に綺麗です。白い靄?と思うかもしれませんが、見る価値は絶対あります。
ここまでお話ししてきて、気になっている方もいらっしゃると思うオーロラブレーク。何それ?聞いたことがどこかである...という方も中にはいると思います。是非、YouTubeか何かで検索、実際映像をご覧になってみてください。その綺麗さに圧巻、感嘆されると思います。
オーロラブレークとはゆらゆらと揺れていた白いオーロラが空全体を覆うように瞬間的に多彩な色を空全体に拡散するように移動していく現象です。それはもう言葉にはできないほどの圧巻でこの世のものとは思えない美しさです。写真に収めようとした手も歩いていた足もその美しさに吸い込まれるようにして止めてしまいます。1秒たりとも見逃さないよう目を見開いて、それに釘付けにならないともったいない。写真に収める時間も勿体無くてできない。そんな瞬間でした。
勿論、映像で見るだけでも充分綺麗ですが、目の前いっぱい降り注ぐようにして変色し、動いていくオーロラブレークは瞳に写して焼き付けておくのが一番相応しいと思います。ぜひ、みなさんにも見ていただきたいです。
そして、ここからはアドバイスですが、写真にオーロラを収めたいと思っている方は是非、機能の高い一眼レフカメラをご購入、ご持参することをオススメします。デジカメでも写るものはありますが、やはり、ハッキリと写るのは一眼レフカメラです。そして、必ず三脚を持参しましょう。数秒、画像を停止しないといけませんのでブレないよう三脚は必須です。さらに言えば、気温はマイナスの世界なのですぐにカメラはフリーズします。カイロなどでカメラを守り、事前にどの機能であればオーロラを撮影できるのか、設定をしないといけないようであれば設定をしておきましょう。できれば、手袋をはめたままカメラを操作できるものを用意した方がいいです。
一眼レフカメラなんか購入できない、という方はぜひ同じグループにおられる一眼レフカメラを持参している方と仲良くなっておきましょう笑 写真を撮ってもらえます笑 また、持っている方を見かけてその人が良い人そうであれば、積極的に撮ってもらえないかどうか訊いてみるのもアリです。
一生に一度のことです。そう何度も見れるものではありませんので、恥ずかしがらず声をかけて、思い出に残すのが吉です。
以上が私の体験です。
オーロラを見に行く機会をこれから持たれる方、ご自身のご運を信じて、いってらっしゃいませ。
予定ないよ、けど見てみたいと思った方、これから先、見に行かれる機会がありますようお祈り申し上げます。

