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A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

フィギュアスケーターを愛してます。
中でも、別格なのは ”高橋大輔”

本当に心に沁みる、心が躍る、素晴らしいショーでした。

 

 

映画監督堤幸彦氏の言葉を借りれば

“なんと羨ましい。

 多面的な沢山の事、生きること、自分達を含めたものがひとつに固まっていく。

 懐の深く、志の高い舞台を観たなぁ、と。

 観て良かった。明日を生きるという気になりました。”

 

“和”の世界観が煌びやかで耽美だった過去の氷艶とは、テイストは全く違います。

自分も初演1部終了時点ではまだ馴染めず、心の交通整理をしておりました。

友人が1部終わった時間なのに(誰も呟かない、、、)と心配したそうですわ(笑)

同じ「氷艶」という名のショーなのに、面白いくらい心に刻まれる感動の形が違う。

それでもね、最高に心が膨らんで心が喜んで、温かい涙が流れる素敵な作品だと、思いました。

 

これまでで最も演劇的であり、ガチなミュージカルです。

え?大輔さんは主役だよね??な仕立て感もある上、ラストは(紅白美空ひばりさん枠)的盛り上がりで「ゆず」が全部持ってっちゃいます。

でも見終わると、それもええやん!て。

アリーナという現場で人の心を揺さぶることを生業としているトップアーティストの底力をまざまざと見せつけられてね、

今大輔さんじゃない人に琴線ぶっ叩かれてるのに、楽しくて楽しくてたまらなかった。

この高揚感と幸福は理屈でコントロール出来ないし、感動ってそういうものなんだ、、と。

 

 

【内容は??】

とにかく、作品のテーマが深く、温かいメタファーが散りばめられていてストーリーが良く出来ています。

原作は宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」。主人公が意図せずに乗り込んでしまったのは、死人(しびと)達を南十字星(天国)に運ぶ銀河鉄道で、停車する星々、列車内で出会った人々を通じ「本当の幸い」を探す物語。

原作では、読み手は中盤のタイタニック号?で亡くなった方が乗り込むシーンで銀河鉄道の意味を知り、ラストで伏線を回収する展開ですが、こちらは最初に死の悲劇を全て晒し、そこから命の再生に向かい銀河を巡る、ロードムービーのようです。

生命の尊さ、時に人の愚かさ、自分に向き合う大切さを、場面毎に観客に届けます。

 

そして構成は完璧なジュークボックスミュージカル。

既存の名曲を使用する仕立てですが、「ムーランルージュ」のような雑食タイプではなく、

「マンマ・ミーア」のABBAように、「ゆず」の楽曲のみを全編に散りばめて展開していきます。

これが、書き下ろし曲の如く見事にシーンにハマっているのです。

唸るほど見事に。

原作の主人公ジョバンニに当たる“トキオ”が大輔さんでない事に最初は驚きました。

が、この人物描写の意味は最後の彼の見事な滑りを見た時にガツンと腑に落ちます、そしてカケルだからこそ、あの滑りを以て希望に満ちた感動を観客に届けられるのです。

彼が“トキオ”ではなく“カケル”である意味よ。

 

事故死したカケルは、え?ドラクエ?勇者ヨシヒコかよ、な恰好でトキオ(大野拓朗さん)の前に再び現れます。実はカケルは、訳も分からないまま銀河鉄道に乗り込むことになったトキオの頑なな心をほぐし、生きる意味を伝え、いるべき場所へと導く、という使命を自身に課しているようです。

「銀河鉄道の夜」にインスパイアされて生まれた銀河鉄道999で言ったら

高橋大輔はメーテルなんですよ、、、、がはは

 

 

【印象的だったシーン】

正直全てが名シーンなのですが

★あの意味深で暗いプロローグからの♪HAMO♪、大ちゃん拓ちゃんのデュオでの歌いだしには鳥肌。

中学生だったトキオ、カケルの瑞々しい滑りに心洗われるよう。

このトキカケ少年ずを演じる島田高志郎さんと友野一希さんがもぅたまらん良いっ!

