モノは語るよ、人生を
この間、夏用のサンダルを買いに表参道と銀座に行ったのだけど、ああいうおしゃれなところっていいですね。カフェでぼんやり行き交う人を見ているだけで、雑誌を読んでいる気分になれるワ。中にはモデルのような人もいたりして、本当に目の保養。表参道や銀座あたりにいるおしゃれな人たちって、私の故郷の田舎じゃまず見ない人たち。身につけている服がまず違うんだけど、それ以上になんでしょうね、表参道や銀座の通りでないと出ない「場のオーラ」ってものがあるんだと思うの。そういった人たちを見ていて思ったのが、今、おしゃれな人たちの御用達ブランドは間違いなく、ボッテガヴェネタ、メゾンマルジェラ、そしてジルサンダーですね。つい最近までディオールのブックトートをもった人たちがわんさかいたけど、今はボッテガの特徴的なフォルムのバッグや、マルジェラの4つの白いしつけ糸が入ったニット、そしてタビブーツ、ジルサンダーのTANGLEのバッグ・・・。おしゃれな人って、そういうちょっと癖のあるデザインのものを本当にさりげなく持ってるのよね。センスのない私なんか、すごいなあって思っちゃう。20代の若い子はサンローランやグッチのロゴがドーンとあるバッグ。きっとバイトとか頑張って貯めたのかな?服はGUやZARAでペラペラでも若いから全然気にならないし、足元はドクターマーチンや厚底のスニーカーとかなんだけど、そんないかにも今ドキなコーデの中で、ブランドバッグを大切そうに持っているのを見ると、キュンとしちゃう。私も大学生の時、グッチのバッグ欲しかったもん。地方出身で、お金のない学生だったから買えなかったけどね。マダムはシャネルやエルメス、ディオール、フェンディの大御所が多かったな。カフェで私の2つ隣に座った50代くらいのマダム、どう見てもタダ者じゃない業界人っぽいオーラ出ていたけど、赤の大きなバーキンを椅子に無造作に置いて、それが長年使い込まれてでクッタリしているのが、なんとも言えず味があって素敵だったわ〜まるでセントバーナードみたいな忠実な大型犬が、主人に寄り添っている感じよ。ああいう使い方をされるとバーキンも幸せだろうなぁ。よくハワイでビジネスやファーストクラスにチェックインする人たちを見ていると、航空会社や空港のシールをいっぱい貼られて、これまで色々な国に行ったことが忍ばれるトランクを持っている人がいるけど、とても素敵よね。ああいうトランクはお金出しても買えないし、何よりそのトランクに人生が詰まっているじゃない?もちろん角が擦り切れたり、傷があったりするものもあるけど、それもまた味になっていいなあって思うの。私はいつかシャネルのマトラッセとエルメスのケリーを持つことが、人生の目標の一つで、コツコツとバッグ貯金をしているところ。目標は35歳でシャネルのマトラッセのクラシックハンドバッグを持つこと。ケリーはまずエルメスに通い詰めて、ご縁を作らなきゃね笑そんなこと考えていると復職の意欲もむくむく湧いてきたわ。値段に関わらず、その人の人生が詰まっているアイテムを1つでもいいから持ちたいわね。この間「ガイアの夜明け」を見たとき、高島屋日本橋店の靴磨きのマスターが、新卒の時に購入して、もう30年くらい使い込んだ靴を見せてくれたけど、まるで鏡のように磨き込まれて、本当に美しかった。その靴からはただならぬオーラがあって、普段からどれほどその靴を大切にしてきたか一目瞭然よ。まさに人生の一部!マスターの靴に対する並々ならぬ愛情を感じたわ。モノも人と同じで、ご縁あって出会い、手入れをしながら時間をかけて培われる、持ち主との絆ってあると思うの。私はおばあちゃんになったとき、あのバーキンのマダムのように、大切に使い込んで味のあるバッグを小脇に抱えて、おしゃれなカフェでカフェラテ飲みたいわ。