CB(コンティニュエーション・ベット)の打ち方 | とむぱち隊長のもんげー日記(現在、株や期待値プラス攻略法)

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世の中強気のギャンブラーが多い中、誰よりも弱腰でありながら、
それでも世界のカジノを旅しながら攻略していく理論派攻略日記です。
現在日本で、日々期待値を追及しながら生活してます。
最近ではコジテク日記となりつつあります。(汗)

さて、突然ですが、CBの打ち方について考えてみます。
CBというのは、プリフロップでレイズしたプレイヤーがコールしたプレイヤーに対してフロップで続けてベットすることを言います。
前のラウンドでのレイザーが続けてベットするから、コンティニュエーション・ベットです。
三人以上のマルチウェイポットの場合はだいぶ様相が異なるので、ここではコーラーが一人だけのヘッズアップの場合のみを想定します。

さて、ヘッズアップフロップの場合、現代のオンラインポーカーでは、仮にコーラーがアウトポジションに居る場合、コーラーはフロップにヒットしてもしなくても、原則として必ずチェックする、ということになっています。

これがどうも不思議で、いったいなんでそうなってるんだろうと、最初のうちは首を傾げながらプレーしてたもんですが、今ではすっかりその暗黙のルールに従ってプレーしてしまっているトム所長でして、ブラインドからコールしたような場合、フロップが開いた瞬間に自動でチェックしている自分を発見して逆に驚いたりしています。

実はいまだに、なんでコーラーは先にベット(ドンクベット)しちゃいけないのかよく分かっていません。(゜д゜;)
でも、あたかも世の中の交通ルールのように、常連のプレイヤーはみんなしっかりそれを守ってプレイしているので、自分も右に倣えしてほぼ自動チェックしてます。
現在のオンラインポーカーのキャッシュゲームではドンクベットというのはかなり稀な現象となっており、これをやると、その名の通り、ドンク(寿司)とみなされやすいです。
確かに、寿司はこの業界ルール(笑)を知らないプレイヤーも多く、結構な頻度でドンクしてきますが、常連でもたいていのプレイヤーはたまには(気まぐれで?)やりますし、スーパーアグロなプレイヤーに対してセット等であえてドンクしていくという高等戦術を使うプレイヤーもいるようで、ドンクしてきたからそいつは即寿司、とまでは言えません。
あと、自分もたまにやってしまいますが、複数面打ちしていると、そのハンドで自分がレイザーだったのかどうかわからなくなり、勘違いしてCBのつもりでドンクを打ってしまっている、ということもありますね。
多分自分だけではないと思います。

確信的なドンクは、ごくごくたまーーに、ドローとかで、なんとなくチェックコールするよりこっちからベットした方がフォールドエクイティーが発生する分だけよさげな時に、やってみる時はあります。
成功する時もあり、レイズされてあちゃーーーとなるときもあり、結果は色々ですが。
非常に強い手以外の手でドンクするときは、相手がレイズしてこないかどうかが一番の注意点ですね。

まあそれはともかく、プリフロップのレイザーは、インポジションに居てもアウトポジションに居ても、いずれにしても原則としてほぼ常に、CBを打つかどうかの選択肢を与えられます。

これがまあ非常に難しくてですね。
難しいがゆえに、ここがオンラインキャッシュゲームの勝負を決める一つの大きなポイントなわけです。

とりあえず、自分のハンドによって五つに場合分けして考えていきます。

①完成ハンドがある場合
例えばオーバーペアとか、AKでAがヒットしたとか、まあとにかくトップペアグッドキッカー以上のハンドができてる場合です。
この場合にCBを打つ理由は二つです。(どんな場合でも、なぜベットをするのか、全てのベットには正しい目的がないといけません)
A. コールしてもらって稼ぐため。(バリューベット)
B. ドローにタダでカードを引かれないようにするため。(プロテクション)
まあ、要するに、勝ってる前提です。
CBを打ってコールされたらバリューベットしたことになるし、相手をおろせたらそれで勝ちが確定し、ハンドをプロテクションしたことになります。
相手がコールしてもフォールドしてもどっちにしてもそのベツトには意味があったことにはなるので、原則的には①のケースは、CBを打ちます。

