カルナバさんのシャバダバ散歩

カルナバさんのシャバダバ散歩

Carnival + Vacation = Carnavacation

祝祭系ロックバンド「Carnavacation」公式ブログ。
ライブレポートからメンバーの日常まで、カルナバさんのいろいろな姿を公開中。

あけましておめでとうございます🎍

日付が変わり発表されておりました🎉

 

という訳で、じゃじゃん❣️

今年も21名の一人として選盤させて頂きました🇧🇷

全体の投票結果はこちらをご参照ください♪

https://e-magazine.latina.co.jp/n/n8373b8c4d362

 

📝こちらはカンタスが寄稿したページです📝

https://e-magazine.latina.co.jp/n/n7d1a3f514246#24f683dd-62b8-4d8d-8b34-675d48861225

 

今年は久しぶりにブラジルに長期滞在をしたりして、自分の立ち位置というか、自分の音楽のあり方や、自分とブラジル音楽の距離感、そしてなぜ自分はここまでブラジル音楽に魅了されるのか、とか、色んなことがわかった渡伯でもあったりしたので、今までは『①リズム②メロディー③ボーカルが基準で、、、、云々』とか書いてたけど、俺が好きだと思えて、ブラジリダーヂ(ブラジルらしさ)を感じるものをズバッと選んでみた。

 

それではさっそく書いていきます。

 

①Maria Luiza Jobim/Azul(関係者7位/一般4位)

この作品は割と個人的にダントツ感があった。

前作は2019年、エレクトリックな要素も強い作品だったが、今作は今の感触もありながら、アコースティックな要素も入って来ていて、音の奥行きがすごい。アナログな感覚が入ってくるとあったかさも出てきて、ずーっと聴けるんだな。

 

 

で、ようやくこの彼女の正体を明かすと、あのアントニオ・カルロス・ジョビンの娘!(えー!!)DNAが凄まじい。お父さんがジョビンってどういう気持ちなんだろう。お父さんの名前が空港の名前になってるとか、どういう気持ち?とか考えたりしたけど、2世だけど良く頑張ってるよ、みたいな気持ちが微塵もなく、ジョビンのDNA、こうなったか!という感動すら覚えた。

曲と声とサウンドプロダクションが最高。(いや、それって自分にとってのブラジル音楽の全てなんだけど)あまりにも各曲が神々しくて、聴くのがもったいないという感覚にもなったのは久しぶりだ。メロディーもそれぞれ美しくて、なんだかずっと聴けちゃう作品で出会えて本当に嬉しい気持ちになった。今回選んだ他の作品に比べるとサブスクでの再生回数としてはだいぶ少ない作品かもしれないが、魅了されてしまったもんはしょうがない。

 

②Rubel/AS PALAVRAS, VOL. 1&2(関係者2位/一般3位)

この作品はそもそもボリューム感が奇跡の2枚組という、、、クリエイティビティー爆発といった様相で、しかも相変わらずの圧倒的な世界観は変わらずにあった。今年金髪にした仲間としては「これはまだブリーチ1回目かな」とか思いながら顔を見せたジャケットを眺めていた。

今作の特徴はサンバが入って来ていることかなぁと思ってて、今までは弾き語りから派生したある種の「自室感」みたいなサウンドだったが(あ、前作のタイトルの『CASAS』ってそゆこと?)、今回は人との交流を通して作られてる感じがして「あ、友達いたんだ」みたいな失礼な感覚がありつつも、部屋の屋根がなくなったサウンドが好き。そして2枚通して、テーマをブレさせずに作っちゃったのはすごすぎる。

 

 

上記の世界観統一という部分にもう少し突っ込むと、それはそれはブラジル全方位見渡しちゃってる感じのサウンドが展開されていて、2枚目とかには4ビートの曲が登場したり、多分まだまだやりたい音楽があるんだろうなぁという感じもして楽しい。

 

③Elza Soares/No Tempo da Intolerância(関係者10位)

このエウザの作品と、以下に登場するWilson Das Nevesは、死後完成した作品という点では同じだが、今作は作品を通して本人のエネルギーが存分に落とし込まれてる。生前にリリースした作品たちとの遜色もなく、すごい迫力を感じる。

