再販されたPlus盤の第7弾。ラストは「信じていれば」。曲自体は作成されたメンバーの色が濃いのだけど、ライブをイメージしてる雰囲気が1番感じられるアルバム。


スタートは「Helter Skelter」。このアルバムでは唯一の笠さんの作曲。イントロからのライブ感、笠さんの歌声はアルバムのスタートからテンションが上がる。やっぱり笠さんの曲はご自身の歌声とのマッチ度が高く感じる。続く「Rainy Farewell…アメノチワカレ」、「BEAT the MEAT」、「Born In the 60's」の3曲は曲間がなくて、曲が繋がってるようになっているので、各々全く違う曲調ながらもノリ良く一気に聴ける。これもライブをイメージした雰囲気なのかなと感じる。そして「もう、遅すぎて」でいったん落ち着きが来る。笠さんの歌い方がとても印象的な曲。淡々と歌っているように聴こえるのだけど、とても丁寧に歌っているようにも聴こえる。このアルバムならではの曲だ。


折り返しは「信じていれば」。雰囲気が一気に変わって、再び気分が上がる。シングル曲が持ってるパワーはやっぱり凄いなと感じる。「Blue Guitar」はとにかく米川さんのボーカルがカッコいい。そして「ひとりの世界」。渡辺さんの独特な世界観と少しドライに聴こえる笠さんの歌声が今でもやっぱり不思議な曲だなと感じる。「Ass Fool」はパワーのあるイントロで曲もとてもカッコいい。ラストの「A-Ki-Ra-Me-Na-I-De」はスピード感があるので、この曲が最後だと、個人的には駆け抜けて終わるという印象。ここまでが本編。全体的に曲自体バンド曲というよりはメンバーのソロ曲が集まったという印象が強いかな。その分、前作の作風からもさらに変わっている。


続くPlus曲もこのアルバムならでは。ラストシングル「Love Is Magic」、「約束」と「Let's Go Climax」のライブバージョン。畳み掛けるような終了感がなんとも言えないくらい寂しく感じてしまう。やっぱり「ラストアルバム」だということを感じずにはいられない。


特別感のあるラストアルバム。今までのアルバムがあるこそのアルバムだなと思うので、C-C-Bというバンドを聴き届けるという意味でもたくさんの方に聴いて欲しいなと思う。


ここまで辿り着くまでに随分と時間が掛かった。アルバムをランダムに聴くのではなく、1枚を聴き倒すのは最初に購入した時以来だったので、久しぶりの感覚が楽しかったな。次回は総括的なものを書こうかなと思う。