『アメリカファースト』とういうスローガン、移民を制限し、保護主義でアメリカに労働を取り戻し、
かつての偉大なアメリカを再生するという。
「イスラム教徒は入国禁止」・「メキシコとの国境に壁をつくる、
その費用はメキシコが払う」などの暴言の数々、とても受け入れがたい発言である。
しかしその発言をしたトランプが、アメリカ経済から見放された
労働者たちの心を確実にとらえた。
現状の政治を真向から否定し、自らが既得権益であるというのに、
既得権益を攻撃し、ビジネスで成功した自分には、従来とは違う政治の道があるということだ。、
既得権益であるメディアがトランプを批判すればするほど、
トランプ支持者が増えていったという皮肉。
得票数ではヒラリーがわずかに勝利しているようだが、
選挙人の数ではトランプの圧勝となった。
これもトランプ陣営の緻密な選挙戦略だったのであろうか、
相手を誹謗中傷し、実現できるとも思えない政策を掲げたトランプが、
見事にアメリカ大統領で当選確実とした。
今回の大統領選の結果を、メディアはトランプがアメリカの真の姿を描きだし支持を得たなど、
様々な分析をしているが、不誠実な暴言の数々で当選を果たしたことに対しては、
とても違和感を覚えるし、とても賛同できない。
イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票でも同じ現象が起きていた。
移民のせいでイギリスが貧しくなると訴え、EUに支払っている拠出金は、
週3億5000万ポンド(約480億円)で膨大だとか、
そのお金でイギリスの医療サービスが増えるとか、
事実を捻じ曲げた発言で、EU離脱が決まった。
離脱を主導した保守党ジョンソン氏やイギリス独立党のファラージ氏は、
一線から身を引くという無責任さ。
国民投票後に、「騙された」、「こんなはずではなかった」いう
イギリス国民の声をとりあげたニュースがメディアを賑わせた。
日本でも米英ほど極端ではないが、衆参選挙戦の演説でほとんど触れない政策が、
選挙後に国会で議論され、強行採決という形で議決された。
特定秘密保護法や日本版NSC、安保法制、そして今は憲法改正がひそかに進んでいる。
民主主義という中での選挙制度を巧に利用し、
有権者を欺くような形で自分たちの政策を進めいく彼らは一体なんなのであろうか。
それが本当の国民のためなのだろうか。国民の幸せにつながるのだろうか。
続く