『人は土であり、やがて土に帰る』
おでこに聖なる灰で十字架のしるしを受けて始まる『Ash Wednesday』
とっても神秘的なこの儀式で人は自分の儚い存在と、限られた命を再認識する
聖なるヤシの葉を燃やしてできた灰には
どんな罪でも心から後悔し、懺悔をする者は必ず神の慈悲に救われるという理由から神の愛の象徴とされている
*****
Ash Wednesday (灰の水曜日)2/16 から始まるEaster(イースター・復活祭)までの40日、「Lent(レント)」がやってきた
Lentの期間、世界中のカトリックは食事制限(ファスティング)が義務づけられていて
*18歳から55歳までの人(病気の人を除く)は一日に十分な食事を一食と二回の小食(二食を合わせても十分な一食にはならない量)と
*Ash WednesdayとGood Friday(復活祭の前の金曜日)、金曜日に肉の変わりに魚を食べる
それに加え、自分の好きなものを断つこともあって
例えば、コーヒーが大好きな人は、この期間だけコーヒーを断つといった感じ
Lentは神様のことをたくさん考えたり、あたりまえになってしまっている俗世的なしがらみから、自分を解放することができるとても大事な期間
なぜファスティング(食事制限)をするのか、というと
Easter(復活祭)はカトリックにとって、一年で最も大切な日であり
キリストが砂漠で40日間ファスティングしたように、それに見習って40日間自分の魂を清めるためと、自己コントロールを学ぶため、という意味で食事を規制する
ファスティングは、何より魂を清め、自由にする最も効果的な方法と言われている
食事という人間にとって、何より必要とするものを自分の意志で制限する。。
これは、言ってみれば体の要求より精神力が勝るということ、体の要求という縛りから自分を解放する、ということ。
それは私たちが想像できる以上に尊いことで、カトリックの神父様が悪魔払いをする時、必ず「ファスティング」と「祈り」をしなければならない
ただファスティングするだけでは体が弱く感じてしまったり、続ける気力がわかないかもしれないけれど、同様に「祈り」も行うことで、神様に力を借りて寄り添うことができる
聖書ではファスティングの重要さは何度も指摘されていて、カトリックの中にはパンと水だけでLentを過ごす人もいたりする
そしてキリストはファスティングについて:
『ファスティングをする時、暗い表情やこけた頬を見せてはならない。身なりを整え、健康的に見せなさい』と言った
これは、自分の敬虔さをアピールするために辛そうに見せる偽善者たちに対する教え。それで人から
賞賛を浴びた者は、それ自体がご褒美だから神からの恵み・祝福は得られない、という意味
そんなLentの期間だけど、日曜日だけは神様を祭る日のため、ファスティングは行わないから初心者でも決して耐えれないことではない
今年のレントは何をしようか、しないか迷ったけれど
私は、サボり気味だったロザリオをきちんと毎日、集中してお祈りすること
あと、いろいろな事の合間にゲームアプリで無駄な時間を過ごすことをやめることにした
よく考えたら、これでもっと時間を有効利用できるようになるだろうし
今年のLentはこれに決めた
***
『自分の行いを振り返り、罪を悔い改め、神に心を寄せて祈る』。。。
Easterの盛大なお祝いに向けて、私たちカトリックにとってはすごく大切な準備の期間がはじまった
ネットやテレビを見たり、本やマンガを読んだり、街を歩いているだけでもポルノはある
ポルノは性的な刺激が目的で作られたもの
ポルノに目を向ける理由は人それぞれで
暇つぶし、孤独や寂しさを埋めるため、ストレス発散、etc。。
でも結果は同じで、絶対に満たされることのない虚無感だけが残る
セックスは本来、「結婚」という神様との誓いの元では「神聖」なもの
カトリックの教えでは、魂も肉体も、どちらも神に似せてつくられているもので
肉体は、「Holy Ghost」・ホーリーゴースト(聖霊)の宿る場所だから、汚してはいけないものと教わる
そしてポルノはそれを、エンターテイメントと金儲けに変えてしまう
ポルノは、対象を「一人の尊厳がある人間」から「欲望を満たす道具」に変え、見ている側も「他者を道具に使う人間」に変わる
見ている側と見せる側が、お互いを貶めていく行為
