最近何かとSDGsが騒がれる。テレビではSDGs特集と言って環境に優しい製品が取り上げられたり、アイデアレシピでフードロス削減!などとうたわれた特番が組まれたり、一大ブームと言っても過言ではない盛り上がりではないだろうか(いや、自分がそう言ったものに関心があるだけで過言なのかもしれないが)。

 

最近はお店などにステッカーが貼ってあることも多い。この店はSDGsのx番の目標の達成につながるこんな材料を使っていますだの、工場での二酸化炭素排出量を2030年までに半減しますだの、特に大企業ではそう言った取り組みが推進されてきていると感じるようになった。

 

これは非常にいい傾向であると私は思う。メディアや企業の取り組みもあり、近年SDGsの知名度は上がっている。私の大学で取られたアンケートでは学生の9割以上がSDGsを知っていると回答したという。これは年齢層が若いからということもあるだろうが、朝日新聞が昨年12月に行った全世代へのアンケートでも76%が聞いたことがあると回答。2018年は12%だったというからその知名度がかなり高くなっているのは間違いない。

 

 SDGsの知名度が上がれば、そのうち何割かの人々はSDGsに興味を持つだろうし、彼らが問題意識を行動にまで昇華させることができれば、SDGsの目標達成に少しずつ近づいていくことができる。

 

SDGsは、今まで環境問題・社会問題に興味のなかった層を取り込むための強大なツールとして非常に有効であるのだ。

 

ただ一方で、ブームになったがゆえにSDGsの周囲には問題も多く発生しているように感じる。

今回から数回に分けてそのことについて私の考えを綴らせていただきたい。

 

今回のテーマはSDGs認知度と理解度の乖離、認知度と行動度の乖離だ。

 

以前から私は、SDGsブームによって知名度は上がったが、SDGsをきちんと理解している人はそのうちどれくらいなのだろうという点が気になっていた。

 

この点を少し調べてみた。複数の調査団体がその認知度を調べていたが、前述した通り、約7割のひとが聞いたことがある・知っていると回答したという。一方で、内容を理解している・よく知っていると答えた人は非常に少なく、20%前後にとどまっていた。私の予想した通りの結果だった。多くの人はテレビや新聞でSDGsという字面を見たことがあるだけなのである。なーんとなくのイメージを持ち合わせているだけなのだ。

 

次に気になったのは実際にSDGs を理解し、問題意識を持って行動に移せている人はどのくらいいるのかという点だ。

こちらもディップ株式会社の調査によると、全体の7.1%だけという結果だった。

 

つまり、日本人の多くは名前だけ聞いたことがあるが内容もよくわからないし、だからもちろん行動にも移していないというような状態である、ということがここから分かる。

 

おそらく多くの人は「SDGsって難しそうだし」「別に自分とは関係ない問題の話だから」などと自然とSDGsを自分から遠ざけてしまっているのではないだろうか。

めんどくさいことには関わらない。そう言った風潮による影響を感じる。

 

世界的な気運はどうなのだろう。2019年の国連の調査によると、SDGs についてよく知っている・とてもよく知っていると答えた人の割合の世界平均は26%。それに対し日本は8%。なんとこれは世界最下位。唖然、衝撃。私たちは世界で最もSDGsに疎い国の民なのだ。

 

やや古い情報であるから現在は状況が改善されてきていることは間違いないが、世界的にみれば日本人のSDGsに対する意識はまだまだ改善の余地があるという事実ははっきりとしている。

 

長くなりそうなので今回はこの辺で。

 

 

次回以降では、日本人のSDGs理解度・行動度が小さい理由、その現状を改善するための策について考えていきたい。