シルバーキャスト・ゴールドキャスト・プラチナキャスト
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キャスト(鋳造)に関する貴金属の特性とは![]()
ここでは、銀(シルバー)・金(ゴールド)・白金(プラチナ)等を、
キャスト(鋳造)時に関する特性等も含めて説明します!![]()
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これを、知ってれば、チョットしたプロには知識では勝つかも![]()
まずは、銀(シルバー)から![]()
銀(シルバー)の特性とは![]()
純銀(AG1000)の特性![]()
貴金属のひとつである銀は有史以前の大昔から、金と共に人間の
生活にしたしまれ高貴なものと尊ばれてきました。日本では純銀
は、別名「サラ」とか「シロ」と呼ばれています。貴金属業界では、
銀のことは、「サラ」と一般的に言っています。金についで展延性が
大きく、延ばしたり箔にすることが出来ますし、物理的には熱伝導
率及び、導電率について、金属中ナンバー1です。しかし貴金属と
しては、金・白金に比較すると、硫化作用により黒く変色しますし、
耐薬品性も劣るので、「貴」という点では金・白金に比べると、ラン
クがおちます。とはいっても、銀はオリンピックの金・銀・銅メダル
に使われるように、魅力的な貴金属の代表の1つであることは、
間違えありません
それに、シルバージュエリー、アクセサリー
とっても、素敵だし![]()
物理的特性![]()
原子番号 ・・・ 47
原子量 ・・・ 107.8694 (C炭素=12として)
原子価 ・・・ 1,2,3、
結晶構造 ・・・ 面心立方格子
格子定数a=4.0862オグストローム
原子半径 ・・・ 1.44オグストローム
比重 ・・・ 10.49 (20℃)
比熱 ・・・ 0.056
融点 ・・・ 961.93℃
沸点 ・・・ 2259℃
熱伝導度 ・・・ 1.0 cal/cm・sec・deg
金属中ナンバー1で銅より33%よい。
電気比抵抗 ・・・ 1.59μΩ/cm(20℃)
μΩ(マイクロ、オーム)
金属中最小、銅より8.4%優れる。
温度係数 ・・・ 0.0041 (0~100℃)
線膨張率 ・・・ 19.4x1μ/℃
反射率 ・・・ 90%
通常の可視光線に対する反射率は
金属中ナンバー1!
だだし、紫外線に対しては極めて低く、
3200オグストロームでは、10%以下
引っ張り強さ ・・・ 30~38Kg/平方mm(硬)
14~16Kg/平方mm(軟)
硬さ (Hv) ・・・ 60~70(硬)・23~25(軟)
Hv ( ビッカーズ硬度 )
おまけ ・・・ 純銀は、12~22日間のうちに常温で再結晶して
軟化します。しかし銅を0.5%添加すると、常温では
軟化しません。おもしろいでしょ
硬いと思ってた
のが置いといたら軟らかくなちゃうんですから![]()
意外とプロも知らない人いますよ![]()
化学的特性![]()
純銀は空気中で高温加熱しても酸化はしません。なぜって?
それは、一気圧の空気中で135℃以上になると、酸化物の
解離がおこり、酸化物を作りにくいからなんです。ただし、オゾン
の高圧下では「AgO」となって黒化します。また大気中の水分と
亜硫酸ガス(SO2)・硫化水素(H2S)により硫化して黒化します。
純銀を溶解するものとは?
熱硫酸
硝酸 ・・・ 50%以上は表面に硝酸銀を生じ、不溶性となる。
強熱状態で、食塩と混合すると溶解する。
純銀を溶解しないものとは?
塩酸 ・・・ 表面に塩化銀ができるため不溶性となる。
王水 ・・・ 王水に対して耐蝕性がる。なぜって?
塩化銀ができるため。
6/29UP
純銀が侵食されるものとは?
硝酸(20~50%)
硫酸
次亜塩素酸
セレン酸
硫酸鉄水溶液
弗化水素酸
クロム酸
鉄明礬(テツミョウバン)
漂白粉
純銀の耐アルカリ性!
アルカリ水溶液に耐えます。ただし、青化物
(青化ソーダ等)には溶けます。
アンモニア水溶液に耐えます。
純銀は有機物に対して耐えます!
酢酸・クエン酸・ステアリン酸・スルフォン酸・
蓚酸(シュウサン)などに耐えます。
黒化した銀の表面を洗浄するもの!
青化物とアンモニアが適します。
アンモニアは硫化銀・塩化銀をよく溶かします。
硫酸溶液(15~20%)中にしたし、青化ソーダで中和する。
部分的なものは重炭酸ソーダを綿棒等につけて、
乾いたままこする。
黒化した銀表面を洗浄する薬品は市販されています。
(東急ハンズ等)
ただし、有毒なものが含まれているものが多いので注意が
必要です。
とくに、銀食器に使うときは、要注意です!!
キャスト(鋳造)時に関する純銀の特性![]()
純銀を溶解すると、その地金は酸素との親和性が大きいため、
体積の22倍の酸素を吸収する性質があり、その時、融点は
約30℃低下します。
その溶解地金が凝固すると、吸収された酸素は400℃以上
では、原子状の O (酸素)として溶け込み、960℃で
0.01%、190℃まで下がると0.002%程度に含有量が下
がり、常温では0.000003% に減少します。この極めて少量の
酸素はAG2Oの形で残ります。
純銀は即ち、溶解時に酸素を多量に吸い込み、温度が下がると
急速にほとんどを放出するため、凝固した表面は、この放出ガス
の影響で非常に荒れた状態「花降り現象」となります。
この現象をふせぐために、酸素吸収量を抑える銅が合金として使
われ品位925・900の製品が多い理由の一つなのです。
純銀キャストはむずかしい?
ですが、今の鋳造機は、真空吸引加圧鋳造方式&マルチガス&
コンピーター制御により「花降り現象」を最小限に抑えることが出
来る様になりました。その大きな理由は、地金の溶解時には、
ヘリウムガス中で行い、凝固させる際には、アルゴンガス・
窒素ガス中で行うからなのです。詳しくはいずれ説明します![]()
これにより、純銀キャストがより身近に、楽しめるようになりました。
とは、いっても完璧ではなく純銀キャストの際は、湯道の付け方
などに細心の注意が必要なことは、変わりはありません。
おまけ(酸化されるのが欠点とはかぎらない!)
エッチング ・・・ 銀や銅などの金属が強酸類におかされる性質
を利用して、表面に図柄や模様を描く技法を
いい、
金属表面に腐食を防ぐための適当な防食剤で
絵を描き、それを硝酸などの強酸に浸して腐食
して図柄を表現していく金工技法の一つ!
この、エッチングという技法は、欠点を利点と変えた
キャストくん、
お気に入りの技法です!
考えた人は、偉い![]()
これで、
純銀(AG1000)の特性
は、終了です![]()
このあとは、明日以降に!
今日のシークレット![]()
思いたいように思えるようになる鍵は、
物事の表面ではなく「真理」に目を向けることにある![]()
今日もキャストくんのブログ見てくれてありがとう感謝です![]()