 

 

何しろ彼女は今作ではリオに目を向けて制作をしたとのことで、作品全体を通してジャラジャラと鳴っているパーカッションなのかシンバルなのか、説明出来ない「神」感があり、これは凄いぞ。『エウザ!もしやまだまだ録音残ってるんじゃない?』と思わせる何ががある。

演奏も肉感的で、ファンクネスをかなり感じたりするのもシビれてしまった。ホーンセクションがいたりするんだけど、それがカッコつけた感じではなく、良い意味で暑苦しい。そうそう、この熱量が出るのが生バンドの良いトコなんだよ。

ガブリエル・モウラのバンドにもいたThiaguinho Silvaというドラマーがいて、彼のSNSの投稿で「彼女の作品に参加するのが夢だった」みたいなこと書いてあって、そういう気持ちって熱くて良いよな、と思った。

 

④Ana Frango Elétrico/Me Chama de Gato que Eu Sou Sua(関係者1位/一般1位)

最初はもうちょいこの作品が上だったが、作品の持つブラジリダーヂ指数が高い作品を上に置きたくなってしまいここまで落ちてきた。2020年の前作は少し内省的な雰囲気があったりしたが、Tim BernardesやRubelの流れを感じつつ10位くらいに自分でも入れた記憶がある。ただ、今回の作品はぐっと大衆的なコーティングがされており、色んな人の耳に触れそう

 

 

ちなみに、ブラジルで彼女の実演を見れた。Orquestra Imperialにゲストボーカルとして出てきてたのだが、最初出てきた時は「なんか変わった声だな」と思っていたが、2日連続で見た結果好きになっていた。特にRita Leeの「Chega Mais」のカバーで自分はヤラれてしまった。そういえば、Orquestra Imperialがその後、Rita Leeのトリビュートライブをやってたりしたんだけど、いっそ音源化してくれないかなぁと思ったり。

 

⑤Russo Passapusso, Antonio Carlos & Jocafi /Alto da Maravilha(関係者5位)

さすが縦に文化が繋がっていくブラジル、という大胆コラボである。アントニオ・カルロス&ジョカフィと言えば、70年代に活躍したバイーア発のユニットで、一方でフッソ・パッサプッソはバイアーナ・システムというバンドのフロントマンで、最近のアーティストである。

 

 

で、さらに素敵なのがフッソが<昔流行ってたおじさんを引っ張り出して来ました>みたいな構図じゃなくて、しっかり共作してるトコ。いや、本当にこれはすごい。プロデュースがクルミンというトコもナイスプロデュースだな。メロディーに比重が大きかった世代とのコラボレーション、聴きやすいんだな、これが。

 

⑥Julia Mestre/ARREPIADA(関係者9位)

今年の夏頃に各所で話題となっていたBala Desejoのメンバーの一人の彼女。実は来日の直前に彼女のコンサートをリオで見れて直接話も出来た。来日時には会うことは出来なかったが、そのリオでのライブはインパクト大であった。

 

この作品は渡伯前にリリース済で、結構好きではあったけど、全体のニュアンスとしてはオルタナロックを綺麗にまとめたんだねって感じだったけど、実演で受けたのは圧倒的なロック少女の印象だった。ギターなどのディレイとかコーラスがかかったサウンド演出はやはり想像通りであったが、佇まいがロックだったな。ギターで弾き語りをしたりしながらのショーは、なんだか初々しさもあったりしてリオ到着から3時間後に見た最初のショーがこれだったのは良かった。お客さんが歌う雰囲気もあったり、泣いてしまったよ。ちなみに客層は若い人ばっかりと思ったら全然そんなことなかったのも新鮮だった。ブラジル人、耳も若いな。

 

ちなみに、前述のBala DesejoのメンバーであるZé Ibarra(ゼー・イバーハ)も新作『Marquês, 256.』(関係者5位/一般7位)をリリースしていて、こちらもかなり好きで最後まで入れるか悩んだ。これはギターもしくはピアノのみの完全弾き語りスタイルな作品で、映像が本当だとすると全編同録なのかな。

