叱り方がわからない!?
【お詫び】
前回のブログにあまりにも誤字脱字が多く、読みづらくなってしまって申し訳ありませんでした。
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さて、今回のお題は、『叱り方』です。
私自身子供を育てた経験がないにもかかわらず、こういった難しい問題に切り込むのは大変おこがましいとは思うところです。
ですが、現代の中学生の苦しみ、そしてその親御さんの不安を解消したいというアツい気持ちが収まりきれないので、今回も僭越ながら語らせていただきます!
かつて、お子さんが学校を無断で休み一日中ぶらぶら暇つぶしをしていたという事件がありました。
当然ながら、担任の先生からその報告と心配の御電話を受けた親御さんはビックリ。
通常であれば、「どうして学校をさぼったの?」と問いかけ、叱るわけですが…。
息子 : 学校だるいし、行ってもおもしろくないし。
母 : ……。 怒
ふぁlkhdg秋穂h;なhdjが不gははkじゃkjあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
もはや漫画の世界ですね!笑(すみません。)
でも、実際このような光景は日常茶飯事ではないでしょうか?
■ステップ1 「叱る」とは?
まず、「叱る」と聞くと、サザエさんのなかの[波平さん]を思い出します。
ですが、それとは反対に、メディアや講演に引っ張りだこの[夜回り先生]も思い浮かべられます。
ここで、私見ですが、「叱る」という行為には、一般的に2つの意味があると思うんです。
①感情的になって声を張り上げ、悪いことをしたことを一方的に戒める
②冷静に「なぜ悪いのか」、そして「なぜそうした悪いことをしてしまったのか」とQ&A(対話)方式で納得させる
■ステップ2 それぞれのポイント
次に、両者の特徴を挙げてみます。
①は主に、叱られる側が比較的多数である場合に有効な手段です。
たとえば、授業中に生徒同士の私語が盛り上がってしまっているときです。一人一人に「どうして?」「どうし て?」と聞いて回るのは手間暇かかります。文章にしてみたら意味不明な発言であっても、身振り手振りや声の大きさ、そして態度から、「怒っている=悪いことを戒めている」ことが分かれば足るという場合に、この叱り方は有効なんですね。
②は主に、一対一である場合に有効な手段です。
たとえば、宿題を忘れてしまった生徒を先生が叱る場合です。
集団の中であると、自分がいかに悪いのかがほかの人も怒られているということで、注意が分散してしまって、せっかく叱っても効力が減少してしまうんです。また、宿題を忘れてしまうことを周囲の友人の前で叱られるのは、悪いことを戒めることを超えて、そのお子さんのプライドを傷つけてしまい、かえって逆効果で終わる場合も多々あります。
■ステップ3 問題解決!!
それでは、今回の学校サボり事件に話を戻します。
この場合、「叱る」という行為で適当なのはどちらでしょうか?
私は②だと思います。(だから、上記事例の「母」の行為はNGと考えます。)
親御さんは集団塾の先生ではないですし、ヒットラーでもないのですから、当然の解決策でありますよね。
ここで私が大切だと思うのは、次のことです。
お子さんが悪いことをしてしまったとき、叱られる側がどのような過程(事件の発生・心境の変化・言動または行動)で悪いことをしてしまったのかを時間軸に沿って解き明かすのです。
ただし、注意していただきたいのは、相手方の納得するような質問(×高圧的な批判 ○相手に対する全面的な信頼)のみでそれを実現するということです。
叱る側が設定した「正しさ」を一方的に押し付け、叱られることになってしまった悪い行為とその「正しい」行為のギャップを昏々と語るのはNGなんです。なぜなら、叱る目的は、「相手に悪いということを納得してもらうこと」だからです。わかりやすく言うと、納得してなく、ただ苛立たせたり、落ち込ませたりするだけでは、上記目的を達成できているとは言い難いのは明らかということです。
そして、この作業を遂行するためには、あくまで「冷静に」「客観的に」行わざるをえませんね。一単語一単語を冷静に選び、常に「相手に悪いということを納得してもらう」という全面的な信頼に基づいた叱り方をしなければならないと思うのです。だって、自分の息子・娘なんですから。教師という立場からも、大切なお子さんでありますので、一人の人間だという信頼と、そして物事を100%こなすことが本来的に難しい子供だというやさしさをもって叱ることをいつも心がけています。おおよそ、話が終わった後には、後悔と必死になって話を聞いてくれているという安堵感から、生徒は涙をこぼしてしまいます。このようにですね、本当にかわいい子供たちだなと、気持ちがあったかくなる瞬間があるからこそ、こうしてブログまで書いているのです。
■ステップ4 まとめ
「叱る」行為には、時と場合に従ったやり方があります。
特に必要とされるべきは、
「相手に悪いということを納得してもらうこと」という目的を念頭に置き、
叱られる側がどのような過程(事件の発生・心境の変化・言動または行動)で悪いことをしてしまったのかを時間軸に沿って解き明かす。
そして、それは、相手方の納得するような質問のみで実現する。
今回はアツくなりすぎてしまいました…ヽ(゚◇゚ )ノ
『勉強』の仕方がわからない!?
母 : 『勉強の仕方』がわかりません…。息子に教えてあげていただけないでしょうか?
息子 : …。
私が塾講師・家庭教師をやっていて、必ずと言っていいほど聞かれ頼まれるのがコレです。
今日はこの『勉強の仕方』について、先生としての経験と受験生だったころの思い出を踏まえた上で語ってみたいと思います。
■ ステップ1 『勉強』ってそもそも何?
