カープのエース大竹が戻ってきました。
大竹は元々特別好きな選手という訳でもありませんでした。黒田の下・ルイスの下といつも2番手で、何よりも気になるのは、「それで良い」と思えるような雰囲気があることが苦手でした。そんなことない!とは信じてはいますが、崩れ始めると見せるあの表情、そしてそれに倣う結果・・・どーしても‘エース’という称号が似合う選手ではなかったですね。
しかしながら、ついにはルイスもいなくなったカープにはもう大竹しかいませんでした。それなのに開幕絶望・・・またかよお前は!、とツッコミたくなったのを覚えています。そして前健の大活躍・・・、どんなモチベーションで戻ってくるんだろうと密かに注目していたのですが・・・。
・・・昨日のピッチングには胸を打たれるものがありました。
初回こそ乱れましたが、そこから立ち直り、ひたむきにそして冷静に抑えていく姿は去年の大竹ではありませんでした。調子は素人目にも決して良いものではなかったはずです。それでも気持ちで抑えていくような雰囲気には、少しばかりの感動を覚えました。
その証拠に、打線が応えましたね。やはり気持ちがのった投手のバックは、同じように気持ちがのってくるようで、何とか勝たせたいというプレーにつながるのでしょう。大竹の気持ちがチームを支えたのです。
※これは前健の時にも感じるもので、これが彼をして‘次のエース’と言わしめる理由でしょうね。
多くのファンは今やカープのエースは前健だと言うでしょう。実際に近い将来、いや来年にもその時はくるかもしれません。それよりも大竹自身、現状を考えればエース云々というのは頭にないかも知れませんね。
しかしながら、今のエースは少なくとも大竹です。
昨日の試合は意識せずしてチームのムードを良くしたはずで、大竹の復帰を半信半疑で待っていたファンを納得させたことも大きいです。これから上向きになる様な、そんな存在感を発する選手だということです。
この意識せずして・・・という部分が重要で、これこそまさにエースの証です。エースはなるものじゃなくて、選ばれるものなのですから・・・。
頑張れ大竹!期待してるぜ!