オージー | とむぱち隊長のもんげー日記(現在、株や期待値プラス攻略法)

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世の中強気のギャンブラーが多い中、誰よりも弱腰でありながら、
それでも世界のカジノを旅しながら攻略していく理論派攻略日記です。
現在日本で、日々期待値を追及しながら生活してます。
最近ではコジテク日記となりつつあります。(汗)

これまで、先進国の高金利通貨として人気が高かったオーストラリアドルとニュージーランドドル、揃って急落しているようです。


日本円、ユーロ、スイスフラン、米ドルがそろいもそろってスーパー低金利にあえぐ中、オセアニア通貨だけがまるで別世界に居るがごとくの高金利だった訳です。


しかもそれがかなりの長期間続いてきました。


去年あたりまで世界的な資源バブルが続いていて、金、原油、その他鉱物資源など、まあありとあらゆる資源価格の高騰が続いてきた(つまりバブル)のも、オセアニア経済にとって依存度が高い中国の景気がずっとよかったことなども、それを後押ししてきました。


なので、日本人のFX個人投資家なんかも、数多くオセアニア通貨を買い持ちしてきたはずです。

なにしろ、持ってるだけで毎日かなりのスワップポイントを得られるわけですので、いったんやりだしたらやめられないはずです。

また、外貨預金や外債を持っている人も多いでしょう。


ネット上でもそれらをあおるような記事がたくさん見られましたね。


もうお分かりかと思いますが、典型的なバブルの症状です。


そもそも、一昔前までは、1オージーは1米ドルよりもずっと長い間かなり低かったんです。

自分的にも、オーストラリアドルは米ドルの半分よりはかなり高いけど、8割よりは下、て言うイメージの通貨でした。


ところが。。。


正確には思い出せないけど、リーマン後に大暴落したオージーはいち早く立ち直り、資源バブルにのってじりじりと値を上げて、確か2年くらい前にはそれが逆転して米ドルより高くなってしまいました。


この時点で警戒警報発令です。(笑)

こ、これはオージーバブルではないのか??


ちなみに、ニュージーランドドルもほとんど同じような金利動向で、値動きもかなり似ていると思いますが、マイナー通貨で自分的にもあまりなじみがないため、こちらはほとんど見てません。

売買の際のスプレッドの広さなどを考慮しても、まあ、似たような通貨が2つあれば、メジャーな方だけ取引するのは決して間違いではなく、まあ正攻法だと思います。

似た通貨の2つを比べて、それで鞘取りしていく手法も有力な手法かとも思いますが、めんどくさいのでやりませんでした。


で、オージーですが、あいにくとトム所長はオーストラリアには行ったことがありません。一度も。

もちろんニュージーランドにはもっと行ったことないです。


なので、パーソナルな実体験としての物価感覚は全くないわけなんですが、海外で出会う日本人等で行ったことのある人は多く、さらに、現物のオージーそのものが特にアジアには極めて多い。


そういう人たちと話していた感覚としては、昔は、オーストラリアの物価はアメリカよりもかなり安い、というものでした。

つまり、西側先進諸国の中では最も安い、ということです。


ちなみに、ここで、20世紀終盤以降くらいの世界の物価をおおむね高い順に並べてみます。

あくまで、自分のイメージです。

旅人から聞いた話のみで、実際に行ったことのないところも含まれていますので、確実に正しいかどうかは確証ありませんが、おおむねはあってると思います。

それに、一口に物価と言っても、比べるモノによって大きく違うのは当然ですが、まあざっくり生活物価+旅人物価であると考えてください。

また、刻々と変動する為替によっても大きく違ってきますが、だいたいの妥当な平均的為替水準で考えるとします。


まずは、自分の知る限りの世界最高物価ですが、これはノルウェーです。

自分は行ったことがないのであれですが、人に聞いた話なのかでは、殺人的物価水準らしいです。

何しろ、自分から見て物価高すぎで辟易する対象であるヨーロッパの人が、ノルウェーに行く時は車をガソリン満杯にして、食べ物その他の必需品全て満載して、現地ではできうる限りお金を使わないようにする、というのですから、まあ堂々の1位は確定ですね。

