「えっ、おたくはカトリックの宿でしょ。ユダヤ教のイスラエル人が泊まることあるんですか?」と聞かれそうですが、時折ございます。しかも、当館に滞在されたイスラエルの若者たちは、ほとんど例外なく殺伐とした感じでマナーも好ましくない方が多いのが特徴です。

 皆さんもご存知かもしれませんが、イスラエルでは男は3年、女は約2年兵役に服することが義務付けられています。兵役中には給与が支給されるので、兵役後はそのお金を握りしめて海外旅行に行くのです。しかしながら、イスラム教徒が多いインドネシアなどの国では入国を拒否されますので、やむなく韓国や日本を旅先に選ぶのです。本当に日本に憧れてやってくる方は稀です。

 そりゃ、軍隊でアラブ人の殺し方を教わるのですから、人格になんらかの影響が出るのは必死です。私はお客様と会話をするのが好きなので、若者達に話しかけたりするのですが、イスラエルの若者はあきらかの他の国の若者とは違って、何と申しますか「見えない壁」を作って胸襟を開いて話すことはありません。また、キリスト教宗教史には、あまり詳しくなく、平気でマリア像の前で酒をあおり、祭壇の場所でも内緒でタバコを吸おうとします。これはカトリック教徒には絶対見られない行動です。

 イスラエルでは良心的兵役拒否者は例外なく軍刑務所おくりとなります。軍事体制は真の平和をもたらすことはありえません。1日も早く良心的兵役拒否者が解放されますようお祈りしたいと思います。

 

では

 

京都カトリックハウス:京都に恋する旅人のゲストハウス