1曲目の歌い出しからどことなくカエターノを感じたりした上、楽曲群もアレンジでマッチョにしてない分メロディーの綺麗さも際立って素敵。

ただ、自分自身が複数人による化学反応を音楽を求めたりするため完全なる弾き語り作品を入れるのには抵抗があったこと、Julia Mestreの実演をリオで見てしまったこともあって、10枚の中には入れなかった。でも、作品としては相当に良質なのでおすすめしたいです。

 

そんなBala Desejoの解散が12月に発表された。彼らの作品を聴いた時になんとなく『レコーディングとかライブをするためのフェザータッチな作品だなぁ』という感覚があったのでやたら腑に落ちたり。いや、すごく好きなんだけどね。バンドってもっとドロドロしてる。

 

⑦Marcelo D2/IBORU

D2は初期の頃が好きだった。サンバとヒップホップの融合が実に新鮮だったし、それが本当にクールであった。それがその後、サンバに全振りしたり、ヒップホップに全振りしたりして、そのミクスチャーのそれぞれの原点へのリスペクトは十分に感じられたが、「そこじゃないんだよなー」とか思いながら聴いていた記憶がある。

で、今作だが、どちらかと言うとサンバ寄りなのだが、このサンバの扱い方が面白くて、本来スルドというサンバの大きな太鼓でアプローチする部分を電子楽器の低音で捌いたり、ベースをシンセベースでアプローチしたり、、、Tom Zé「Estudando o samba」(1976)とは違うまでも、サンバ再解釈みたいな、、、そいえば、今回はRodrigo Campos「Pagode Novo」みたいな作品もあった。サウンドとしてはこっちの方が斬新だったけど、そういう意味ではMarcelo D2の千両役者っぷりに全然軍配があがっちゃったな。

 

 

彼もサンパウロで実演を見た。悪ガキ小僧という感じで出て来て、なんか自由でかっこよかったな。プラネット・ヘンプとしての新譜も悩んだけど(D2はそこのメンバーとして世の中に登場した)、D2ソロ名義の方が好きなので、今回はこっちにしちゃいます。

 

⑧Luedji Luna/Bom Mesmo é Estar Debaixo D'Água Deluxe

今作も最高だったな。。。圧倒的に素晴らしかったし、なんならベスト3に入れることも考慮したが、パーカッション要素がもうちょっと欲しかったぜ、というのが正直なトコ。ただ、非常に矛盾しているが、打ち込みや演奏楽器や歌い回しによってパーカッションの要素も存分に感じられたりするのも面白いトコ。

 

 

ちなみにこの作品は2020年の大名盤「Bom Mesmo é Estar Debaixo D’Água」(関係者1位だった記憶)のデラックスバージョンという位置付け。本人曰くB面的な感覚らしい。

この音像系で言うと、Mahmundi「Amor Fati」も本当はラインナップさせたかったし、なんなら彼女はカリオカなので、なんとなく贔屓したい気持ちもあったが、このルエジのスケール感が破格すぎて、今回はこちらを選ぶことにした。

 

 

 

それにしても、R&Bというか、ネオソウルというか、、、この辺りのアーティストがすごい。世界にどんどん広がって欲しい。ルエジもサンパウロで活動してるのかな、、、

それこそ最近ラテン・グラミーを受賞したXênia França(バイーア出身)とかはサンパウロで活動してて、行ったライブもそれはそれは最高なライブだった。

 

 

ちなみに、ラジオでも永遠に言ってるんだけど、そのシェニアはマジでキュートな子で、ジャケット写真やSNSではクールな感じでやってるのかと思ってたけど、MCもかわいかったし、かなりファンになってしまった。

 

⑨Adriana Calcanhotto/Errante

アドリアーナの今作のようなスタイルは「O Micróbio do Samba」(2011)の頃とかなり近い気がしてて、しかも、多分それよりも楽曲としては良い曲が揃っている気がする。ただ、上位に入れられないのは、12年前よりも衝撃指数が低いからなんだろうな。すごく勉強になるな。

ただ、それでもランク外にしないでここに置いておきたいと思うのは、やっぱりすごく良いからなんだな。曲も良いし、声も全然変わってない。昔と同じように聴けば聴くほど味わいが出てくる作品だなぁと思う。

