お久しぶりです。
沖縄もだんだん寒くなって冬の訪れを感じる季節になりました。
早速ですが、私の最近の近況をお伝えしようと思います。
遡ること1ヶ月、父の病態が悪くなり救急搬送すると連絡を受けた。
夕方6時、すぐに病院へ駆けつけるも、検査の連続ですぐに対面することができず。
話によると、発熱、意識混濁、肺炎症状あり、血液検査でも炎症反応が高い状態。
レントゲン、髄液検査など除外診断も含めて様々な検査が行われていた。
医療従事者は、患者側の立場に一度はなるべきだと、父が病院を受診するようになって以来痛感する。
『もう少しですからね、大丈夫ですよ』と一言あるだけでいい。
待っている間の家族の心配をどれだけ払拭されるか。
夜間も医師や看護師の皆さんが懸命に対応してくれている姿に頭が下がる。
父のことを考えていると、幼少期父と過ごした温かい日々が思い起こされた。
バイクにまたがった時に香る父の匂い。
自転車に乗る練習を朝早くから手伝ってくれたこと。
私のわがままに付き合い、夜中から獅子座流星群を見に行ってくれたこと。
お客さんと楽しく談話する美容師としての横顔。
記憶に残る父との思い出はどれも 優しく温かい色を纏っていた。
あっという間に夜の11時、待つこと5時間、やっと父のとの対面。
朦朧としながらも、声かけには返答してくれることに安堵。
『私、Aだよ。わかる?もう少しだからね。父さん、頑張ってね。』
と話すと
『Aね?あ〜ありがとうね〜。Aも頑張ってよ〜』
と、自分のことより相手を気遣う言葉に、
あ〜そうだ、そうだった。昔から本当にそうだった。
父の本質はそこにあった、その優しさだったなと気づいて、涙が溢れてきた。
人を疑うということを知らない子供のような純粋さで人を信じ、
愛を与える優しさに包まれた人だということ。
私の中にも、父のそのDNAが入っていることに感謝と喜びで満ちあふれた。
一瞬の会話の中に、父を感じられたこと。
あ〜父の子供でよかった〜と、心からス〜ッと落ちていった。
おそらくそれを感じさせるために、今回の出来事があったのだろう。
今までとは遥かに違う次元、深い深い父の人間性に気づかされた出来事でした。
おかげさまで順調に回復し、無事退院することができました。
発症したばかりで麻痺や失語を持つ若い患者さんと対峙する臨床現場。
『朝起きて、あ〜やっぱりしゃべれない。目が開かない。夢であってほしい。』
目を背けたくなる現実にもがき苦しみながらそう話す患者さんとの、二人三脚のリハビリテーション。
コアエッセンスを受講してからの私のアプローチが、大きく変わっていることにここ最近気づく。
今までは、深い悲しみの渦に一緒に潜っていたけど、
今は
『前より少しここがよくなっていますよ。そしてあなたは今どうしたい?今後どうしていきたい?』
いいところに自分で気づかせる、光の方向を一緒に見出せるようになっている。
『まだまだダメと思っていたけど、今はこれでいいよね。
朝になるのが怖かったけど、今は早く来てほしい。こんな気持ちは初めて。』
とおっしゃってくれた。
後遺症と向き合うことは、決して一筋縄ではいかないもの。
だけど、疑いのないその人を想う純粋な優しさは、
じわじわと温めるストーブのように、本質を癒し、奮い立たせる力があると確信を持って言える。
コアエッセンスで学んでいなければ、この景色は見れなかった。
そして、お父さん、お母さん、兄姉、ありがとう。
当たり前の日常なんてない、日々に感謝。
読んでくださり、ありがとうございました。