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お局秘書の日記

酸いも甘いも噛み分けた(?)お局秘書のありふれた日常を、つらつらと綴ります。

先週の会社帰りのこと、乗り換え駅の
地下道で、外国人旅行者らしき年配の
女性に声を掛けられた。

英語は余り話せないことを前置きして
話を聞くと、ツアー仲間とはぐれて
ホテルに帰りたいのだが、もう1時間も
地上と地下を行ったりきたりしている
とのこと。

眼が悪くて小さい文字は読めないから
スマホは持ってないそうで、彼女が
差し出したメモに書かれたホテルを
その場で調べてあげた。

ホテルまでの所要時間は、その地点から
推定7分と思われたが、スマホの地図も
見えない彼女に見せて説明しても無駄
だと判断し、ホテルまでお送りする
ことにした。

道すがら、私は怪しい英語を駆使して会話した。
若く見えたが70歳だとおっしゃる。ルーマニア在住のドクターだそう。
日本に滞在するのは、ほんの束の間とのことだった。

そうこうしているうちにホテルに着いた。
ロビーの椅子に腰掛け一息ついた。彼女は汗だくで疲れきっていた。気の毒に…。
私の年齢を言うとビックリし、娘位だわと言った。いや、お嬢さんよりは上だと思う(苦笑)。でも、私のヒアリングが間違っていなければ、そのお嬢さんはスイスに住んでいたけど亡くなったと聞こえた。お孫さんがいるようだけど…。

「本当にありがとう!あなたのことは絶対忘れないわ」

アハハ、そうでしょうよ。ただ道を聞かれただけの通りすがりの初対面の人間が、ホテルまで送ってくれないよね、普通は(笑)。

お人好しと思う方もいるかもしれない。
確かに、何だかんだ小1時間帰宅が遅くなったかもしれない。
ただ、私は自分のキャパシティを超えることはしない主義だ。
例えば、他人への金銭的な援助とか。
だけど、自分の時間を少し割くことで誰かが助かるなら良いじゃないかと思う。
束の間の東京滞在に、少しでも良い思い出が出来るなら尚更だ。

私にはお金は無いけど、これからも心に
余裕のある人間でいたい。