ポルノは一度見ただけでも、後から映像として思い出せるほど、強烈なインパクトを脳に与える
続けて見ていると、異性を「自分の欲望を満たす対象」でしか見られなくなったり
「porn induced erectile dysfunction」=ポルノが原因のED・不能、になる人もとても多い
そして、夫婦関係の悪化、離婚にも繋がる
アメリカでは近年、夫婦の離婚原因の半数以上が「ポルノ中毒」と言われている
夫・妻がポルノ中毒のあまり、伴侶に屈辱を与えたり、関係を蔑ろにしたりで関係が破壊される
日本でもポルノはもちろん、風俗やキャバクラへ当たり前に出かけて行く夫と、
良き妻なら我慢するのが当然、のような、破滅的な信仰の影響で機能障害の夫婦も多い
これほど、夫婦の仲を破壊する行いはなくて
自分の性欲と、夫・妻の心を天秤にかけて、欲望を選択し続ける伴侶との愛ある結婚なんて望めるはずもない
「結婚」の儀式で二人で一人となった「夫婦」
相手を傷つけ、裏切るのは、自分にするのと変わらない
性的な満足は一瞬だけで、継続的なものではないから、回数をいくら重ねても幸福感と満足には繋がらない
神に祝福された、愛し合う夫婦間のセックスだけが、心から満たされる幸福感を与えてくれる
ポルノの影響は大人だけではない
アメリカでは今、ポルノを最初に目にする年齢が低年齢化し、平均で11歳-12歳と言われている
対処法として、携帯やラップトップにポルノをブロックする機能がついたアプリを入れることや、
テレビのチャンネルをフィルターすることができる
いつか大人になった時、他者を尊重し、愛する人間になれるように
「命」と「個人の尊厳」はカトリックの教えではとても重要で、その二つを尊重する社会を作っていくこと、そして自分自身が手本となるように教わる
世界最大の人権擁護運動が先週ワシントンD.C.で行われた
それは命の行進、「March for Life」と呼ばれるもので、今年も、去年もそれぞれ50万人が参加した。その後、パリでも4万5千人が参加したという

命の行進、それは40年前に合法化された中絶に反対する多くの心
開催当初は参加人数も少なく、30代後半から60代までの年齢層が主だった
それが今年、2015年では20代、30代の女性が2/3と、年齢層が交代した
50万人という数が集まった世界最大の人権擁護運動(Human rights rally)
2/3の数が若い女性であるという事実。。時代は変わり始めた

女性の権利・自由のため、と言われて来た中絶。。
40年前、罪もない赤ちゃんを殺すことを合法化した世代の人達
その大きな過ちを、私たちとこれからの世代が正さなくてはならない
なぜなら、殺され始めたのは私たちの世代だから
一人でも多く、命の重さを知ってもらう為に
この行進には、かつて中絶を経験した人達も多くいる
いつまでも、赤ちゃんを殺してしまった痛みと悲しみは消えることがない、と彼女達は訴える
ワシントンD.C.やサンフランシスコ等、アメリカ国内、パリ、ポルタガル、世界各所で広がり始めたこの行進

この行進について、私はラジオで知った
行進の前に中絶経験者、未遂者、反対者等のスピーチがある
あのAerosmith(エアロスミス)のヴォーカル、Steven Tyler(スティーヴン・タイラー)の元婚約者、Julia Holcomb(ジュリア・ホルコーム)という女性がスピーチ台に上がり、話し始めた。。
彼女は当時16歳という年齢で、年上のロック歌手スティーヴン・タイラーと三年の交際期間の中、中絶の選択を選んだ
当時、未成年だったジュリアは、彼とオレゴン州でのコンサートで知り合い、そのまま彼のバンドと共にツアーをする人生が始まる
未成年のため、スティーヴンがジュリアの保護者という形で
まだ若かったジュリアはスティーヴンに心を奪われ、彼と過ごす時間をとても幸せに感じていた
やがて一年ほど過ぎ、ジュリアは妊娠を知った
スティーヴンはとても喜び、ジュリアにプロポーズする
それから間もなく、ツアーを理由にジュリアを一人残し、スティーブンは出て行く
一人アパートに残された17歳のジュリアは妊娠したものの、何をすれば良いのかという最低限の知識も、助けてくれる知人もいない
そしてある日、妊娠5ヶ月頃、ジュリアの住むアパートで火事がおきる