ピュアピュアで可愛くて、こういうのを「尊い」って言うんですねぇ。

少年らしい芝居も歌も凄く上手い、そしてこの二人は他のシーンでも大活躍します。

 

★病気で先の長くないユキ(哉中ちゃん)に寄り添い♪守ってあげたい♪に乗って滑るカケルとユキの二人はほんとに美しくて、(これを手に入れる為のアイスダンスの旅だったもんな、、)としみじみ思いました。

破沙羅、月光かりの如くでの連れ舞と比べたら格段に上の大人の愛情表現力を手に入れましたね。

ダンサーならではのツイズル(右回転もあるぜ(;^_^))、リフトに、初見?の方たちから「おぉ~~」と声が漏れていました。

ここまでの場面造りはシングルスケーター同士ではやはり難しいんだろうな。

二人の愛情を滑りで絡ませ膨らませる表現は、アイスダンサーの専売特許なんだと思い知らされます。

ある種世間でイメージされているセクシー&カッコいい系のダンサー大輔ではなく、甘く切なく、目の前の恋人を守りたいだけの一人の男の滑りが胸に迫りました。

ラ・バヤデールの優雅さ、オペラ座の怪人の痛みが混ざったような二人の滑りは、本当に美しい。

哉中ちゃんも滑りで体の痛み・心の痛みを表現しきっていて、、、

大輔さんの胸で泣くラストは、こちらもガチ泣きでした。

 

 

★1部ラストのケンタウルス座でのカーニバル。♪イロトリドリ♪

長谷川開さんの歌うまオバケっぷりに腰抜かす。ここでジェンダー取っ払った高志郎くんが水を得た魚状態で踊り狂い弾けまくってますが、はっきり言って「足がきれいすぎ」でわろた。

ほんっっと、カリスマを放つ魅力的なスケーター!

大輔さんが高志郎くんをリフトしますが、アフタートークによると「やっぱデカい」と。

普段は少し自分がかがんでから持ち上げるけど、「最初から腰が高い」発言で再びわろた。

ラインダンスの輔の可愛さよ、あの人可愛いの、皆さん「ぽかぽか」でもう知ってますよね、コミカルも上手いの。

そしてここで、トキオのカケルへの執着は友情を越えた愛であると、さらりと皆に公開されるんですわ。

そんなの知ってたけどさ、素敵な展開。だって観客も皆笑顔で拍手してるもん。

トキオの頑なな心が少しほどけた瞬間。観ている方はもちろんめっちゃ楽しかった!

 

 

★白鳥座を見てトキオがユキを思うシーン♪逢いたい♪

大野拓朗さんの歌唱が素晴らしくてほんと心に迫るものがある。俳優らしい、感情を乗せた歌い方をされるんですね。彼の後悔とユキへの想いが歌から痛い程伝わります。

ユキが途中から滑りはじめ、カケルが手を伸ばし近づこうとしても彼女には届かない。

美しく切ないシーンでした。

この辺りからあたしの涙腺の弁は壊れ始めます。

 

★蠍座に現れた、トキオたちを騙したアラブの富豪投資家(荒川さん)とのバトル♪奇々怪界♪

まず選曲センスに脱帽。

もう一人の歌うまオバケ、エリアンナさんの歌の迫力と荒川さんの悪役っぷり。

荒川さんが出るとほんとに場が締まるというか、彼女の表現力はショーの格を一段上げるんですよね。

富豪悪女とカケルがバトルところは完全にスピードスケート。フォーメーション緻密でないとぶつかりますからね、スケート表現の醍醐味がここに。

女性陣つえぇぇぇ、迫力すげぇぇぇ、と二人の表現力に口あんぐりするシーンです。

 

★水に流され亡くなった青年のシーン♪命果てるまで♪

(津波とは決して言わないの)迫る水から家族を守り助け、自分は亡くなったけど「生き切った」と胸を張る“オレたちの友野一希”

演技も歌もすこぶる上手い、この人も大輔同様タレントの塊。

♪「生きられるの死んだ人がいる」(自ら電車に飛び込んだ)トキオを指差す

♪「死にたくないのに死んだ人がいる」(事故死してしまった)カケルを指差す

♪「生きているのに、死んでる、死んでる人がいる」氷を囲む観客に向かって指を差す

ここの歌詞とこの演出には毎回唸ってしまったし、ドキッとしました。物語と歌のリンクは神業レベル。(あなたは人生ちゃんと生きてますか)と皆に問いかけ鼓舞する友野くん。

人命を救うことを仕事としている人達と共に、カケルも当然のように力強く歌います。そしてトキオまで。

この青年とカケル、友野くんと大輔さんが二人で演じ歌う貴重なシーン。

観客はあの日の痛みを思い出しつつも“励まされる事”を受け取っていると、思いたい。

このシーンを「生き切った」友野くんによる作品の名シーンとなりました。

 

