北海道で、置き去りにされ1週間近くも行方不明だった男の子が無事保護されたとのこと。
まだ僅かな情報しか報道されていませんが、
行方不明になった場所から7Km程離れた自衛隊演習場の寝泊まりする場所で見付かったとの事だから、自力で雨風しのげる所を見付けて、隠れて震えていたのかなと推測しています。
ここで私の妄想が広がり
私の大好きな映画「マイ.ライフ.アズ.ア.ドッグ」に重なります。
映画の主人公は男の子。
母親と兄と3人で暮らしています。
母親は持病が有りながらも必死で生活を支えています。
そんな母親を手伝いたいと思うのだけれど、主人公はドジばかりで
結局いつも母親から怒鳴られたり叩かれたりします。
「ドジを踏まないように」と緊張する程、手がブルブル震えて、結局失敗しちゃう主人公。
「僕が居るとママの病気が悪化する」と考えて、家出し野宿するも
野宿の最中に火事まで出しちゃって、何をやってもダメダメなんです。
こんな悲惨な出だしから始まる映画ですが
主人公が叔父さんの家に預けられる事になってから雰囲気が一変します。
叔父さんの住む村の子供達と仲良くなり孤独が解消され
優しい叔父さんの元でスクスクと成長していきます。
この映画の出だしを観た時は正直
「あ、この映画、はずれだわ。お涙頂戴。つまらなそう」と思いました。
それくらい、最初は悲しいのです。
しかし、悲しいシーンを乗り越え、叔父さんの優しさが一層心に沁みます。
自分の心の中に潜む傷ついた小さな子供が、癒されていくような作品なのです。
北海道の男の子も、どう状況に対処したら良いか分からなくて
いつもオタオタしていたのではないでしょうか。
やる事なす事、厳しく叱られて、自分なんて家族の前から消えた方が良いと考えたのではないでしょうか。
映画の中で叔父さんが主人公に寄り添う姿は、
療育によく似ています。
寄り添い、共感し、主人公は心の落ち着きを取り戻していきます。
そして月日が流れ村の子供達も少しずつ成長し、主人公も成長していく。
北海道の男の子にも、ご家族にも、これからカウンセリングがついて
問題点に向き合って行く事になるかと思います。
人間が成長する際には、共感し寄り添ってくれる人物が必要です。
男の子とご家族の前に、気持ちに寄り添って下さるカウンセラーさんが現れ
心の傷が癒えるよう、切に願います。
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