株の売り時の考察 ~アベノミクス相場の終焉~ その①年末節税相場について ≒ 反省会 | とむぱち隊長のもんげー日記(現在、株や期待値プラス攻略法)

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世の中強気のギャンブラーが多い中、誰よりも弱腰でありながら、
それでも世界のカジノを旅しながら攻略していく理論派攻略日記です。
現在日本で、日々期待値を追及しながら生活してます。
最近ではコジテク日記となりつつあります。(汗)

今年もあと数時間となってしまいましたが、この2013年という年は、株式市場にとっては近年稀に見る良い年となりました。
5月24日には、それまで順調そのものだった株式市場に突如として恐怖の大暴落が発生し、その後さらに大崩に崩れて、9月くらいまではなかなか大変な調整ではありましたが、それも秋口から12月にかけて徐々に高値を取り戻し、12月に入ると個人投資家好みの銘柄は来年に迫る株式譲渡益税の大増税を前に徹底的に節税売りを浴びたものの、機関投資家が主の日経平均自体はどんどん上がって結局は今年の高値引けとなり、今年の上昇率はなんと41年ぶりとか。(ノ゚ο゚)ノ

2013年末の日経平均株価は1万6291円と前年末(1万395円)から56.7%上昇した。年間の上昇率は1972年(91.9%)以来、41年ぶりの上昇率だった。

てなもんです。
それで、個人投資家好みの銘柄も、節税売りの期限である12/25を越すと予想通り一気に急騰し、12/26~12/30の年末三営業日にはどれもこれも火のついたように上がりまくり、ストップ高が連発する事態となりました。
トム所長はこの事が起こるのを完璧に予想し、12月半ばくらいから節税売りで下がっていると見込まれる銘柄に狙いを絞り、コツコツと安値を拾って12/25にはほぼ万全の態勢で12/26の節税開け(なんかの解禁みたいですな)を迎えました。

まあ正直、日経平均がどんどこ上がりまくる中、節税売りでこれだけ下がった銘柄群が上がらないはずはなく、12/26からはもう全くそれらの銘柄群の売り手が存在していないというだけでなく、一方で12/25まで必死で売りまくっている個人投資家の資金がMRF(キャッシュ)となってかつてないくらいに巨額に待機している、という情報もゲットしていたので、この勝負は99%絶対に勝てる、何かのどえらい突発事件でも発生しないかぎりは負けることなどありえない必勝の戦いであると確信していました。
さらには、巷では、来年から始まるNISA資金も待機していて、こちらでの買いも12/26から流入して株価上昇の期待ができるとの噂も持ちきりでした。

実は、トム所長はNISA資金に関しては一年間で一人100万円の限度があること、それからNISAは短期の売買には全く向いていないという性質上、国内株式よりも投信や外国株式の方が向いており、多くがそちらに流れると見込まれるために、それほど大きな買いパワーになるとは思っていません。
とはいえ、もしこのNISA資金で一度買われると、その分はなかなか売りに回らず比較的長期間に買ったままとなるだろうことが予想され、株式の需給を引き締める効果はあります。

そんなこんなでまず負けるはずのない戦いを、準備万端、ほぼ万全の態勢で迎えたわけですが、12/26、いざ開戦してみると、確かに全般の状勢は全く持って予想通り、一点の曇りもなく朝から買い気配、ストップ高の連発となりました。



よっしゃーーーーっ!!!


貰ったわい!゛(`ヘ´#)



となるはずだったんですが、なんか変です。(°Д°;≡°Д°;)

あれ??

確かに、コツコツ仕込んだ持株たちの多くは地味に上がってはいます。
どれもこれもストップ高とかまわりに比べて派手な上がり方はしていないものの、一応まあ上がってはいます。
これならとりあえず思ったほどスカッと大勝利と言わなくても、一応まだ初日だし、こんなもんかな、てな感じで納得はできるわけですが、問題が一つ。

いや、これが大問題でして。

一番大きく力を入れてどかんと張り込んだ銘柄(3294イーグランド)が、朝からさっぱりです。
成長性があるのに割安で、けっこう自信があったので当然かなり大きく買っており、もちろん朝から買い気配で始まるかと思いきや、案外の小幅安で寄り付きます。
この時点でかなりの???期待ハズレなんですが、まわりにつられてそのうち上がりだすだろうと思って見ててもあいかわらずさっぱりです。
結局下げっぱなしでこの日は終わってしまいました。
下げ幅的にはそれほどひどい下げでもなく、普段であればまあ今日は仕方ない的なレベルなんですけど、なにしろまわりがまわりなので、一人取り残された感が強烈。

どう考えても納得が行かないものの、これはマーケットの一時の気まぐれというか、たまたまスタートダッシュに失敗してしまったので、人気のあるほうにばかり買いが行ってしまい、今はそっぽを向かれてしまっているが、割安成長株なんだからそのうち誰か気が付いて少し買いが入ったらわっと上がりだすはずだ。

ということで、二度ほど買い増し(ナンピン)をします。

それで二日目ですが、寄付きでまた下げたものの、途中からするすると上がりだし、一時12/25の終値を抜きます。

よしっ、それみたことか! ちょっとてこずらせてくれたが、ここからだ、行け行け!!

