東京世田谷にてカサンドラの自助会を開催している
@ and me ~nursingという看護職ボランティア団体です。
看護師・助産師をしている代表がこの活動を担当しています
次回の自助会は8/31(土曜日)です
8月は2部制になっています
①午前はお話会(ピアトーク)、
②午後はお話会+アートワーク
午後は、公認心理師さんをお迎えして、
アートワークとピアトークのコラボです。
アートを介して自分を見つめて
自分と周囲との関係等を見つめて
癒される時間を過ごしていただきます。
午前だけ、午後だけの参加も可能です
午前午後両方のご参加も可能です。
ご予約は下記サイトからお願いします
さて
育児シリーズを色々と書いてきました
まだもうもう少しお付き合いください
お盆休みの方も多いということもあり
カサンドラさんの切なる希望
「一家団欒」のない育児のお話です
ちびまる子ちゃん
サザエさん
あたしンち
ドラえもん
昭和からある懐かしいマンガ
どれも
一家そろって食卓を囲む
「団らん」の光景がでてきます
カサンドラ家ではどうやらこれは
夢のまた夢のようです
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あるカサンドラさんのお話です
「一家団欒ってうらやましいです」
「うちにはそれらしきものはあっても和やかな雰囲気ではありません」
食卓についても
ADHD傾向のある人は
さっさと自分の食べたい分だけ食べてどこかへ行ってしまう
食事を食べるのがとにかく早い
いわゆるアスペルガーの傾向のある人は
自分の話したいことだけ勝手に話したら
どこかに行ってしまう
さっさと自分の分だけ食べて自室にこもってしまう
話したいことといっても
連絡事項だけだったりして
楽しくわいわい話をするわけではありません
私があれこれ食事の支度をしていて
ようやく席についた時には
のんびり食べている人を残して
誰もいなくなっていることも珍しくありません
また一人でご飯か・・・
家族が多くても
結局独りぼっちです
食事の時に
子どもの交友関係とか
今、何に興味をもっているかとか
学校でどんな勉強をしているかとか
悩みごととか
色々と聞きたいと思っていても
そんな時間はありません
夫は子どもが生きていればそれでいいというレベル
ほとんど興味がありません
病気でも「病気かあ」「今、ちまたで流行っているからね」
と心配する様子もなく
ただ通り過ぎる情報の一つにすぎないといった状況
子どものことを心配する私のことを
「心配したところで何もできないのに」と
呆れ顔でながめています
「子どもの交友関係を知ったところで別に」だし
進学についても
「そんな学校は知らないから、決まったら教えて」程度
自分のテリトリー以外の学校に進学する子については
進学先も、受験で頑張っていることも
頑張っていても成績が伸びなくて悩んでいる子のことも
全然勉強しなくて困っている子どもがいても
「俺が知ったところで何か?」と
「心配したら成績が伸びるのか?」
相談すればするほど悲しい返答が返ってきます
夫も発達障害特性がありますが
子どもにも同じように特性があって
色んな特性に配慮しながら生活してきました
一家団欒なんてマンガの世界の中のことと嘲笑する夫を横目に
私は「家族で話をすることは大切」だということを
子どもの言い聞かせました
自分にとって不必要と思わずに
家族の話に耳を傾けること
家族を理解しあうことは大切だと
そのために
団らんすることは大事なんだと
ことあることに話して聞かせていました
成長とともに団らんできるんじゃないかと
環境を整え、私一人で
子どもたちが興味をもつ話題をもってきたり
最近のトピックスなどを話してきかせたりして
話を盛り上げてきました
いつか実を結ぶんじゃないかと希望を抱いて
子どもは成長とともに変わってきました
私と子どもたちは話しながらわいわいと
食事がとれるようになってきました
夫は無理でした
あいかわらず
1人でさっさと食べてしまいます
最近は子どもとわたしが話している場に少し残りますが
会話に入ってこれないので
貧乏ゆすりをしながらつまらなさそうに座っています
あたかも自分を仲間外れにしているかのような発言をするので
ひとしきり場の雰囲気を壊して
その場を去っていきます
食事の時に難しい話もしたくありませんし
雑談が苦手なので仕方ありません
子どもが大きくなったので
夫を話に加えてあげようと努力していて
私たちがナイスパスを渡しても
それに応えることができないので仕方ありません。
会話に入ってこれないし、
聞く姿勢もないので仕方ありません
一家団欒のようなムダな時間を過ごしていてはダメという
子どもにしているのを聞いたことがあり
本当に残念な人だなと思いました
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あるカサンドラさんのお話でした
「雑談」が苦手な発達障がい特性の方がいるというのは有名な話です。
職場で「雑談」というと
休憩時間でのリラックスした時間にでてくる
「無駄話」的なイメージがあるかもしれません。
家族で一家団欒の時に語られるのも同じく「雑談」というカテゴリーにしてほしくはありませんが、発達障害の人からすると同じに思えるのかもしれません。
一家団欒で話をすることは、子どもの成長を知る場でもあり、悩みがわかる場でもあり、年齢の違う子ども同志で年齢差や性差を学ぶ場でもあり、親と子の立場や考え等もしる場でもあります。仕事や学業のことを知ったり、政治やいまの流行のこと、倫理観や思想、しつけなど、話は多岐にわたります。自由に発言できるのも家の中だからこそだと思います。
それを大人の発達障害の方に伝えるのが難しいようです
おそらく成育過程で学んできていないこともありますし
障害の特性によるものかもしれません
他者に興味がないから、
子どもにも興味をもつことは苦痛なのかもしれません
このカサンドラさんの夫は
「仲間外れ」になりたくないと思っているなら
話ができるように努力すればいいのになと思いましたが
努力してもできないところが発達特性なので仕方ないことなのかもしれません。
1人で悩んでいるカサンドラさんはいませんか
同じ境遇にいる人は
少ない言葉で理解しあえる貴重な仲間です
心や体が病んでしまうカサンドラさん非常に多いです
自助会をご活用ください