 

★もう一人の導き人まりゑ婆ちゃん&婆ちゃんず&ちびっこ達による♪うちゅうにムチュー♪♪スマイル♪

そしてサウザンクロスに到着し讃美歌の中お別れするシーン。

ここでちびっこが出てきた時に(やられたよちびっこ作戦だよ、、)と思いながらまんまとハマりました。

なんであたしはこの「NHKおかあさんといっしょ」で歌い継がれる子供ソング:うちゅうにムチューと、マーチングっぽい元気ソング:スマイルでこんなに泣いているんだ。

でも、銀河鉄道に乗ることになってしまった幼い命が歌い踊るこのシーンはどうしようもなく涙が出ました。

そしてこの後のサウザンクロスであたしのダムは決壊します。

車掌さんは「お忘れもののないように」ではなく「想い残しのないようにお願い致します」とアナウンスします。光の十字架の上に立つ命の旅人たちは、順番にカケルに挨拶をし去っていきます。

彼は正面に背を向けて立っていますが、初演後「子供たちを見送る大輔さんは聖母のような表情だった」とツイで知り、どうしても顔を見たかった。

千穐楽あたしはスーアリ最前列で彼の顔が見える方向にいました。

そこから更に双眼鏡で彼の表情を覗きますが、彼はただただ泣いていましたよ。

配信でも最初の方の泣き顔が少し映っていましたが、彼はただただ泣いていました。

 

★終着駅で切符がないと気付き、悪に変貌した車掌さんにトキオがブラックホールへと連れ去られそうになるシーン♪通りゃんせ♪

ここも選曲センスに脱帽。

氷艶お約束の“殺陣”がここで披露されます。

今回滑走屋のメンバーも複数入り、男子スケーターのアンサンブルが多い理由がここでも分かりますね。

他シーンもそうですが、かつて見た事もないほど、スケーターの滑るスピードが速くて力強いんですよね、このショーは。

アクロバットチームのアクション、若手男子スケーターのパワーにひとり立ち向かう「俺たちのカケル38歳」を応援せずにおらりょうか。

進撃の巨人ミュージカルで調査兵団団長エルヴィン・スミスを演じている大野拓朗さんも、ここでは戦闘力ゼロなので、大輔頑張りました。

 

★トキオを生命輝く地球へ送り出すシーン♪かける♪

トキオを見送るということは、カケルも天へ見送るということ。

切なくて泣けるシーンです、複雑な気持ちです、でも大輔さんの、己を会場の端まで届くエネルギーと共に解き放つ滑りに、励まされます。

なんと力強く希望と喜びに満ちていることか。

「壊せ!」「叫べ!」と会場に向けて叫ぶカケル、「生きろ」「ひとりじゃない」という歌のメッセージ。

この滑りを届ける為にこの作品はあって、だから大輔はカケルなんだ、と。

大輔渾身の滑りの中、ガチで涙を流しながら「さようなら」「ありがとう!」と叫ぶトキオにも泣かされた。拓ちゃんの表現も大好きだ。

このシーンはLUXEの大輔ラストソロ、フェニックスのようでしたね。

 

 

【エピローグ】

人生に起こる何もかもを包み込むような平原綾香さんの癒しボイス(ラジオで福士誠治さんは《全宇宙のマザー》と言っていたw)に導かれトキオは地球に帰還します。♪1~ONE~♪

そして病院のベッドでキセキのように目を覚まし・・・・・「カケル そこにいるね」

(アップになった拓ちゃんの顔が良すぎてビビる)

もおぉぉぉぉぉ泣く、感動で泣く

 

で、ここで「ゆず」登場!

テーマ曲♪十字星♪を初披露、熱唱!良い歌ですねぇぇぇぇぇ物語への感動と歌の素晴らしさ、

あたし今ゆずの生歌聴いてる~~、の興奮で訳分からない

でも、とっても幸せ

からの、♪虹♪♪ビューティフル♪で会場発狂ですね。

ファンだとかそうでないとか関係ない、歌の力、パフォーマンスの力が圧倒的で感動・幸福感が半端なくて終了後は全く知らないお隣さんたちと「楽しかったですね~~~!」と喜び語り合ってしまいました。

 

 

