クレジットカード審査基準について 「ブラックリストはどこにある?」編
クレジットカードの審査に致命的な影響を与えるといわれている”ブラックリスト”。
それはどんなリストで、どこにあって、どんな風に使われてるのか?
そのナゾにせまります。
ブラックリストの正体
「ブラックリスト」 というと、まるで要注意人物一覧の名簿のようなものを想像しがちですが、実際にはそういった名簿が存在するわけではありません。
では、ブラックリストとは何を指すのでしょう?
個人信用情報機関ではある一定期間支払いを延滞したユーザーには通常の支払い遅れとは区別した情報を登録します。
この情報は専門用語で「異動情報」や「事故情報」、または「延滞情報」という名称なのですが、通称ブラック情報と呼ばれていているのです。
そしてこのブラック情報が登録された状態を「ブラックリストに載った」と表現しているのです。
結論として、「ブラックリスト」 = 「事故(延滞)情報が登録されている」 ということです。
どのくらいの期間、延滞すると事故になるのか?
本来の支払い予定日、つまりクレジットカードなら毎月決まった銀行引き落とし日から3ヶ月間支払いが遅れた時点で事故扱いとなり、事故情報が登録されます。
事故(延滞)情報が登録されるとどうなるのか?
事故情報は登録されてから最低でも5年間は消えません。
ほぼ例外なくどこのクレジットカード会社でも 、事故情報が登録されている申込み者にはクレジットカードを発行しないようガイドラインを設定しています。
ですから事故情報が消えるまではクレジットカードに限らず、どこからも融資は受けられないと考えてください。
事故情報についてのFAQ
◆事故になった後に支払いをすると消えるのか?
事故後に延滞金を支払って完済することを「延滞解消」と言います。
延滞解消後も延滞した事実や完済した事実は一定期間、記録として残ります。
この間も事故と同じ扱いを受け、クレジットカードの審査は通りません。
ちなみに全情連、CCBでは延滞解消から1年、CIC、全銀協では5年保存されます。
◆自己破産はどうなるのか?
自己破産、失踪宣告、民事再生手続きを受けたユーザーは7年間消えません。
もちろん事故情報と同様の扱いになります。
特に消費者金融では自己破産を重く見る傾向にあるため、全情連では10年間消えません。
◆就職や家族に影響するのか?
個人信用情報が就職時の身辺調査に使われることはありません。
個人信用情報機関は唯一、警察が刑事事件の容疑者の身辺を調べる時のみ情報を提供します。
また、個人信用情報はあくまでも個人のもであって、家族や兄弟、親戚のクレジットに影響することはありません。
但し、主婦や学生がクレジットカードを申込む場合は審査対象が配偶者・親になりますので、その際には影響します。
◆クレジットカードは絶対に作れないのか?
事故情報があれば99%審査は通りませんのでクレジットカードを作ることはできないと考えた方がよいでしょう。
過去にこういった経験のある人は、まずどうしてそういったことがおきてしまったのか?
今後このようなことが起きないようにするためにはどうしたらよいか?
じっくりと考える必要があります。
不思議なことに、1度事故情報が登録された人は事故情報が消えてもまた同じように事故を起こしてしまう確率が非常に高いのです。
ひととおりクレジットカードの審査に関する基礎的な知識をお伝えしてきましたが、ここであらためてクレジットカードの正しい申込み方についてまとめてみましょう。
クレジットカード審査基準について 「審査が通る人・通らない人」編
自分のステージに合ったクレジットカードを選んで申込んだのに、審査が通る人と通らない人に分かれます。 審査が通らない人には必ず原因があります。 ここではナゼ審査が通らないのかを解説します。
クレジットカードの審査が通らない
クレジットカードの審査が通らない原因は大きく3つ考えられます。
1.申込み書の記入が雑で空欄が多く、いい加減
実は審査が通らない理由の中で最も多いのがこれです。
具体的には記入(入力)漏れ・電話番号間違い・誤字脱字です。
スコアリングによって審査を行うのに空欄では評価のしようがありませんし、誤字脱字だらけでは「3C」の Character(性格)を疑わざるを得ません。
電話番号間違いなどはもっての他で、在籍確認(本人確認)の連絡するとることすらできないわけです。
クレジットカードの審査においてはその申込み者本人が”実在する人物であるかどうか”というポイントが重要なのです。
きちんと丁寧にそして正確に書くだけで結果は大きく変わります。
2.スコアリングで一定の基準点に達しない
次に多いのはこの理由です。
