皆さん❣️
パリで開催される展示会
「プルミエールクラス」
をご存知でしょうか![]()
私はアクセサリーデザイナーとして、
10年連続で年2回出展していました。
今回は、当時2000年ごろの思い出を
少しずつ綴っていきたいと思います![]()
当時、私の知る限り、
日本のアクセサリーメーカーの出展は
ほとんどありませんでした。
プルミエールクラスは、
まだ私たちにとって
「お勉強に行く場所」
という認識だったのです。
そんな中、アパレル時代からの
友人misaが
パリに住んでいたこともあり、
買い付けのアテンドを
お願いしていました。
ある日、misaに
プルミエールクラスの話をしたところ、
彼女はあっけらかんと
「見学しに行くぐらいなら、出ちゃいなよ!」
と言ったのです。
さすがmisa!(内心苦笑)
後先考えずにパリに行って、
実際どうにかなってしまう、
本当に怖いもの知らずなmisaです。
彼女はコミュニケーション能力も抜群で、
パリに住む友人たちの
ネットワークを駆使して、
なんと![]()
オーディションの担当者にまで
辿り着いたのです。
当時はSNSなんてない時代!まさに
「人海戦術」でした。
写真だけはmisaに渡していたのですが、
「明日オーディションで
サンプルを見たい」
という連絡が入ったのです。
「えっ!明日?」と、
私は信じられない気持ちでした。
サンプルは東京にあるのに、
明日サンプルを見たいなんて、
ネットのない時代には
まず無理![]()
と考えるのが常識です。
どんなに早い輸送手段を使ったとしても
間に合いません。
でも、misaは違いました。
「今日、東京から
パリに来る人を探して、
持ってきてもらう!」
と言うのです![]()
さすがに迷惑だし
無理な話だと思い断ったのですが、
misaに「諦めるの早いよ」
と強く言われ、
半ば呆れながらも待つことにしました、、
すると数時間後、
misaから驚きの連絡が![]()
「サンプルを届けてくれる人が見つかった!」
当時住んでいた同じ目黒区の住所に、
今日、飛行機でパリに向かう人が
サンプルを届けてくれる!
というのです。
本当に見つかったんだ![]()
一時間以内に指定された住所のお宅へ
届けなければ間に合いません。
時間がないとはいえ、
何か手土産をと考えるものの、
途中に和菓子屋さんしか
思い当たりません。
「今からパリに行く人に
和菓子って
」
と迷っているうちに焦ってしまい、
結局手ぶらでお宅に着いてしまいました。
インターフォンを鳴らすと、女性の声で
「今、シャワーを浴びていて時間がないので、
玄関に置いてください
」
と言われました。
「すみません、
手ぶらで来てしまい、
お願いします」
としか言えませんでした。
お礼を丁寧に伝えたい
気持ちはあるものの、
シャワー中の人に長い言葉は
かえって申し訳ないと思い、
お言葉に、あまえて
失礼をしてしまいました。
そして、サンプルは無事に
パリに到着し、
翌日のオーディションに
misaが向かいました。
改めて、misaの存在が
どれだけ大きかったかわかりません。
CARUTINAにとって、パリ発信になった
まさにその瞬間でした![]()
オーディションに使用した
アクセサリーはワイヤー編みの
ロングやフルレングスなど
日本人初のスーパーモデル山口小夜子さん


