みなさま、こんばんは。
涼しくなりましたね。
かなり時間が空きましたが、前回開催した『泡会』のレポートです。
この日はスパークリングワインを6種、そして赤ワイン3種を飲み比べてもらいました。
いつも通り、ボトルを包みで隠して銘柄が分からない状態のブラインドテイスティングで、参加者の皆様に、お好みのワインを選んでもらいます。
まず泡6種類を一気にテイスティング。
A
洋ナシやりんごのようなフルーティな中に、白い花のような華やかな香り。味わいも香り同様フレッシュで、爽やかな酸味があります。全体的にフレッシュ&フルーティでシンプルなバランスのとれたワイン。
B
香りはAよりも控えめで、りんごや白桃のようなフルーティな香りに、塩っぽいミネラルもほんの少し交じります。味わいは酸味がしっかりしていて、果実味は穏やか。全体的にエレガントで香りよりもタイトな印象を受けます。
C
AとBがシンプルでフルーティな香りだったのに対して、このCは複雑な香り。柑橘類のフルーツの香りだけでなく、パンのような酵母の香りや、ナッツっぽい香りも。味わいも複雑で酸味は少し強めですが、複雑さがありなかなか良くできた泡の印象です。
D
これはCをさらにリッチにした感じ。香りが複雑で、酵母、ナッツ、黄桃、ミネラルが感じられます。味わいもCに似た感じですが全体的に豊かさがあります。
E
これは、まず色調がかなり濃かった。黄金色と呼ばれるような、黄色よりも濃い目の色。そして泡がかなり穏やかで、参加者から「これはスパークリングワインなんですか?」と質問が来るくらい。香りは干したアンズのような黄色の果物の香りに、きのこ、ナッツ、そしてシェリーのような香りも。味わいは酸味は穏やかで、果実味が独特。新鮮な果物というよりもドライフルーツ(アプリコットやイチジク)のニュアンス。
F
この日唯一の赤のスパークリング。チャーミングなチェリーやイチゴのような香り。味わいも香り同様で、かわいらしい赤果実。酸味もフレッシュで、軽やかで素直なワイン。
一通りテイスティングをしてもらってから、どれが好みかのアンケートを取ると、
1位は「A」!
次いで2位が「D」。
これらのワインは
A. ラ・ジャッラ プロセッコ スプマンテ
プロセッコ / イタリア
ぶどう: グレーラ100%
B. マル・デ・フラデス アルバリーニョ スパークリング
ガリシア州 / スペイン
ぶどう: アルバリーニョ100%
C. ナイティンバー ・クラシック・キュヴェ 2008
ウエスト・サセックス州 / イギリス
ぶどう: シャルドネ 79%、ピノ・ノワール 13%、ピノ・ムニエ 8%
D. ドン・ペリニョン 2004
シャンパーニュ / フランス
ぶどう: ピノ・ノワール、シャルドネ
E. ヴーヴレ ペティアン ブリュット / ドメーヌ・ユエ 2001
ロワール / フランス
ぶどう: シュナン・ブラン100%
F. サ・ブル / パスカル・ランベール
ロワール / フランス
ぶどう: グロロー100%
アンケートの結果は一番お手軽価格のワインが1位を獲得する結果になりました。
まあ、いつも書きますけど、好みのワインと値段は必ずしも比例しないですもんね。
「A」はイタリアヴェネ州のオーガニック栽培のワイン。香りの華やかさと、果実味のふくらみが好評だったんだと思います。
「B」はスペインと言えばいつもカバなので、今回はアルバリーニョで造ったスパークリングを用意しましたが、アンケートでは票は伸びず。個人的には美味しいと思ったんだけどなぁ。
「C」は皆さんが驚いていた、イギリスのスパークリング。近年は温暖化の影響で、南イングランドでワイン造りが行われています。地質的にシャンパーニュ地方と同じと言われているため(一説ではシャンパーニュの地質が、イングランドまで続いているとか)、スパークリングワインでいいものが出てきているそうです。そのなかでもこの『ナイティンバー』はイギリス王室にも納品されている逸品。
「D」はご存じドンペリ。ベタでつまらないと思いましたが、実際美味しいの?と思っているんじゃないかなと思い入れてみました。皆さんの評価は高かったですね。今回の中では複雑味が一番あったように思います。
そして個人的にどう評価されるか一番気になった「E」。かなり熟成感が出ていたのと、泡が溶け込んで弱くなっていたので、評価は分かれましたね。このワインは、「自然派」というのがブームになる前から、そのような栽培を続けている、、業界の重鎮ドメーヌ・ユエのもの。
「F」はおなじく、自然派ワインの造り手の、パスカルランベール。自然派と呼ばれる人たちの物には、少し甘いものも多いですが、これはドライ。
続けて赤3種の飲み比べ。
G
香りは閉じ気味で、最初は鉛筆の芯のような香り。だんだん開いてきて赤果実と黒果実両方が現れ、スパイスのニュアンスも。最初は参加者の受けが良くなかったですが、時間がたつと一気に評価が変わっていました。
H
これはGとは反対で、最初から香りが開いていて、赤黒両方の果実味の香りがあり、味わいもリキュールのような凝縮感。タンニンもなめらか。酸味は穏やかで、ちょっと甘みが感じられます。
I
このワインの香りが赤ワインの中では一番艶っぽかった。黒果実とスパイスに、チョコレートのような乳アナスもあり。味わいも酸味と果実味のバランスがよく、質感もとてもなめらか。
赤もいつも通り、好みのアンケートを取りました。
結果、
1位は「H」で、残り2つは同点でしたが、ほぼみな同評価。
この3つのワインとは
G. シャトー・ヌフ・デュ・パプキュヴェ プレステージ / ロジェ・サボン 2010
コート・デュ・ローヌ / フランス
ぶどう: グルナッシュ主体、シラー、サンソー、ムールヴェードル、テレ、クノワーズ、ヴァカレーズ、ミュスカルダン
H. ザ・ステディング / トルブレック 2010
オーストラリア
ぶどう: グルナッシュ60%、シラーズ20%、マタロ20%
I. アルト・モンカーヨ 2005
カンポ・デ・ボルハ / スペイン
ぶどう: ガルナチャ100%
今回の赤ワインはブドウ品種を「グルナッシュ」で統一しました。
「グルナッシュ」は、スペインのアラゴン地方あたりが原産と言われている品種で、現在ではスペイン以外にも南フランスやオーストラリア(シラーズ)、イタリア(カンノナウ)で栽培されています。
グルナッシュは病気や干ばつに強く、収量が多い品種なので、大量生産型のワインに良く使われてきた歴史があり、あまりいいイメージを持たれていないのも事実です。
ですが、近年はこの品種でもいいワインができると言う強い意志を持った、若い醸造家が優れたワインをたくさん生産しています。
またマニアックな情報ですが、この品種は熟成すると、急に性格が変わると言われています。
ぜひ、皆さんも機会があればこの品種を試してみてください。
この品種がもっと評価される期待も込めて、私のこの日のNo.1は、コレ↓
艶やかな果実味にスパイイスの香りが色気を加えて、さらになめらかな舌触りもあいまって、官能的なワインでした。
ついでにこの日の料理をご紹介。
まず、クスクスのサラダと、ルッコラとマッシュルームのサラダ。
そして、マスカルポーネと干しイチジクのパスタ。
続いて、マグロのたたきのカルパッチョ。
この日のメインは、奮発して、和牛のローストビーフにデラウエアのジュレのソース。
最後に、ご参加いただいた皆様、いつも本当にありがとうございます。
また良ければ参加してくださいね。