水危機

【“水”に関するデータ】

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世界で使用される水の量
 約4兆立方㍍
 (ここ50年で3倍に)
 (人口増加に伴い水不足が懸念されている)

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水不足に苦しむ人口(2011年)
 世界で約4億5千万人
 (2050年には40億人に増加するだろうと予測されている)

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日本の家庭で1人が使用する水の量
 約240㍑
 (生活用水の量は世界平均値の約2倍)
 
 ちなみに利用の目安は
 ・入浴 180㍑
 ・洗濯 180㍑
 ・洗車 90㍑
 ・洗面など 12㍑
 ・食器洗い 60㍑
 ・トイレ 7㍑

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地球にある水の量
 約13億5千万立方㌔㍍
 (うち淡水2.5%)
 (極地の氷と使えない地下水を除く人類が利用できる河川や湖の水は0.01%)

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日本の水資源
 3378立方㍍
 (水不足ではない)
 (ちなみに韓国はやや不足)

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地球温暖化による水資源への影響

 ・干ばつの増加
 ・洪水の増加
     ↓
 ・農作物の不作
 ・食糧危機
 ・農業用水の大量使用
 ・地下水の枯渇

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世界の水資源の利用目的
 約7割が農業用水
 (日本は約6割)
 (たが日本は食糧自給率が40%未満)

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日本の水道技術
 東京都の漏水率は3%
 ロンドンの漏水率は27%


水に関するデータをいくつか列挙してみたが…。

世界人口の増加による食糧不足という認識はあったものの…。
水資源がこれほどまでに不足するだろうという認識は薄かった。
日本の大半は温帯湿潤気候なので大規模な水不足は想定をしにくいものの…

水は上手に使わないといけないと感じた次第である。

21世紀は「しょぼん水危機しょぼん」の時代であると認識しないといけない。
日本人は実感しないかもしれないが…。
アフリカでは安全な水資源を確保できない地域も存在する。

淡水が海水よりも少ないのは当然なのだが…。
人類が利用できる水はこんなにも少ないとは驚きである。
0.01%の水が人類の生命線となっている。
わずか10万立方㌔㍍のみ。

江戸時代には村と村で水をめぐる争いも頻繁に起こったが…
現在は国家の間で国際河川の水をめぐる争いがおきている。
アフリカなどの地下水を先進国が大量に汲み上げて利用することも国際問題になっている。
日本でも北海道の水源地を外国の企業が買い占めたためにこうした状況を問題視する世論も強い。
水をめぐる問題は昔も今も重要な問題である。

日本での水の利用量は国際平均値よりも多いわけだが…。
ダムなどの貯水技術や水道技術が優れているために深刻な水不足は生じないようだ。
ロンドンのように水道が27%も漏水していたらシャレにならない気はするが…。

だが水を大量に使用して生産する農産物や工業製品を日本は大量に輸入している。
特に食糧,このうちで肉類の生産には大量の水が使用されている。
そういう意味では日本も水資源の輸入国であるとも言える。

日本はODAなどで水道技術及び浄水技術などを主にアジア諸国に技術援助している。
そういう部面では抜群に国際貢献しているとも言える。
節水できる施設整備もある意味で価値のある技術である。

お風呂の水を洗濯に利用する。
洗車はバケツを使う。
食器はためすすぎする。
トイレの水は大小をこまめに使いわける。
洗濯のすすぎが1回ですむ洗剤を利用する。

工夫は普通にできることが多い。

六本木ヒルズではトイレの水には中水(手洗いなどで使った比較的汚れていない水)を利用して節約をしているいるようだ。
東京スカイツリーでは雨水を利用できるように地下に学校のプール9杯分の貯水槽を建設した。
こういう視点も大切だ。

食べ残しをしないこと。
大量の農業用水が使われているという事実を認識しないといけないだろう。

節電すること。
火力発電も原子力発電も冷却水を大量に使用しています。

モノを大切にする心。
「水危機」対策にも役立つと思います。