今日の音楽業界で中田ヤスタカほどイヤーキャッチーでハイクオリティ、そして多彩で豊かな音楽を安定して生み出し続けている作曲家はいないだろう。
かくいう私も熱狂的な彼のファンだ。
彼がプロデュースするアーティスト、手がけてきた作品は多岐に渡る。
私が初めて彼の作品に出会ったのは「FRUITS CLiPPER」というアルバムに収録されている「5iVE STER」だ。私は息を飲んだ後目眩を起こした。それは非現実的だった。
自殺しようと思うほど苦しんでいる人を、救う方法は同情の言葉でも責める言葉でもない。ヤスタカの作る音楽を聴かせるのだ。
中田ヤスタカのアルバムはリリースの時期によってそのコンセプトは大きく異なる。
初期の作品から現在のアルバムの変遷を俯瞰してみると、本当に同じ人物が作ったものなのか疑いたくなるほどだ。
これからの、彼のファインダーの向く先は分からない。
しかしその焦点の先にはきっと僕たちを興奮させてくれる眩しい音楽があるに違いない。