ただ、もっとマイナーな国で、ここより高い国が絶対無いとは言い切れませんが、まあ無いと思います。

もしも、ここはノルウェーより高い、てな国があったら、ぜひ教えてください。

ちなみに、北欧諸国はどこも消費税がまた恐ろしく高いので、その分でも物価がかさ上げされてます。


で、続きは以下の通り。


ノルウェー>フィンランド>スウェーデン>イギリス>スイス>イタリア>フランス>ドイツ>


といった感じで、上位はもちろん西側ヨーロッパ諸国がずらりと並び、、、


日本>アメリカ>トルコ>ブルネイ>オーストラリア>香港>シンガポール>台湾>マレーシア>フィリピン>その他東南アジア諸国および中国


ちゅう感じです。


この中にはアフリカ諸国や南米諸国、中東など、遠くて行ったことなくて縁がほとんどない地域は全く含まれていませんので注意。


で、この位置関係を見ると、オーストラリアってのは、物価激高のヨーロッパはもちろん、日本やアメリカよりもずっと安い国、というイメージです。


長い間そう思ってきたんですが、どうも21世紀に入ってからだんだん高くなり始め、ここ最近では日本を追い抜いて、ヨーロッパ並みになってしまったかのような話でした。


つまり、オーストラリア国内のオーストラリアドル建ての物価が凄い勢いでどんどん上がっているわけです。


その間、日本の円建て物価は上がるどころか下がり続けている始末(デフレ)だし、ヨーロッパやアメリカの物価もそうそう上がりまくっているわけではない。


そうなると、普通はどうなるかというと、オーストラリアドルの価値が下がって、他の先進国通貨と比べて、相対的に安くなるのが本来あるべき、通常の姿です。


これを別の面から眺めると、高金利通貨は、長い目で見るとその金利の差額分だけ低金利通貨に比べて値下がりする。


ということになります。

これが通常の姿であり、経済原則です。


高金利通貨は、金利が高いというだけで投資対象として人気が出やすく、また、高金利の国は通常は好景気であるということもあるので、短期的には値下がりするどころか値上がりすることすら珍しくは無いです。

今回のオージーバブルにおいても実際そうなりました。


しかし、そうやってバブルに沸いて値上がり続けている間も、実際にはインフレで国内の物価は上がり続けるのが通常ですので、気が付くとその通貨の購買力平価がかなり下がってしまい、いつ急落してもおかしくない状態となります。


あとは、いつ梯子が外されるかという問題になり、まあたいていは景気減速というようなことがきっかけとなって通貨は急落し、いったんそうなると今まで我も我もと群がっていた人たちが逆に大挙して流出するので、今度は逆に、本来あるべき姿よりもはるかに超えて値下がりしてしまうようなことすらしばしばあります。

まあこれは必ずそうなるというわけでもなく、本来の姿よりも手前で止まるような場合もあっていいきれないのですが、今回のオージーバブルについても、まあ行き過ぎるほどのオージー安までは行かないのではないか?というイメージを持ってます。


今、1ドルが1米ドル弱ですが、これはまだまだ本来の姿とは言えないと思うので、おそらくまだ当分は下げ続けて、少なくとも0.9米ドルは切ってくるのではないかと、そんな風に予想してます。


何分オーストラリアに行ったことがないのではっきりわからないのですが、多分0.7~0.8米ドルくらいが適正値じゃないかな?

そこまで行くかは、正直わかりません。



トム所長の投資行動ですが、2年くらい前にオージーと米ドルの為替が逆転した時にオージー割高と思ってオージー売/米ドル買のポジションを建てたんですが、それがまあ、その後もオージーは上がり続けて一時は1.2米ドルに迫る勢いとなって多大の含み損を生じ、しかも、その間にかなりの額の逆スワップを毎日毎日支払い続けなければならず、かなりえらいことになってしまいました。o(TωT )


含み損がいくら拡大しようと、その分さらにオージーのバブルが膨らんで割高になっているということなので損切などはもちろん考えたこともなかったんですが、さすがにさらに高値で根性で売り増しするということまではすることができず、しかも、その間もずーーーっと鬼のような逆スワップが累積していき、精神的に追い込まれ、正直、日々の累積スワップ額の拡大を見るのも嫌でいつしか放置モードになっておりました。

価格についてはいずれは戻るという確信があったんでまだ良かったんですが、このスワップ支払にはほとほと参りました。

うーーむ、こりゃあ、高金利通貨の売りってのは、やっちゃいかんなア、、、としみじみ後悔し、以後の教訓としよう、なんて思ったくらいです。


それで、約2年の雌伏の時が過ぎ、最近ようやくにして1米ドルを割り込んで価格的にはやっと差益になってきたんですが、何分累積スワップがきつく、まだトータルでは大幅マイナスの状況です。


高金利通貨の売りはいつまでバブルが続くかわからず、その間の金利支払いが膨らむので早めの仕掛けは厳禁である、というのを今回学びました。

遅め遅めの仕掛けで、バブルが膨らみきって、そろそろはじける予兆が確実に出てきたか、すでにはじけ始めてからくらいの仕掛けが良いようです。

現在のように、完全にはじけ出してからでもまだ遅くはないくらい。

2年前のような、バブルがまだ膨らんでいる最中に仕掛けるのは最も良くないようです。


株の買い持ちや、FXでも下がりすぎた高金利通貨の買い戦略の場合は、少なくともファンダメンタルズ的に十分に割安なラインに到達していれば、早め早めの仕掛けでその過程で含み損が膨らみ、さらにそれが長く続いたとしても亀になってじっと耐え続けていればいつかは報われるのですが、逆はあきませんね。

その期間が長く続きすぎた場合、結局最終的には予想通りにバブルがはじけたとしても、トータルでマイナスになってしまう恐れがあるし、リスクは高いし、投資効率も悪く、なにより途中が辛すぎます。

我慢しきれず、投げさせられてしまう恐れもあるし。



てな感じでした。

予想が当たっても儲からないことが多い。

投資は実に難しいです。


やたら運に左右されるところは、ポーカーに似てるのかな?