ゴルフ業界,女性に熱視線 団塊世代退職で市場縮小

産経新聞
3月16日(月)14時37分配信

日本のゴルフ人口の大半を占める団塊世代の男性が65歳以上となり,今年はゴルフ市場の縮小が一気に顕在化するとされる「2015年問題」。
業界の主眼は,定年退職して年金受給者などになった後もゴルフを続けてもらうことにあるが,団塊世代に代わる層として女性客の掘り起こしが活発化してきた。
旅行会社が女性だけのゴルフツアーを企画し,アパレル会社もおしゃれなウエアを投入。
女性はまだ市場の牽引(けんいん)役とはいえないものの,一部で成果も見え始めている。

ジェイティービーの事業子会社,JTBサン&サン西日本は2月,「女子会ゴルフ」と銘打った女性だけのゴルフ旅行プランを発売。女性限定のゴルフ企画はグループ初で,宮崎,沖縄など4カ所からコースを選び,日帰りや泊まりがけでプレーを楽しめるようにした。
初心者に心強いレッスン付きのプランも用意しており,「練習場の経験しかなく,コースへ出るのは腰が引けるという女性を取り込みたい」という。
このプランを共同で企画したゴルフ用品専門店のつるやゴルフ(大阪市中央区)も,平成25年5月から独自に女性の集客を始めた。
運営する兵庫県西宮市のゴルフ場で,女性であれば通常料金から千円値引く「レディースデー」を導入。普段は利用客の9割超が男性だが,レディースデーは女性が半数を超えることも。
同社ゴルフ場の木原尚志支配人は「男性を誘ってきてくれることもある」と,女性客が増える副次的な効果も期待する。
阪急交通社でも「接待目的でなく,カップルや女子会で楽しむ“エンジョイゴルファー”が増えてきた」。
同社の旅行プラン「ゴルフパック」で26年度の女性客の比率は25%とまだ少数派だが,前年度から1・2ポイント増えた。

女性にはおしゃれなゴルフウエアも欠かせず,アパレル各社が相次ぎ参入。やや大胆な色使いやデザインのウエアも出てきた。
三陽商会は24年秋から米ブランド「ポール・スチュアート」で展開。
セレクトショップのビームスも23年に「ビームスゴルフ」を立ち上げた。
グリップインターナショナル(神戸市中央区)は今春から「HCムニタルプ」を投入。
タビオもゴルフ用靴下を刷新し,専用ブランド「タビオスポーツゴルフ」として2月から販売を始めたばかりだ。
大丸梅田店(大阪市北区)のゴルフ売り場では40代後半~60代の男性に加え,「カップルの来店も多く,30代の女性も増えている」という。
3月11日には売り場面積を以前よりも25%広げ,西日本初出店の「マーク&ロナ」など新たに4ブランドを増やした。同店の25年度のゴルフウエア売り上げは前年比5%増で,26年度も同程度の伸びを見込む。

日本生産性本部の「レジャー白書」によると,25年のゴルフ参加人口(コースに出た人の合計)は前年比8%増の860万人と4年ぶりに増加に転じた。
団塊世代など中高年の男性以外にも,ゴルフを楽しむ層の広がりがうかがえる。
一方,スポーツ用品メーカーは上達を支援することで,息長くゴルフを続ける女性を育てる戦略だ。
ミズノが大阪市内の直営店などで開く初心者向け講習会では,会社帰りに参加する若いOLらが増加。
スイングの癖などから最適なクラブを診断する「フィッター」に昨年12月から女性スタッフを登用した。
「女性にアドバイスしてほしいという女性客の声に応えた」(広報)という。
ブリヂストンスポーツは700人の女性からプレーの悩みなどを聞き取り,商品開発につなげるプロジェクトを1月に始めた。
第1弾は,女性が苦手なクラブのフェアウエーウッドに焦点を当てるという。

ゴルフは健康にもいいと思う。
1回だけやったけど。
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だけどドライバーは使わずに全部アイアンで回った
ドライバー曲がるから(笑)

ゴルフ 女子 団塊の世代