小川町夜噺会 vol.3
小川町夜噺会vol.3は橘ノ圓満さんの口演でした。
「試し酒」「金明竹」の二席を語っていただきました。
オーソドックスな古典のお噺が、圓満さんのふんわりとした語り口にマッチして、
いつの間にか噺に引き込まれていくという口演でした。
さて、「試し酒」といえば、大杯の酒を一気に飲み干すところが見せ場です。
(私が酒飲みだからでしょうか)
ごくごくと飲み干すとき、そして最後の一滴を吸い込むときの微妙な音を
圓満さんはまるで実際に飲んでいるかのような演技をしてくださいました。
(後で、ご本人はあまりお酒を飲まないと聞き、驚いたくらいです)
そうなると、そのいい音をお客様に届けるのが私の仕事です。
高座前にセットしておいたノイマンのマイクは、はたして音を拾っているか…。
見事に拾ってくれました。
ご来場のお客様にもいい音が届いただろうと思います。
個人的には、いい噺を聞きいい音を拾えた、満足度の高い会でした。