クレジットカード会社によって”どの属性に重きを置かれているか”が違います。
しかしよほど自分のステージに合っていないカードに申込まない限り、合計点数が足りなくて審査に落ちるということは少ないのです。
どこのクレジットカード会社にもほぼ共通していえる基準として、 年収・ 勤務年数・ 居住年数の3つの属性ではそれぞれ最低ラインを設けており、そのどれか1つでも最低ラインに達しない時点で他の属性がどんなに評価が高くてもスコアリングで審査を落とされる可能性が高くなります。
この3つの属性のどれかが原因で審査に通らない人が多いというのが現実です。
3.多重債務・支払い延滞
情報化社会の現在、クレジットカードを使ったりショッピングローンを組んだりすると、その利用データは一定期間、個人信用情報機関に登録されます。
主に氏名・生年月日・住所・取引の種類・支払い状況などの情報が登録され、クレジットカード会社はクレジットカード申込み者のこれら信用情報を照会し、審査の重要な判断材料として利用します。
【多重債務】 申込み者が既に他の金融機関から借入れをしていて、その借入れ額が返済能力の限界に達している場合です。
平均的な指標ですが、総借入額は年収の50%が限界と考えられております。ですから年収500万円の人が既に自動車ローンなどで250万円以上の借入れをしている場合は残念ながら審査は通らない可能性が高くなります。
【支払い延滞】 過去のクレジット利用歴の中で何度も支払いの遅れがある場合、審査に大きく影響してきます。
特に1ヶ月以上の支払い延滞は個人信用情報機関に記録され、クレジットカード会社からの照会時に判明するので、どこのクレジットカード会社に申込みをしてもマイナス評価となります。
また、1ヶ月以上の支払い延滞が3回以上ある(過去にあった)場合は、支払いが困難な状況と判断され大きく審査に影響することでしょう。
そして最後にもう1つ、クレジットカードの審査に致命的な影響を与えるものがあります。
ブラックリストと呼ばれているもので、クレジットカードに限らずほぼすべての金融機関から長期間にわたって融資を受けることができなくなるものです。
では、ブラックリストとはどこにあるのでしょう?
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クレジットカード審査基準について 「カード会社」編
クレジットカードの審査基準はカード会社によって大きく違います。
初めてクレジットカードを作る人は、まずは自分のステージに合ったクレジットカードを選び、年数を掛けて徐々に信用度を上げていきましょう。
クレジットカードを発行している会社を分類する
日本クレジット産業協会によると日本で発行されているクレジットカードの総数は平成18年3月現在で2億9266万枚となっています。
クレジットカードの発行元によって大きく4つの系列に分類され、審査基準がそれそれ違います。
◆系列別一覧
◆審査の難易度
銀行系のクレジットカードは発行枚数・クレジット取扱い高ともに最も多く、他の系列に比べて最も審査の難易度が高く、社会的ステータスが高いのが特長です。
社会人3~4年目以降か、又は信販系か流通系のクレジットカードで実績を作ってからチャレンジするのが無難です。
信販系のクレジットカード会社はオートローンやショッピングローンなどの様々なローンも扱っており、銀行系の次に審査の難易度が高いのが特長です。
社会人1~2年目以降で自動車を購入する際のオートローンでお世話になる可能性の高い人は1枚作って実績を作っておくとよいでしょう。
流通系のクレジットカード会社は業界参入が後発だったため、クレジットの取扱い高で銀行系と信販系に差をつけられてます。
ここ10年ほどは、銀行系や信販系があまり好まない主婦層や学生層、フリーター層を積極的に取り込んでいくことで業績を拡大し、その戦略が効を奏して発行枚数では信販会社を抜くことができました。
フリーターさんや学生さん、主婦、銀行系や信販系で審査の通らなかった人は流通系のクレジットカードからはじめるとよいでしょう。
その他としてここ数年で消費者金融業者がMasterカードなどと提携することでクレジットカードに進出してきました。
審査の難易度は最も低いのですが、キャッシングがメイン業務のためショッピングに対する限度額は低く抑えられています。
このようにクレジットカード会社によって違う審査基準を把握して、今の自分に合ったステージのクレジットカードを選んで申し込みをすることが望ましいといえます。
ところがステージに合ったクレジットカードを選んだにも関わらず審査が通る人・通らない人が出てきます。