 

 

話は逸れるが『聴けば聴くほど』って感覚は、サブスクのこの時代、聴き手にそこまで委ねられないなぁって思うことがある。それこそ、当時はなけなしのお金でCDを買って『元取るぞ』って気持ちで聴き込んだものだったが、そこまでリスナーは待ってくれない、というような感覚があったりする。ずっと追いかけるので、アドリアーナはずっとこんな感じで良い作品を作り続けて欲しいなぁって心から思う。

 

⑩Ana Gabriela /Degradê

このアルバムはすごく良い。聴いた回数で言うとベスト3には入ると思う。とにかくさらっと聴くにはとても聴きやすい作品で、ラジオとかでもかけやすかったな。

 

 

彼女はサンパウロ出身のアーティストで、いわゆるSNSから登場した歌手だ。本作の楽曲を中心に歌う「Acústico Ana Gabriela」というライブ作品がつい11月に出たばかりで、YouTubeでもその実演が見れる。まぁ驚くべきはその力の抜けっぷりである。なんならスタジオ音源よりも軽く歌ってて驚いた。これも今っぽいスタイルなのかしら?!それにしても良曲揃いなのは間違いないし、サウンドのスタイルもかなり好きだ。

ちなみにかなりの余談だが、前述のライブ最新作でも叩いてる女性ドラマーのAlana Ananiasは、Julia Mestreのコンサートでも叩いてた。スネアのチューニングがなかなか低めで最高である。

さらにちなみになんだが、このアコースティックでちょっとソウルな感じの作品で、これも良いな、と思ったのが、Martins『Interessante e Obsceno』である。彼も相当に良い感じであるので、ちょっと聴いてみて欲しい。

 

 

 

ベスト10外だけど、、、ギリギリまで迷った。

Wilson Das Neves/Senzala e Favela

上記のエウザ・ソアレスの部分でも本作に少し触れたが、この作品は実はWilson Das Neves本人にはほとんど登場することがない。プロダクションに入る前に亡くなってしまったのだ。

それももう6年前か。しかし、彼の意思を継いで作品を完成させ、全体に流れるムードはとても愛に溢れてて、好きだ。新しいことはほとんどないように思うが、リオデジャネイロだなぁって雰囲気がそこには確かにあるので、大切に聴いていきたいと思える作品だった。

 

 

少し似たコンセプトの作品で今回はMarcelo Costa「Vol. 2」という作品もあった。

マルセロも大ベテランのドラマーで、客演歌手たちも尋常じゃないラインナップだった。知らない歌手がいないような面々。ただ、なぜ選べなかったのかと言うと、自分でもわからないが、Wilson Das Nevesという巨人と比べてしまったから、としか言いようがない。なんとなく素晴らしいコンピレーション・アルバムのような印象を受けてしまったからなんだろうな。

 

 

ちなみに、マルセロもリオのカシンのスタジオで初めて会えた。超親日の陽気なおじさんで、それこそ中原仁さんの話とかで盛り上がった。

 

しかし今年も悩んだな。こんなに悩んでる人いるのかなぁってくらい悩んだ。このディスク大賞の選盤に関わり始めて10回目のようだけど、昔よりも悩んでる気がする。

今だから言えるけど、やり始めの頃は『あれ?俺スベッた?!』とか気にしたりしてたもんだ。でも何年か前に関係者投票のベスト3と自分のベスト3が一致した年とかがあって、ようやく自分もベテランの皆さんの背中が見え、、、って思ったら、去年はなんか全然ズレてて。

別に順位予想をする訳じゃなくて、自分の好きなのはこれだっていうのを披露する場所ではあるんだけど、自分はリスナーでありながら、プレイヤーでもあるので、その辺の感性はなんとなく敏感でいたいと思ったりする。

 

あ、それと!今年も私のブラジル音楽の師である中原仁さんのブログ記事出たら、ここでシェアします🇧🇷

(1/7更新)

という訳で、出ましたので、勝手にシェアさせて頂きます⤵️

仁さんとは今年は5枚かぶりでした😊いつも勉強させてもらってます❣️

すごくなんとなくだけど、Elza SoaresとRusso PassapussoとAntonio Carlos & Jocafi の作品がかぶってたのが嬉しい笑

 

