ビリヤードのプロ活動をしていた私が、なぜIT業界に飛び込む事になったのか?
少し遡ってみる。
2022年の冬、とても冷たい風が吹いていた。
世の中はコロナ一色。
緊急事態だ、自粛だと、毎日の感染者数に一喜一憂し、不要不急の最たる娯楽&飲食は、そもそもの存在意義から問われている様に感じた。
そろそろ世の中の流れも変わってくるのでは?
薄っすらと期待をし始めた頃、会社はビリヤードからの撤退を決めた。
(今となっては皮肉なもので、店は「ビッグモーター」になるそうな)
創業35年を超えて、終わる時は呆気ないな。
最終日は懐かしい顔が勢揃いし、盛大に別れを惜しんだ。
取り壊す事が決まっていたので、次の日からは35年分の大掃除、捨てに捨てまくった。
1週間程で全ての作業が完了し、さてどうしたものか。
「お店出してよ」多くの期待に応えるのが必然の様に感じていたので、もう少し強く使命感の様だったか、その為の準備をしてきていたが、そんなに都合よく物件は出てこない。そもそも商売として成り立つ物件というフィルターが厳し過ぎる様に思えた。
物件と睨めっこの日々を過ごしながら、色々な方の話を聞いている中で、全く違う道をポンッと投げてくれる人がいた。
「Salesforceって知ってる?」
「なんですか?」
「勉強して資格取ってみたら?」
まさに青天の霹靂。考えてもみなかった、そもそも知らないので思う事すらないのだけど、なんだか心に強く引っ掛かった。
不確定な事を待つだけの時間は無駄だとの思いもあり「どうせなら全く新しい事に挑戦するのも良いんじゃないか?」と思うのに時間は掛からなかった。
言葉の意味は全く分からなかったが「Salesforce認定アドミニストレーター」の講習に申し込んだ。
このひとポチが新たな道へと踏み出した瞬間だった。