急騰では逆張りしたくなるのが即抜きスキャルパってもんですけど、

想定していた値幅がないと利確が遅れて、

ヨコヨコレンジにやきもきすることありますよね。

早く落ちろ、早く落ちろって。

でもそれが提灯であって、

今の例だと、Ｓ提灯が点灯しているのかもしれないのです。

Ｓ提灯とは、高値の値頃感に飛びついたＳ子供を大人が喰らう布陣。

Ｌ提灯とは安値の値頃感に飛びついたＬ子供を大人が喰らう布陣。

提灯に群がる虫をイメージしてくださいね。

特に初心者さんは要注意で、

下がったら戻る、上がったら戻る、なんて考えを喰われるわけです。

この考えというのは塩漬けにも直結するお話で、

「ここまで来たらもう切れない！でも戻ってくるでしょう」

みたいな安易な考えを絶望に変えます。

急変動に飛びつくのは、

確かにハイリターンではありますが、

ハイリスクでもあるというのを忘れてはいけません。

その瞬間の高値でＳしたからといって、

ほくそ笑んでる場合じゃないのです。

まずは上昇トレンドを疑い、

そのサポートになるのはどこなのかを検討し、

そのラインを割れるまで安心出来るものではありません。

分析には水平線や斜め線、フィボではリトレが有効です。

フィボの基点はとても重要で、

適当に安値と高値を結べば良いわけではありません。

基点についてはここでは割愛します。

まぁ単純に、

急変動の頂点でエントリーした場合、

「提灯になりませんように～！」って分析を開始する感じ。

この提灯レンジの定義として、

えこはフィボについて以下のように考えています。

＜提灯定義＞

・23.6%ラインを死守し続けるものは鬼提灯。

・38.2%ラインの死守は通常の提灯。

・50%ラインタッチは瞬足の一回まで。

ようは38.2%を割らない限り、ベクトルは変わりにくいと考えています。

瞬足の50%一回までというのも、よくある光景で、

ほんと一瞬タッチして38.2%ラインに戻って、

2度と50%に戻ってこないという場面があります。

逆に2回も3回も50%にトライしてたり、

ましてや死守ラインが50%を下限としたレンジの場合、

上値が切り下がってることも多く、

新高値をつけるのは容易ではなかったりします。

いくつか提灯っぽい画像をお見せしますね。

＜ドル円：10分足＞

これは先週の風景ですが、

序盤23.6%をキープしつつ、38.2%と切り下がりを見せ、

50%にタッチしたのち、急騰を迎えています。

この急騰からは反落したのですが、

元フィボの38.2%を死守したのち再上昇して更に高値を超えていきました。

＜ドル円：10分足＞

これはこの記事を書きながらリアルタイムに撮影したものです。

序盤に瞬足の50%をタッチしたのち、

38.2%を死守してレンジを形成しています。

高値を抜けたとは言えないダブルトップ模様ですが、

この先は23.6%と38.2%の抵抗がどのようになるか見守る場面です。

再度50%に行くようなら弱いと想定しておく感じ。

テクニカルにおいて大事なのは、

値動きを予測することではなく「想定」することであって、

予想屋や占い師を目指すために腕を磨くわけではありません。

備えあれば憂いなしと言いますか、

いざというときに俊敏に動けるようにしておくためです。

ＳでもＬでもどっちでもいいのです。

そのローソクにＳでエントリーしたのなら、

どういう立ち振る舞いをしないといけないのか、

またＬならどうなのか。

損切りは恥ずかしいことではありません。

ルールに則ってエントリーし、

ルールに則って損切りするだけ。

利確もしかり。

そもそもルールがおかしいという場合もありますが、

あまりにも損切りが連続するのなら、再度精査する必要があるでしょう。

大まかなルールを決めても固執し過ぎるのもよくありません。

・上昇トレンド時のルール

・下降トレンド時のルール

・レンジでのルール

場面場面によって使い分けたり切り替えたりしないと、

変なバイアス魔法にかかってしまって抜け出せなくなります。

「ルールを守ってるからいいんだーー！」

これもある意味「ルールバイアス」ですね。

法則があるにしても「乱れる」のが常ですから、

その乱れに対してハートを強くもてるかどうか。

強く持つというのは鬼ホールドという意味ではなく、

冷静に対処できるかどうかです。

「誰よりも早く動きたい」

という衝動を抑えられればいいかもしれません。

これって自分を洗脳しやすいんです。

「ここを割れたらまずいな、割れそうだ、今のうちに切ろう」

とかね。

割れて切っても遅くないのです。

確かに損失は多くなるかもしれませんが、

割れたらヤバイラインを割れても無いのに切るというのは・・・

ちょっとおかしいですよね？

そんなビビリトレードなら、

そもそも、そのエントリー自体が自分のハートの許容を超えているのです。

利益が出たとしても、

きっと伸ばせていないことでしょう。

損大利小は愚の骨頂ですが、

損複利小もビビリすぎです。

損複になったとしても、

利大を目指す心意気を大人に奪われないよう、

ハートコントロールに努めましょう。

提灯の明かりを灯すのは、

自分の安易な心だというのを忘れてはいけません。