北欧神話に登場するアース神族に属する女神で、

「黄金の林檎」の管理人。




※青いリンゴが~



その容姿は、

まるで青空のようなブルーの瞳で、晴れやかで優しく美しい。


性格は無邪気でお人好しなんだそうな。




※赤くなって~



無邪気ゆえに、特に仲間の言葉ともなると、

なんの疑いを持つことも無い。




※黄金に輝くとき~



詩の神ブラギを夫に持ち、

二人はいつも仲睦まじく平和に暮らしていました。




※一族に永遠の若さが約束される~




一方、同じ国アースガルに住む「狡猾な嘘つき」の異名を持つロキ。



※これはアースガルの番人



※嘘つきロキ



※アース神族の主神オーディン(ようはボス)


オーディンに昼食をご馳走するため、

牛を捕らえて蒸し焼きしにしていました。


しかし一向に焼ける気配が無い。


これはおかしいと辺りを見回すと、

近くの木にとまった一羽の鷲が、こちらを見ながらニヤニヤしている。



「お~い、お前にも肉をやるから、この魔法を解いてくれ」



すると鷲は承諾し、たちまち肉は焼きあがった。


約束どおり、肉を分けようとナイフを入れると、

一番良い部分の肉を鷲がすかさず奪い取っていった。


これに怒ったロキは、木の棒を振り回し、

鷲を執拗にひっぱたいた。



「この!返せ!この!こn・・あれ?」



あろうことか、木の棒が鷲の身体にくっついてしまい、

手から棒が離れなくなってしまった。


鷲はそのまま低空で飛行し、

宙吊りになったロキは木々に叩きつけられた。



「わぁ!わぁ!やめてくれ~!!」



鷲は言った。

「助けて欲しければ、イズンにリンゴを持ってこさせろ」

「わ、わかったよ!!早く離してくれ!」



この鷲は、ヨトゥンに住む巨人スィアチの変身した姿だったのだ。



※これはヨトゥンの番人



ロキは約束通りイズンに誘いをかけた。






なぁ、イズンよ。

その黄金のリンゴとよく似たりんごを見つけたんだ。


その似たリンゴでも永遠の若さを得ることが出来るかもしれない。

ちょっと比べてみないか?





ふ~む。

そうね、比べてみましょうか。



いとも簡単に口車に乗ったお人好しのイズンは、

まんまとアースガルの外へと出てしまった。


その瞬間、

鷲に変身したスィアチが物凄い勢いでイズンをさらった。


イズンを失ったアース神達は、

リンゴを食べられなくなり、みるみる老いていった。



イズンが居なくなったことが知れ渡る。



アース神族の集会が開かれ、

イズンを最後に見たのはいつか互いに確かめ合った。


最後に目撃されたのは、

ロキと一緒にアースガルの外に出たときだと判明。


ロキは逮捕された。




集会に引っ張り出され、

殺すぞ拷問するぞと脅しをかけられ、

処罰は死刑の方向へと向かった。


恐怖に駆られたロキは、

一世一代、その場しのぎの嘘をつく。



「私はイズンを見つけることが出来る。いや、私にしか出来ない!」



審判がどうすれば連れ戻すことが出来るのかと問うと、

ロキはこう答えた。


「女神フレイヤから鷹の羽衣を借りられるのなら必ずや!」







女神フレイヤから羽衣を借り受けると、

ロキにイズンの奪還を命じた。


ロキは羽衣で鷹に化け、

ヨトゥンへと急いだ。


スィアチの宮殿に到着すると、

どうやらボートで海に出ているようで、

イズンだけがポツンと取り残されていた。



「イズン、俺だロキだ。助けに来たぞ」



ロキはバッサバッサと飛び回りながら、

イズンに向けて魔法を唱えた。


すると煙が立ち上り、

床に小さな胡桃が転がった。


ロキはそれを爪で掴むと、

必死になって飛んで、少しでも遠くその場を逃れた。



宮殿に戻ったスィアチはイズンが居ないことに気づき、

鷲に姿を変えてロキを追いかけ大風を吹かせた。



「む、あの鷹と鷲は・・・皆の者!ロキが戻ってきたぞ!」

アース神達は滑空する鷹と鷲を双眼鏡に捉えた。



「さぁアースガル大地の精霊よ、巨大な城壁となり招かざるものを向かい撃て!」



すると地下の奥底から、

凄まじいまでの木片が天高く吹き上がった。


ロキもその勢いに合わせ、直角に上空へと急旋回した。

鷹を見失った鷲スィアチは止まることが出来ず、

木片の壁へと激突し、その吹き上がる摩擦で燃え上がり落下した。


スィアチは捕らえられると、

すぐさま処刑され、そのことは瞬く間に広く知れ渡った。


ロキは処罰を免れ、

胡桃のイズンを元の姿に戻した。



「ただいま。はい皆さん黄金のリンゴですよ~」



ロキは少し離れたところでイズンを見ては目をそらす。



「どうしたの?ロキ。」

「ん?いや、なんだ・・その・・俺にも一つくれ」



イズンは大きな溜息をつくと、

ロキに黄金のリンゴを一個手渡した。



「はい、どうぞー(棒読み)、

あげたからって別に許したわけじゃないんだからねー」



ロキは苦笑いしながらその実をかじった。








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ってことで、

ようは何が言いたかったかと言うと、



イズン&イズーナ


ではなく、

























イズンorイズーナ


ってことでした。



イズンは、

イドゥンまたはイズーナと呼ばれることもあったそうです。




チャンチャン♪