【進撃の救世主大野拓朗さん】

今回、キャストからもファンからも救世主と呼ばれていた拓ちゃん。

前任の方は「申し訳ない」とSNSで発信していましたし、こんな大作に出たくない訳ないだろうし、演出家さんと同じ大手事務所所属の為大人の事情が発動したのだろう、と勝手な想像をしています。

そんな予兆をご本人も感じ取られていたのかな、何かしっくりこない雰囲気はコアなファン故感じてしまってね、、、

拓ちゃんが現れた時、ほんと皆直感的に「この人だ!!」と思いましたよね。

明るいオーラがあって、大輔さんも誠治にぃやんも言ってましたが太陽のような人。

人見知らー大輔といきなりしっくりくるとか、あの濃い顔イケメン同士で絵面も合うし、佇まいで相性が良いのが伝わってくるんですよ。

ロンドンで主演やってただけあって、堂々とした落ち着きも感じ大輔さんはほんと頼りになったと思う。

スケートの上達も異次元でした。

カケル大好きで拗らせたけどでも本当は真っ直ぐな感じ、感情を乗せた歌の上手さ、顔の良さw

そして他キャストが3か月かけて準備したところをたった3週間で食らいついてきた努力を大輔さん始め皆が称えておりました。「毎日楽しくて、明日の朝が楽しみで仕方ない」とか、もう好感しかありませんわ。

本当にありがとうございました。

 

 

【空間映像演出】

こんなに大きいLEDビジョン初めて見ました。いや、ブルーノ・マーズのドームライブもそうだったか?

これまでのプロジェクションマッピングではない事に最初は少し戸惑いました。従前のようなマッピングなら氷上にも絵を投影出来て空間の広がりが出るからです。

今回は真央さんのBEYONDと同じ手法で同じチームが手掛けています。

BEYONDを初めて見た時、これまでと格段に違う背景パネルの映像の美しさ・輝きに驚きましたよね。

十字星のキセキは宇宙が舞台、銀河や星々を映し出すのであれば今回の装置が最善だったと思います。星空の輝きが完璧に再現されていたから。

曲ごとのデザイン好みは人それぞれ、自分は音楽映像っぽくライブカメラ映像が背景に映されたのはアリーナの演出としてワクワクするものを感じたし、とにかく絵が綺麗なことに驚きましたね。

今のところ製作チームはアーティストの大型ライブが製作の主であるようですし、今回のように物語に合わせていく作画については今後更に意見交換をして熟成されていくのでしょう。

主催側も凄いチャレンジをされた、という事だと思います。

 

 

【かなだい】

やっぱり哉中ちゃんは上手い!

ソロで躍らせても、存在感が凄い。ここまでヒロイン然とした役が出来るスケーターって日本には少ないので宝ですよ。大輔さんがアフタートークで♪逢いたい♪は拓ちゃんの歌が聴けて哉中ちゃんの美しい滑りが見られる特等席だ、と言っていました。

ゆずっこさんが、哉中ちゃんの曲の情感に乗った滑りに感動しているツイも見ました。

沢山見せ場がありました。かなだいになる前から哉中ちゃんを応援されてきた方、ほんとに良かったですね。

大輔さんは、ほんとに良く頑張った。

千穐楽、演じながら殆どのシーンで泣いてたよね。ユキが死んだ時ボロボロ泣いて、その後バイクで疾走するシーンも最前列で見たけど涙を流しながら滑っていた。

子供たちを見送るシーンもずっと泣いて、

それでもラストの♪かける♪は晴れ晴れと躍動して、こちらに凄いパワーをもらった気がした。

スケートに関しては言う事ないな、、、

芝居に関して、ラジオでの誠治にぃやんの言葉です。

「体と心が繋がってセリフを喋れるようになった時、あいつの凄さを知った。フィルター無しでセリフが届く人。『(前回の氷艶から時間が経って)ゼロに戻ってた。またゼロから始めます!』見栄を張らずに言える向上心がある。大輔は気持ちが定まらないと芝居も定まらない、でもそれは良い事。形だけでやらない。やれない。カケルという人物を自分の腑に落とす、落としてからは表現者として目を見張るものがある。前半のカケルは普通の人、実はその方が演技は難しい。見事に一歩一歩乗り越えた。巣立つところを見る感じだった。」

もう泣くしかない。言葉のひとつひとつにその努力の過程が目に浮かぶようです。

 