と囃し立てるものの、そこが高値で、それからずるずると下がり、なんと最後は大幅安でほぼ安値引けというありさま。。(;°皿°)


な、なんでやねん?o(;△;)o


どう考えてもわかりません。
まわりの株はどんどん上がってストップ高も連発しているのに、イーグランドだけがひたすら沈んでいく。
摩訶不思議、怪奇現象です。


こ、これは、執りつかれてるのか?(/TДT)/

この日も買い増し(ナンピン)をしてしまいまい、このまま下げ続けたらえらいことに。。。

ここで週末を迎え、残すは30日月曜日の大納会のみ。

悶々とした週末を過ごし、いよいよ今年最後の大納会です。

頼むから最後ぐらい派手に上がってくれよな。。。(祈)

とまあ、すでに祈りのトレードになってしまっています。
あれほど勝ちを確信していたのはいったいなんだったのか??(;´▽`A``

で、結果ですが、最終日だけはようやく少しは取り戻したものの、前日の急落の半分も取り戻せず、結局三日間のトータルではかなりの大幅マイナス。
なにしろ、まわりが三日とも面白いように上がりまくっているだけに、その差が厳しすぎます。(泣)
ほんとに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか、いまだに狐につままれたような状態で理解できていないのですが、とりあえず、今は人気の圏外に放置されてしまっている、ということで、新年相場で巻き返してくれると期待(祈り)しています。。(´д`lll)

そのイーグランドのチャートです。右から三本目が12/26。

チャート画像

で、つくづくなさけないのが、当初、イーグランドと同じ、というよりも、実のところイーグランドよりも力を入れて(期待して)仕込んでたシグマクシスという銘柄のチャートがこれなんですけど、、、

チャート画像
これが、12/25の引け間際に突如狂ったように上がりだしてストップ高になってしまい、全部きれいに売り切れてしまったことです。
とりあえずストップ高まで行ったらいったん売って、下がってきたところをまた買い直すという戦術なんですけど、この日は大引け間際にストップ高となったため、買い戻すチャンスがありませんでした。

したら、次の日(12/26・右から三本目)ストップ高。
二日目はだれたものの、最終日にまたストップ高と、三日で二回もストップ高してトータルで超大幅高というありさま。(泣)

イーグランドとのあまりの対称形にただただあきれ果てるしかありません。
その他には、25日に買うつもりが、猛烈な勢いで上がりまくったために買い逃してしまったヒューマン・メタボロームという銘柄が、その25日を含めて四日連続ストップ高という離れ業。
これもまた、ただただあきれ果てるのみ。(泣)

チャート画像

このように、今回、全体の構想(戦略)はとてつもなく素晴らしかったんですが、一部の具体的戦闘で理解不能の大敗北を喫してしまったため、戦略は全く持って構想通り、個々の戦闘でもほとんどの戦線で勝利を収めたにもかかわらず、全体としては大敗北と言っていいような結果に終わってしまいました。
実際には他の戦線では、負けはほとんど無し、そしてそこそこに健闘(エンカレッジ、グローバルワン、高知銀行、鴻池運輸など)したところもあったため、おそらくトータル収支で言えばプラスにはなったかと思いますが、戦略的にこれほどの圧倒的大勝利を得ながら、たった一つの戦線の意味不明な大敗北のせいで成果がほとんど無に帰してしまったという意味で、実質的大敗北と言えると思います。

何しろ、相場を長年やっていて、今回ほど事前に大成功の確信があったことはありません。
おそらく一生に一度でしょう。
こんなに事前に自信がもてる戦いはもう無いと思います。
しかも、実際の相場も、確かに大勝利まちがいなしのシナリオ通りに進行したにも関わらず結局勝てなかった、という意味では大敗北と言って過言ではありません。
事実、トム所長と同じような相場観で臨んだ人たちはほぼ全員大勝利しています。

今回正しい相場観で挑んだプロ連中はトム所長を除き皆大儲けだったわけですが、ではいったい損したのは誰なのか?というと、それは、馬鹿の一つ覚えのように年末節税売りをしまくった個人投資家です。
まさに、日本中の個人投資家が節税売りの大合唱をした12月相場でしたが、本当に、相場の世界は皆と同じ行動を取るものが損を引き受けることになる、ということをまざまざと見せつけてくれました。
もちろん、節税売り自体はしなければならない大切なことです。
来年から税率が2倍になってしまうのだから、利益の出ている株は絶対に今年中に益出しをしておかなければならないのはあまりにも当然です。
ただ、売りっぱなしではだめで、売ったものはきちんとのしを付けて買戻しをしておかないとダメだったんですね。

それこそ倍返しです。(。・ε・。)


皆に共通の確実な事情があって、誰もかれもが株を売り払わないといけないという時に、一緒になって自分もその売りの大合唱に加わるだけでは持株を安値で売らされるだけの結果になるのはどう考えてもも明らかだと思いますが、それがわからない人があまりにも多く居るのが不思議なくらい、年末は節税売りの大合唱でした。
ほとんどの投資家は合理的に行動しない、ということが見事に証明されました。


おっと、、、来年の株の売り時を考察するつもりが、ついつい今年の反省会が長くなってしまいました。

というわけで、来年の株の売り時、すなわちアベノミクス相場終焉の考察は来年にします。


来年こそはきちんと良いところでうまく株を売り抜けられますように!(願)