私はアンチ巨人ではありません、念のため。どちらかというと、原ジャイアンツは嫌いではないですね。


なんでこの話か?って言うと、今日たまたま、よく見るブログのコメント欄でこの言葉を見かけました。それをたどった先には、アンチ巨人の心理的な問題云々といったことが滔々と書かれていました。ふ~ん・・・そうなの?

そもそもアンチ○○って、プロ野球チームを応援するモチベーションとしては、既に死語なんじゃないかな?って思います。特定のチームが嫌いだという人はいるでしょうが、それが自分の応援するチームを好きだということとは‘=’ではないのです。

俺はカープファンとしての、おそらく平均的なレベルで阪神が嫌いです。ただしこれは、阪神球団そのものが嫌いなわけではなく、様々な条件で生理的に、そして勝手に嫌!ってなっているだけです。

阪神のやり方は阪神が決めることであり、それを阪神ファンが支持していればそれでいいだけで、我々カープファンがどうこう言うことではありませんよね。というわけで、もちろんアンチ阪神でもありません。

かつて、プロ野球界は巨人対その他という構図だったようです。これは実力や成績というのももちろんですが、それよりも実は国民感覚の問題の方が大きかったはずです。大阪や広島などの一部を除いた地方の人間にとって、プロ野球に関する情報は巨人がほとんど・・・つまりはプロ野球=巨人だったのです。そりゃそうなりますよね。

ここまで一極集中した時代であればアンチ○○が成立するのでしょうが、今はどうでしょう?それなりに全国にチームが分散(我が四国を除き・・・)しており、情報も豊富な現在にそんな空気は感じられません。実際に、スター選手もある程度は分散しており、ペナントの結果も言うほどは偏っていませんよね。

もちろん依然プロ野球におけるジャイアンツの存在は大きいものです。さらには、特にセ・リーグに見られるような、構造的なチーム環境格差が存在することは否めませんが、これは何も巨人だけのせいではなくプロ野球界全体の問題です。そこには各球団ごとの問題も含まれ、これらを単に巨人のせい!として片付けてしまうことは、なんとも程度が低いものだと思うのですが・・・そんな人、最近いますかね?

わけ解んない新聞屋のオッチャンも最近は姿を見せず・・・裏を返せば、今の巨人には最早‘アンチ’を生むほどの絶対的な求心力はない!、ということなのです。そこまでの突出した存在ではありません。

巨人ファンは巨人(の様なスタイル)が好きだから巨人ファン、広島ファンはカープが好きだから広島ファン・・・ただそれだけです。俺も別に巨人が嫌いで広島ファンになったわけでもなく、ただ単に広島カープが好きだからカープファンというだけです。

そりゃ対抗意識はもちろんあるし、絶対に負けたくはありません。その上で、いいなぁ~と思うこともあったりするし、時にはやっかみやヤジも飛ばすでしょう。ですが、これはどのチームにも思うことであって・・・これって、プロ野球ファンだったら誰でもこんな感じじゃないですかね?自然でしょ、これって?

と、考えると・・・、

アンチ巨人という言葉は、古き良き時代・・・野球と言えばジャイアンツ!、強すぎて人気も抜群だった頃のジャイアンツを今でも夢に追いかける・・・そんなごく一部のOLDファンが昔を懐かしんで使う言葉じゃないんですかね~??

少なくとも、今に使うものではありません。