ただし、100%必ず打つわけではありません。

打たないケースもある、というか、①のケースを100%でCBしてはいけないのですが、その理由は、、、

a. 強い完成ハンドがあるときに100%でCBを打ってしまうと、では逆に打たなかった時は常に弱い、ということになってしまいます。こういう、あからさまにハンドが透けて見えるプレイはできるだけ避けた方が無難です。HUDを装着したサメに付け込まれる元になりますので。

b. スロープレイ。アグレなプレイヤーにこっちのハンドが弱いと思わせて自分からチップをつぎ込ませるプレイです。

c. ポットコントロール。例えば、AJでAがヒットした等の、強いと言ってもやや中途半端な強さのハンドの場合、ポットをあまり大きくしないためのパッシブプレイ。チェックして自分のハンドを弱いと見せかけることで、ブラフを誘う効果もあります。

aとbに関してはあまり説明することもないと思うので、やや難しいcに関して、具体例を挙げてみます。例はスピードポーカー(ショートハンド)20NLを想定。

ex1.  AKでボタンから2.5BBレイズ。BBがコール。フロップA77r。BBチェック。さて、ここで多くの人が、とりあえずAKで無事に(笑)Aヒットしたし、ここはCBだ!とばかりにCB打つと思います。
まあ、打ってもそれほど悪くはないと思いますが、ここでCB打つとどうなるかというと、多くの場合、ただ単にフォールドされるだけです。で、相手になにかの間違いで7がヒットしていた時だけ大きくやられてしまいます。まあ、相手にもAがヒットしていた場合はペイオフしてもらえるので、一長一短ですが、トム所長はたいていの場合、ここではチェックバックします。
では、ここであえてチェックバックする場合の利点と欠点を考えてみます。

欠点 
①相手のAXハンドからバリューを取り逃がす恐れがある。
②スロープレイすることで、ハンドを逆転される恐れがある。

ぐらいでしょうか。
①に関しては、フロップで弱みを見せたので、相手はおそらくターンでベットしてくるでしょうから、それほど大きくバリューを取り逃す恐れは少ないと思います。
②に関しては、このフロップは超ドライでドローがほとんどなく、逆転されるケースはポケットペアにセット引かれるレアケースと、あとはバックドアくらいしかありません。なので、かなり安心してスロープレイできるフロップです。

利点 
①フロップでチェックバックすることで、Aは外しました、との意思表示になり、ターン以降、相手は自分のポケットペアで勝ってると思ってバリューベットしてきたり、こちらのベットをブラフと思ってコールしてくれる可能性が高まる。
②相手がこちらのハンドをスカと見て、完全スカのハンドでブラフしてきてくれる可能性が発生する。
③相手のJTとかのハンドがターンやリバーでヒットして、それでベットしてきたりコールしてくれたりする可能性が発生。
④相手のKQみたいなハンドで、しかもターン以降ヒットしなくても、それでもKQハイで勝っているのでは?と思わせることができ、エアーでブラフキャッチしてくれる可能性が発生。
⑤相手のAXハンドが勝ってると見てどんどんベットしてくる可能性。

