時事通信

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 「息子に代わって全世界に謝罪しなければならない」。

 バングラデシュのダッカで起きた飲食店襲撃テロ事件で,射殺された実行犯6人のうちの1人の父親が米紙ニューヨーク・タイムズに対し,苦悩する胸の内を明かした。

 外資系企業幹部を務める父親に警察から電話があったのは,実行犯が射殺された翌日の3日。軍病院に収容された遺体が18歳の息子かどうか確認するよう要請する内容だった。

 「この状況でどうやって息子の葬式を行うことができようか。一体誰が来るというのか」と父親。ダッカでも有数の私立学校に通っていた息子は,個別授業に出席すると言い残して外出したまま,229日から行方不明になった。父親はダッカの警察などを回り,写真を配って息子を捜したが,見つからなかった。

 息子は物静かで敬けんだったと振り返る父親は「イスラム過激主義の組織に勧誘されたのだと思う」と語る。家族は息子の変化に気が付かなかったが,一つあるとすれば,行方不明になる約3カ月前に息子は好きだったギターの演奏をやめた。理由を聞くと「音楽は良くない」と答えた。

 過激派組織「イスラム国」(IS)が公開したとされる実行犯の写真を見つめながら,父親はこの中に息子がいるはずはないと言い聞かせようとしていた。「息子はとても博愛精神に満ちていた。その息子がこんな残酷なことをできるわけがない」。

 

「ジハード」という思想は7~8世紀は必要だったかもしれないが,21世紀には不必要な思想である。

 

「世界平和」「人権尊重」

これが現代世界の基本思想である。

 

イスラム原理主義の過激派の思想に共鳴する人々がなぜいるのかがナゾである。

 

洗脳というのは実に恐ろしい。

 

イスラーム教が悪いわけではない。

 

一部の過激派が悪いのだ。

 

 

人間には戦闘的な側面がある。

 

でもそれは平和的な競争であってほしい。

 

無差別に人を殺すことは正しい道ではない。

 

 

批判や否定も時には必要かもしれないが,それをジハードという形で運用しても共感してくれる人はごく少数である。

 

話し合いで何でも解決するわけではないが…

 

すべての「生命」を尊重する氏姓こそが世界には必要である。

 

「博愛」はいい言葉である。

 

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