哉中ちゃんも大輔さんも個々の滑りを磨きながら、かなだいの演技を大事にしていってほしいな。

其々が唯一無二だけど、“かなだい”の演技はまた違う趣で素晴らしすぎた。

二人演技で場面をここまで表現できる技術を持っているのは、今日本では貴方たちだけだと思うから。

 

【氷艶座組と異種ファン交流】

この氷艶の最大の特徴が出演者が全員驚く程仲が良い事。

皆がお互いをリスペクトし、畑違いゆえ助け合い愛情を交換しあって取り組んでいることを、其々が嬉々と発信してくれます。菊之丞先生も福士誠治さんも、過去の出演者も揃って「こんなに気持ちの良い現場はない」とおっしゃる。そして、それは「座長の力」だと。大輔さんという座長がいるから皆ついていく。どんなに大変でも明るく、楽しいねって、あんな引っ張り方、出来るかなって。拓ちゃんも、誰にでも同じように接しこの人の為に頑張りたい、と思わせるナチュラルボーン座長だと。

大輔さんのご両親さま素直な人たらしに育てて頂いてありがとうございます。

そして今回も、ゆずっこさん、拓ちゃんファン、大輔ファンがツイッターでごちゃまぜだったのも氷艶の特徴でしたね。バナーを作ったり、セトリのヒントを教えて頂いたり、仲良くして頂いてありがとうございました。

 

【最強の「ゆず」】

これまで夏色と虹と(だって真央ちゃんのCMで使われてた)ヒカレと(だって大輔さんのCMで使われてた)栄光の架橋くらいしか良く知らなかったけど、今回聴いた曲の数々がほんとに素敵すぎて大好きになりました。曲、さいこーに良いですね。

ここまでこの十字星のキセキとシンクロ出来たのは、亞門さんの曲探求センスと脚本の素晴らしさだと思いますが、そもそもゆずの曲にある世界観、根っこにある人生観に希望やエールが力強く存在していることが大きいと思います。

そして更にゆずの曲はいつも「ボクら」なんですよね。

それがトキオとカケルの物語にぴったりで、、、

ライブの底力にも本当に驚きました。歌、うっっっっっまい!あの場にいた人を全部幸せにする力、凄い!

堤幸彦監督の言葉を再び借りますが、

「とんでもなく楽しい舞台でありました。ゆずが強力なパフォーマンスを繰り広げる、それでテーマ性も統一され、この舞台の意味が一体となり表現される。」

よくオファーを受けて下さった、、と思いますよ。

 

 

 

千穐楽まで見守った今、

ジョバンニ=トキオ=拓朗さん、カムパネルラ=カケル=大輔さん、の配役は挑戦ではありましたがこのショーに於いては必然に仕上げられたな、と。

全てを分かっていて導く役は常に脇役であり、事態に巻き込まれ観客と一緒にひとつひとつ謎を解き、待ち受ける真実に向かっていくのが主人公であるのが王道ですからね。原作通りの配役であれば大輔さんはもっとやり易かったかもしれない。

月光かりで藤壺に見送られたように、カケルはトキオに見送られ、この辺りがほんと亞門さんらしいな、とは思う。

トキオの芯にある孤独とユキ、カケルへの懺悔と自責の念、夢を奪われた恨み。

カケルは星を巡りながらトキオの拗れた気持ちを少しずつ、優しく、ほぐしていく。ここの表現はとても大輔さんらしかった。

そして彼だけが持っているスケートの力で最後は力強く、「本当の幸い」へと送り出す。

とても難しい役でしたよね。

物語の主人公は確かにトキオだけど、このショーの主演はやはり高橋大輔そのものだと思いました。

私が受けとった感動の大きさががそう感じました。

 

 

 

飲み会までが遠足、じゃなくてアイスショーのあたしたち。

楽しく飲んで語って幸せな時間をすごした、いい年をしたおばさんが

ホテルや駅への岐路で、改札の前で、「グータッチからの~~ピャラピャラ~~」「またね!」

をやる訳ですよ。

そうやねん、あっほやねん。でも幸せなんだからいいじゃん。

ケンタウルス座で緑色の高志郎くんが言っていたように

「誰が好きでも自由、それでいいじゃーん」を思い出しつつ、脳内で♪HAMO♪を大音量で歌いながらなんとも幸福感に満たされて家路に向かいます。

私にとって大輔さんのスケートを見続けることは「本当の幸い」。

氷艶2024十字星のキセキは、その幸いのひとつとなりました。