彼女が目を覚ました時、横にはスティーヴンと弁護士、医者らしき人らが彼女を取り囲んでいた
スティーヴンはジュリアに中絶を促す「中絶さえすれば、全てが良くなるから」と言って。最初は頑なに反対していた彼女も、スティーヴンを失いたくない気持ちが勝り、中絶に同意した
「動いたらあなたの命も危険なので動かないように」そう医者らしき人に言われて、その言葉の意味も理解しないうちに手術は始まり、なぜこんな恐ろしい状況に自分が陥ったのか、わからないまま時は経過していった。。
二人の関係は、もう元に戻る事はなかった
顔を見るたびに、中絶された赤ちゃんのことを考えてしまう
その後、ジュリアは家に戻る
そして自分のしてしまったことの大きさと後悔の思いに嘖まれる
まるで自分の一部を失ったような深い悲しみだった
ジュリアはその後、苦しみと悪夢から逃れられず、教会へ行った
神に救いを求め、彼女は洗礼を受け、中絶を告解し、「Rachel's Vineyard retreat」と呼ばれる、中絶を経験した女性が静養し、祈るカトリックの療養所へ行った
ジュリアはそこで初めて、自分の犯した罪より大きな神の愛を感じ、心に平和を感じる事ができた。そして自分の人生を立て直す勇気を得た
それからしばらくの後、ジュリアは結婚し、7人もの子供を授かった
結婚する前に夫には中絶のことを告白し、二人で将来の子供には言わないでおく、という約束をした
やがて子供たちは育ち、大学生となった彼らにも幼少期から命の尊さを教え、中絶を反対する活動にも家族全員で参加した。ジュリアを除いて
彼女は中絶病院の前を通りかかるだけで、酷い記憶を思い出してしまうことを恐れ、一度も参加できずにいた
そんなある日、長男から電話で「お母さんの名前と写真がゴシップ紙にでているけどなぜ?スティーヴン・タイラーと交際していたと書いてあるけど、何?」
ジュリアはとても動揺した
事の次第はスティーヴンが出版した本だった
それには昔の恋人に中絶をさせた、と書かれてあり、一冊目では伏せられていた名前も二冊目には公表されていた為、タブロイド紙が書き立てたという次第
ジュリアは家族全員を集め、真実を話し、自分の過ちと後悔の気持ちをこらえきれない涙と共に告げた
子供たちは最初は驚きを隠せなかったが、やがて長男はジュリアをやさしく抱きしめ、「お母さん大丈夫だよ、お母さんを許すよ」と言い、「これからはその亡くなった兄も忘れずに、彼にも家族の一員としてきちんとお祈りしてあげよう」と提案する
ジュリアは長年抱えていたこの大きな罪からはこれをきっかけに、もう逃れない事、少しでも自分の経験を人の役に立てようと誓った
これはジュリアのメッセージ:
訳:中絶を考えているあなたへ、やめて。。もう一度考えて。。そして命を選んで。中絶は決して一つの選択ではないから。中絶は全てをもっと悪化させる。私は、息子のマイケルの死を毎日、一生悲しんで生きて行く。できるものなら、過去に戻って命を選択したい。できるものなら彼の成長を見届けてあげたかった、神がつくってくれたように。。
2015年の「March for life」のニュース映像
それは命の行進、「March for Life」と呼ばれるもので、今年も、去年もそれぞれ50万人が参加した。その後、パリでも4万5千人が参加したという

命の行進、それは40年前に合法化された中絶に反対する多くの心
開催当初は参加人数も少なく、30代後半から60代までの年齢層が主だった
それが今年、2015年では20代、30代の女性が2/3と、年齢層が交代した
50万人という数が集まった世界最大の人権擁護運動(Human rights rally)
2/3の数が若い女性であるという事実。。時代は変わり始めた

女性の権利・自由のため、と言われて来た中絶。。
40年前、罪もない赤ちゃんを殺すことを合法化した世代の人達
その大きな過ちを、私たちとこれからの世代が正さなくてはならない
なぜなら、殺され始めたのは私たちの世代だから
一人でも多く、命の重さを知ってもらう為に
この行進には、かつて中絶を経験した人達も多くいる
いつまでも、赤ちゃんを殺してしまった痛みと悲しみは消えることがない、と彼女達は訴える
ワシントンD.C.やサンフランシスコ等、アメリカ国内、パリ、ポルタガル、世界各所で広がり始めたこの行進