総体的に見ると、このプレイには利点が多いので、ドライなボードでのAKでのAヒットやKヒットはチェックバックしてパッシブなプレイで相手にベットさせるように仕向けるのが得だと思います。
また、逆にこちらがアウトポジションの場合でも、基本的にCBは打たず、フロップはチェックコールスタンスが良いのではないかと思います。
相手のスタッツを見て、アグレッシブならなおさら。
超パッシブとかコーリングステーションの場合はベットしていった方が良いかもしれませんが。

ex2. AJでUTGから2.5BBオープン。HJがコール。フロップAT9。非常に悩ましいケースです。
勝っているケースが多いと思われますが、相手もAをヒットしていた場合は、AK、AQ、AT、A9に負けており、A8以下にしか勝っていないので、たいてい負けてます。
AKとAQだけでなく、ATとA9にも負けている、というのがポイントです。
88以下のポケットペアに対しては大きく勝ってますが、このボードではベットしたら即フォールドされそうです。
なので、ストレートドローやTヒット、9ヒットにターン以降で引かれて逆転されるのが気になりますが、ここもパッシブに、残念、A外してしまいましたオーラを出して、CBは打たずチェックするのが正解ではないかと。  こちらからベットすると弱いレンジを全てフォールドさせてしまって強いレンジしか残らず、あまりバリューベットにならない気がします。チェックコールすると、弱いレンジのブラフやセミブラフをキャッチする展開となって、そっちの方が期待値が高いのではないでしょうか。相手もチェックバックしたら、おそらくそれは相手はあまりヒットしていないというサインでしょうから、ターン以降でバリューベットできます。


②AかKのトップヒットローキッカー、またはAが出たボードでKかQのセカンドペアがある場合。
これはなかなか限定された特殊なケースかと思えるかもしれませんが、キャッシュゲームをプレイしているとけっこうこのシチュエーションは出てきます。
この場合ですが、CBを打つ理由がほとんどありません。
ここで、もう一度CBを打つ目的をおさらいしますと、
A. コールしてもらって稼ぐため。(バリューベット)
B. ドローにタダでカードを引かれないようにするため。(プロテクション)
の二つが先ほどの①のケースではありましたが、あと一つは、
C. 敵をフォールドさせるため。(ブラフ、セミブラフ)
となります。
今回のケースでは、ベットしてコールされたらAヒットされて負けている場合が多いのでバリューベットにはなりません。
また、自分がKKを持っていてボードにAが出てしまったような場合、あるいは、Aのローキッカーを持っている場合は、自分のペアより上の数字のカードがもう一枚出て逆転されるという恐れがないので、現状で勝っているとしたら逆転される可能性は比較的低いし、プロテクションの必要もあまりありません。それよりは、敵にAのグッドキッカーをヒットされていて負けている場合の被害を少なくすることに重点を置いた方が良いと思います。
また、こちらはしっかりしたショウダウンバリューがありますので、ブラフする意味も全くありません。自分より上のハンドをおろせる可能性はほとんどありませんので。
このハンドは、ショウダウンハンドで、できる限り安くショウダウンに持っていきたいハンドです。
なので、基本的にCBは打ちません。
多分CB打っている人が多いと思いますが、このケースではCBは打たないことをお勧めしたいと思います。

ちゃんとしたドローができた場合。
ちゃんとしたドローとは、2枚持ちフラッシュドローと、1枚持ちのナッツフラッシュドロー、それから両面かダブルベリーのストレートドロー、およびコンビネーションドローです。
フラドロなら待ちは9枚、ストドロなら8枚となります。
基本的にはレイザーとしての強みを生かしつつ、全てのドローハンドでCBを打つのが良いんじゃないかなと思います。

アウトポジション
の場合、アウツが8枚とか9枚ではなく、コンビネーションドローやフラドロ+ツーオーバーカードなどで12枚以上とかある場合、チェックしたら打ってくるような相手にはチェックレイズを狙ってもいいでしょう。
特に、チェックレイズオールインにちょうど良いスタックサイズになっている場合は、単純な8枚や9枚ドローでもチェックレイズオールインを狙うのが良いと思います。
ただし、この場合はフォールドエクイティーがあるのが前提で、チェックレイズオールインしてもほとんど降りないような相手に対しては枚数の多いドローでないと期待値マイナスとなってしまいますから注意。
あと、プリフロのアクションとボードをよく見て、相手がトップペア以上をヒットしていそうかどうかも要確認。
チェックレイズオールイン攻撃が有効なのは、相手がトップペア以上をヒットしていない場合なので、どうもトップペア以上をヒットしてそうだと感じた場合はやめた方が良いと思います。
通常、この攻撃でトップペアはほとんど降ろせないと思います。
アウツが12枚以上ある場合はコールされても相手がセットとか特殊な場合を除いて勝率5割程度はあるので、どんな相手にでもチェックレイズオールインしてかまいません。

