旦那は一時期『託卵妄想』に取り付かれていました。
ネットで面白おかしく囁かれる『託卵』とは
カッコーが自分の卵を別の種類の鳥に託す習性になぞらえて
妻が浮気相手との子どもを、旦那の子どもである風に装って
なに食わぬ顔で生活を続ける事です。

旦那は時折「本当に俺の子?」などと言い
息子とあまり関わりもしませんでした。

例えば、
外食をすると旦那は自分の分だけを支払い
私が、私と息子の分を支払います。
旦那の態度は
「よその子どもの食事代を払う義理はねえ!」と言わんばかりの態度です。

私は「バッカじゃないの?」と思いつつ
いつか復讐してやる気持ちで
息子の分を黙って支払い続けました。

ところが成長した息子は旦那にソックリ。
ガッチリした身体つき、
濃い顔立ち、
そしてアスペルガー症候群という
旦那から受け継いだとしか思えない特性。
どこにこんな浮気相手が居るというのかゲロー

息子が小さな頃は託卵妄想で一杯だった旦那も
「あり?こりゃどう見ても俺の子?」と
目が覚めたようです。

昨日は出掛け先で外食し
私と息子の分を払おうとすると
旦那が「いい・・・」と一言。

旦那の性格から
「俺が妄想に取り付かれてたせいでイヤな思いをさせてゴメン」などと言うわけが有りません。
このまま、少しずつ息子に歩み寄って
何事も無かったかのように家族3人の絆を深めるつもりでしょう。

甘い。
甘すぎるよ、旦那ニヤリ