この行進について、私はラジオで知った
行進の前に中絶経験者、未遂者、反対者等のスピーチがある
あのAerosmith(エアロスミス)のヴォーカル、Steven Tyler(スティーヴン・タイラー)の元婚約者、Julia Holcomb(ジュリア・ホルコーム)という女性がスピーチ台に上がり、話し始めた。。
彼女は当時16歳という年齢で、年上のロック歌手スティーヴン・タイラーと三年の交際期間の中、中絶の選択を選んだ
当時、未成年だったジュリアは、彼とオレゴン州でのコンサートで知り合い、そのまま彼のバンドと共にツアーをする人生が始まる
未成年のため、スティーヴンがジュリアの保護者という形で
まだ若かったジュリアはスティーヴンに心を奪われ、彼と過ごす時間をとても幸せに感じていた
やがて一年ほど過ぎ、ジュリアは妊娠を知った
スティーヴンはとても喜び、ジュリアにプロポーズする
それから間もなく、ツアーを理由にジュリアを一人残し、スティーブンは出て行く
一人アパートに残された17歳のジュリアは妊娠したものの、何をすれば良いのかという最低限の知識も、助けてくれる知人もいない
そしてある日、妊娠5ヶ月頃、ジュリアの住むアパートで火事がおきる
彼女が目を覚ました時、横にはスティーヴンと弁護士、医者らしき人らが彼女を取り囲んでいた
スティーヴンはジュリアに中絶を促す「中絶さえすれば、全てが良くなるから」と言って。最初は頑なに反対していた彼女も、スティーヴンを失いたくない気持ちが勝り、中絶に同意した
「動いたらあなたの命も危険なので動かないように」そう医者らしき人に言われて、その言葉の意味も理解しないうちに手術は始まり、なぜこんな恐ろしい状況に自分が陥ったのか、わからないまま時は経過していった。。
二人の関係は、もう元に戻る事はなかった
顔を見るたびに、中絶された赤ちゃんのことを考えてしまう
その後、ジュリアは家に戻る
そして自分のしてしまったことの大きさと後悔の思いに嘖まれる
まるで自分の一部を失ったような深い悲しみだった
ジュリアはその後、苦しみと悪夢から逃れられず、教会へ行った
神に救いを求め、彼女は洗礼を受け、中絶を告解し、「Rachel's Vineyard retreat」と呼ばれる、中絶を経験した女性が静養し、祈るカトリックの療養所へ行った
ジュリアはそこで初めて、自分の犯した罪より大きな神の愛を感じ、心に平和を感じる事ができた。そして自分の人生を立て直す勇気を得た
それからしばらくの後、ジュリアは結婚し、7人もの子供を授かった
結婚する前に夫には中絶のことを告白し、二人で将来の子供には言わないでおく、という約束をした
やがて子供たちは育ち、大学生となった彼らにも幼少期から命の尊さを教え、中絶を反対する活動にも家族全員で参加した。ジュリアを除いて
彼女は中絶病院の前を通りかかるだけで、酷い記憶を思い出してしまうことを恐れ、一度も参加できずにいた
そんなある日、長男から電話で「お母さんの名前と写真がゴシップ紙にでているけどなぜ?スティーヴン・タイラーと交際していたと書いてあるけど、何?」
ジュリアはとても動揺した
事の次第はスティーヴンが出版した本だった
それには昔の恋人に中絶をさせた、と書かれてあり、一冊目では伏せられていた名前も二冊目には公表されていた為、タブロイド紙が書き立てたという次第
ジュリアは家族全員を集め、真実を話し、自分の過ちと後悔の気持ちをこらえきれない涙と共に告げた
子供たちは最初は驚きを隠せなかったが、やがて長男はジュリアをやさしく抱きしめ、「お母さん大丈夫だよ、お母さんを許すよ」と言い、「これからはその亡くなった兄も忘れずに、彼にも家族の一員としてきちんとお祈りしてあげよう」と提案する
ジュリアは長年抱えていたこの大きな罪からはこれをきっかけに、もう逃れない事、少しでも自分の経験を人の役に立てようと誓った
これはジュリアのメッセージ:
訳:中絶を考えているあなたへ、やめて。。もう一度考えて。。そして命を選んで。中絶は決して一つの選択ではないから。中絶は全てをもっと悪化させる。私は、息子のマイケルの死を毎日、一生悲しんで生きて行く。できるものなら、過去に戻って命を選択したい。できるものなら彼の成長を見届けてあげたかった、神がつくってくれたように。。
2015年の「March for life」のニュース映像