からからに枯れてしまったわたしのクリエイティブ精神は水を求めて南下した。

欲しいものを掴めるような気がしているけどそれは蜃気楼の泉の様にわたしをもてあそぶ。

ドブのような臭いがする街でもきっと心を満たしてくれる何かがあるはずだ。




まほやく展で躁状態になってたけど落ち着いたので今回の東京遠征を振り返り。


東京に行くこと自体いつぶりだったかな。

なんて思ってしまうけど実は今年も何回か行ってるはず。

ただ毎回付き合いで行っているだけだった。

自分のための時間を、自分のためのお金を使ったのは本当に久しぶりに思える。

まほやく展を除いてやったことと言えば気に入った同人誌を買って、街を見てインスピレーションを受けたくらい。

他の人から見たら「それしかやることないの?」と思うような内容だろう。

でもわたしにとって本当に価値のある2日間だった。


弾力がなくなったわたしは自分がやりたいことも、欲しい物も分からなくなっていた。

今もそうだろう、長い時間かけてすり減らしたものはそうそう簡単に戻りはしない。

何をしたらいいか分からないわたしは東京に行っても当然やることもない。

酷い時は東京に行って一日ずっと山手線に乗っているだけの時もあった。

変わらなければという気持ちがプレッシャーで余計に体が固まってしまう。


そんな自分がなぜ今回一歩踏み出せたのか。


それは自分の欲に素直になることだった。


お金も外聞もいったん脇に置いて自分の思うままに買い物してやりたいことをやった。


すごく楽しかった。


時間がかかってでもわたしが面白そうと思える同人誌に会えた瞬間。


初めて行く新大久保の街並み。


まるで10代に戻ったようなワクワク感。


しばらく忘れてたこの感覚。


自然と瞳孔が開き、口元が笑っていて興奮しているのが分かった。


正直泣きそうだった。


そこまで追いやられてたのかと怖くなって泣かなかったけど。


わたしにもまだ感動できる感性が残っていたのだなと安心もした。


良いこといっぱい。


有意義な東京遠征になったなあ。


また自分を取り戻す旅に出よう。


やったことない、やらなそうなことをあえてやってみよう。