まず、『勉強』とは学力が向上するための努力というのは納得していただけると思います。
そして、学力が向上するための努力をより具体的に言うと、できない問題をできるようにすることです。
学力、つまり成績は、大方テストなどの「点数」で教師がわかりやすいように数字にして把握します。「一回や二回のテストの成績で一体自分の学力がはかることができるのか」って嘆いた受験時代を思い出します。この質問をした親御さんも心当たりがあるところだと思います。
では次に、その「点数」はテストの中の「問題」をどれだけ正確に解答できたかをもって決まるものですね。
そうすると、次のような図式ができます。
「勉強」
↓わかりやすくいうと
「学力(成績)を上げること」
↓わかりやすくいうと
「テストの点数を上げること」
↓わかりやすくいうと
「テストの問題を解けるようにすること」
↓わかりやすくいうと
「一度解答したできない問題をできるようにすること」
または
「未知の(たいていは一度解答した問題の類似した)問題をできるようにすること」
ここまでは納得していただけますでしょうか?
たとえば、英単語や漢字をキャンパスノートに10~20回やみくもに書きまくるのはもはや『勉強』はないのは自明のことです。できない問題をできるようにすることではないからですね。できないかどうかをさておいて、ただやみくもに書くのは根性を鍛えているに過ぎず、子供さんは勉強全般に対するやる気を失ってしまいます。
子供さんは一番に、「やればできる」ことを実証できると、取り組んだ物事に対するやる気を抱き始めます。
したがって、親御さんないし担当する教師はその「やればできる」という因果関係をより明確に表現し、その関係性をテストの点数として実証してあげる作業をしてあげるべきなんですね。
だから、タイトルのような質問を先生にする親御さんというのは、大変子供さん思いであって、正しい教育方針であるとボク感じるんです。
■ ステップ2 「できない問題をできるようにする」とは?
この文は二つに分けて説明させてください。
①「できない問題」
まず、この文言からわかるように、問題にトライして自分がその問題ができるかできないのかを調査することが必要ですね。できる問題を何度もやることで優越感や満足感は得られることは間違いないですが、勉強という観点から言うと意味がありません。そうすると、できない問題をどれだけ発見できるかが重要になります。一部のお子さんを除き、たいていのお子さんは、できないことに目を奪われて意気消沈したり、イライラし始めます。特にスポーツのようにやればできるという因果関係が目に見える形で明確に現れることを経験しているお子さんにとってみれば、大変苦痛を感じると思います。ただ、精神力が身に付いているこにとっては、そのマイナスの気持ちが負けん気にかわって、一生懸命できるようにする作業に移ってくれるのですが、多くのお子さんは、そこから先に進むことができず、一気にやる気がなくなってしまうんです。だからこそ、ここで親御さんないし担当する教師の出番がやってきます。できないということが悪いことであるという一般的な考え方を払しょくしてあげるのです。小学生くらいであればすでに述べた因果関係をすっ飛ばして、教師の指導する勉強方法を一生懸命やれば点数を獲得して成績が上がるといういわば魔法を使うことは可能ですが、中学生くらいになると、そこまで素直ではないので、ここはめんどくさがらずにきちんと教えてあげることが必要だと思います。
問題にトライ → できない問題を発見
(→できるようになることを実証してあげて、できないことが悪いことではないことを理解させる)
②「できるようにする」
次に、できるようにする作業には、①で絞り込まれた問題をできるまで何回も解くことが考えられます。欲を言えば、できなかった問題の類似問題まで用意して取り組んでいただけるとよいと思います。できなかった問題をどうして間違ったのか、数学でいえば、どの式の段階で誤ってしまったのかをしっかりと納得するまで説明し、その後できなかった問題をできる状態を何回も繰り返すとできる状態が継続すると考えます。
わかりやすくいうと、1日目にできるようにしたのであれば、二日目もできるように再度してあげ、それを毎日継続してあげればある程度頭に定着して、本番(テストの当日)で同じようにできるようになるはずですね。いわば、野球の素振りや空手の型のようなものと同様に考えてください。一定の正しさを何度も何度も体(勉強の場合は脳に限られますが)に教え込んであげる作業です。
ただし、この段階では、子供さんの個性が勉強のスタイル全体に変化を要求します。つまり、論理的な暗記(こうすればこうなると理解する力)が苦手な子には視覚的な暗記(ノートのどの位置にその文や図形があったのかを暗記する力)を取り組ませるなどです。ここまでくると、子供さんと勉強という部分で時間的に多くかかわっている先生が必要になります。その子供さんの問題回答の方法や理解のしかたを把握できている人でなければ、できないをできるようにはならず、できたとしても無駄な時間を要しやる気をそぐ結果となってしまうからです。
間違いをその子供さんにあった解答方法を教え、理解させる → できる状態を継続させる(これは親御さんや教師が管理してあげる必要あり)
(→本番でできること、すなわち点数がとれることを実証してあげる)
■ ステップ3 まとめ
勉強とは、できない問題を発見し、その問題をできるようになるまで親御さんや先生がその子に適したやり方で導いてあげることです。
中学生の段階では自分でこの作業を行うのは大変難しいですので、問題集を用意してあげ、いついつにその問題をやり、丸付けをさせ、できない問題をいついつにやり、わかるまで説明して納得したら、できる状態が定着するまで毎日のようにチェックしてあげるのです。
最後に、あくまで勉強はその子供さんの性格に関していちばんよく知る人がそばにいてあげるのが必要であるのは言うまでもありませんね。