前回のブログで「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」という映画の紹介をしました。
この映画を観た発達障害児の支援者は皆同じ事を思うでしょう。
え? この主人公の男の子、発達障害じゃ? ADHD…かな?
主人公は、とにかく落ち着きが無く、色んな事をしでかしては怒られてばかり。
その様子はかなりリアルに描かれ、どうやら怒られ過ぎて二次障害まで起こしている雰囲気まで感じます。
この映画1985年の作品だから、世の中では発達障害の理解は進んでいないはず。
なのに、監督の子供達を見つめる目は温かい。
ラッセ・ハルストレム監督。なんでそんなに子供達の気持ちが分かるの?
アンタすごいよ!
ところでこの監督さん、もう1本
障害児の出て来る映画を撮っています。
有名な作品「ギルバート・グレイプ」です。
この作品で重度知的障害のある男の子を演じているのが
今やオスカー男優レオナルド・ディカプリオです。
このレオ様の演技が凄い!
当時日本では無名だったので「本物の障害児の子かな」と思っちゃったくらいの超演技力です。
「フォレスト・ガンプ」の主人公(軽度知的障害者)が
「こんな人、おらんわ」なのに対し、
ラッセ・ハルストレム監督の映画に出て来る障害児達は
「こんな子、おるおる」なんです。
レオ様が演じるのは、高い所に昇るのが好きな特性を持つ男の子。
ある時、どうしようもない位の高い場所まで昇ってしまい村の人達は「降りて来い」と大騒ぎします。
そこに兄がやって来て、語りかけでレオ様に降りる気持ちにさせる事が出来るんです。
これも、1つの療育の現場を見ている気持ちにさせられます。
そしてやはりこの映画でも障害の有る男の子や、心も身体も病んでる母親を見つめる監督の目は温かいのです。
もしもお時間が有れば、これら2本の映画、観てみて下さい。
「あー、うちの子と、やる事が似てる」
「こうやって優しく寄り添ってあげなきゃ。でも時にはイライラするよね」って
少し引いた目線で子供の事を見つめ直せるカモしれません
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