インポジションで
、アウツ8枚か9枚のドローの場合、基本的にはCB打ちますが、CBにフォールドするかどうかと、チェックレイズされないかどうかを一応確認した方が良いでしょう。
CBフォールド率が低く且つチェックレイズ率が高いようなプレイヤー相手の場合はチェックバックしてフリーカードを貰った方が良いと思います。

あと、CB打っても降りないけど自分からはあまりベットしてこないコーリングステーション相手の場合は、どちらのポジションに居てもCBは打たずにチェックチェックでターン、リバーとカードを見て、ハンドが完成してから大きめに打つのが得なプレーだと思います。

④セカンドペア
難しいですね。
これは悩ましいです。
基本的には、トップペアを相手はヒットしているか? ということになります。
ヒットしていそうならチェック、外してそうならCB打ちます。
フロップのトップカードがAの場合は、自分が持ってない場合相手が持ってる可能性は、コーラーと言えどもそれなりに高いと見なければなりませんので、基本的にはAを警戒してチェック、ということになります。
トップカードがK以下の場合は相手が都合よくそれを持っている確率はかなり低いですので、基本的には自分が勝っている可能性が高いと見ていいと思います。
なので、CBを打ちこんでいいと思います。

ただ、その自分のセカンドペアがどのくらいのランクのカードかにもよります。
②のケースでも出てきましたが、フロップAK5のKヒットなどはまずCBは打ちません。
Aヒットには負けてるし、AもKもヒットしていないハンドは即フォールドしてしまうだけだろうし、自分より下のハンドに逆転される可能性も現状かなり低いので基本的にパッシブにプレイしてエアーからのブラフを誘いつつ、ターンまでチェックチェックチェックチェックで行った場合にだけリバーでバリューベットできます。
この場合、2回もチェックしているので、相手はかなり弱い手でもブラフキャッチしてくれると思います。
スモールペアやエアーのQハイはもちろんのこと、時には9ハイあたりですらコールしてくることがあり驚きます。

KJでボードAJ5なんてケースもCB打ちません。
Aヒットには負けてるし、フロップでチェックしてターンを見ても出て困るオーバーカードはQだけなので逆転される可能性は比較的低く、プロテクションの必要性が薄いです。

セカンドペアがヒットした場合、既に出ている1枚のオーバーカード以外で出たら自分が困るオーバーカードが何枚あるかがポイントです。
それが1枚しかなければ比較的安心してフリーカード渡せるし、2枚くらいでもなんとか渡せます。
3枚以上あると大変ですので、ボードKT6でT8持ちのようなケースではCBを打った方が良いと思われます。
Aが出たら最悪だし、QJが出てもかなり嫌な気分です。
Kを持たれている可能性はそれほど高くなく、現状では勝っている確率が高いと思われますので、特に理由がなければCBを打った方が良いと思われます。
ここでCBを打っても上のハンドはおろせませんが6ヒットや99以下などにコールしてもらえるのと、変なドロー(ガットショット)やオーバーカード持ちの相手をさっさとおろしてハンドをプロテクションする意味があります。

あと、インポジションの方がターン以降何かとプレイしやすいですので、インポジションでは多めにCBを打ち、アウトポジションではCBは控えめにして、逆転されるリスクを多少犠牲にしても、ポットを不用意に膨らまさないようにした方が良いと、特にセカンドペア以下のハンドの場合はそう思います。