卵のトラウマ

旦那はすき焼きをすると、必ず昔のトラウマを思い出します。

旦那は子どもの頃、意地悪な継父にいじめられていたのです。
これは旦那の被害妄想ではなく本当です。

旦那が子どもの頃、家族ですき焼きをしていて生卵をお代わりしようとした所
「お前、ガツガツと2つも卵を使いやがって」とメチャクチャキレられたというのです。

卵くらいでキレられるなんて、本当に可哀想です。

私は初めてこの話を旦那に聞いた時、
心から同情して
「もう遠慮しなくていいんだよ、いくらでも卵をお代わりしていいんだよ」と言いました。
しかし、それでも旦那は
「卵のお代わりに罪悪感が有る」とウジウジ。(と言いつつ、お代わりする)

そして20年以上同じ会話は続いています。

すき焼きみたいな物を作ると、
私は必ず卵を複数旦那の目の前に置きます。


それでも
「卵、お代わりしていいの？卵、お代わりしていいの？」と何度も何度も言います。

「いいって言ってるだろうが」

多分旦那は
「卵、お代わりしていいの？」
「いいよ。可哀想に。つらかったね」という会話を何度でも繰り返したいんだと思います。
しかし、さすがに20年も経つと、面倒くさくなるわ。



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