【2023年のカルナバケーション】

そんなこんなで昨年は国内にいることが少なかったが、バンド的に嬉しかったのは

NHK『おかあさんといっしょ』にて

「にんじんエンジンロケット」の演奏と編曲

をカルナバで出来たことは大きな出来事だった。

このレコーディングのストーリーについてはSNSで投稿した通りだが、とにかくカルナバで全力で投げ込んだ。詳しくは以下の投稿のリプライをご参照ください⤵️

おそらく長い番組史上でも一番パーカッションが入った曲になっていると思うし、自分たちがこれまで作り上げてきた大好きなサウンドを披露することが出来て嬉しかった。これをレコーディングしたのは、ブラジルから帰国してまだ10日くらいしか経っていない頃か。腕ブンブンまわしてる時期である。

 

そして、もうひとつはライブを11月に出来たことか。

「カルナバ爆誕15周年~ドカンと一発オブリガード!~」と題して(またしょうもない名前をつけおって)結成15周年のライブを開催した。変化球なしので、自分たちがたくさん演奏してきた曲たちをひたすらに演奏した。相変わらず直前でセットリストが全然違うものになったり、最後の最後まで調整をして臨んだライブだったので、自分たちの中でもすごく大好きなライブになったように思う。

実はこれもフランスから帰国して1ヶ月未満で開催したりして、2つの旅は共に長期の旅ではあったけど、その現地で感じたことや、浴びたエネルギーを形に残せたのは自分にとってすごく幸せなことだったと思う。また性格的にも「旅に浸る」みたいな時間は不要で、それよりもアウトプットをしたいと思っていたので帰国後も刺激的な日々だった。それにしても、メンバーにはいつも感謝しっぱなしだ。家だな、完全に。

2024年はカルナバは制作に入るため、しばらくライブもお休みする予定だが、何か新しいチャレンジが出来るのではないかと、ワクワクしている。家を大きくしたいというか、、、ただ、帰る場所ってだけじゃない力強いエネルギーを発信するような場所にしていきたいと思っている。

 

どうか今年もよろしくお願いします❣️

 

村田匠/カンタス

今年もやってまいりました!年に一度のブログ更新。

 

🇧🇷輝く!ブラジルディスク大賞2022🇧🇷

 

今年も選盤させて頂きました。

最終的な結果はこちらから

 

例年通りですが、

私が選ぶ基準は毎年同じですが、

①リズム🪘

②メロディー🎹

③ボーカル🎙

です。音楽を聴く時はいつもこの3つかな。少し突っ込んで説明すると。

①リズム=リズムアプローチの面白さとか斬新さは聴いちゃいます。やっぱりブラジルでリズム天国であって欲しいです。それが全体の完成度に直結してくれてたらなお最高です。

②メロディー=共感出来るメロディーってすごく大事です。ブラジルには日本人の琴線に触れるメロディーが実はたくさん存在してて(サンバとかすごく泣けるメロディーが多いのよね)そういうツボを押されてしまうと嬉しくなっちゃうね。

③ボーカル=声の魅力があるかどうかかなぁ、、、非常に矛盾した話なんだけど、歌が上手いのってあんまり魅力的じゃないというか。上手いだけじゃなくてキャラがある人って最高よね、っていつも思ってます。

 

という訳で今年も難航しましたが選んでみました。

最近思うのは『この音楽聴いてる自分カッコイイ』という感覚は危ないなぁって良く思います。いや、その聴き方も全然アリなんだな。でも、そうじゃなくてワクワクした気分になれてるかどうかを大事にしたいなぁって思います。世の中にはワクワクする音楽って必ずあるからね!

 

今回ピックアップする作品の中に、皆さんのワクワクレーダーが反応する音楽がありますように、、、✨

 

①Gilsons/Pra Gente Acordar(関係者8位)

ジルのファミリーで構成されたユニットではあるが、力の抜け方と生楽器での方向性の付け方がすごく気持ちが良かった。全体にサウダーヂなサウンドをしてるが、そのユルさの中にも確かにサンバのリズムが流れていて、なぜか踊れるチルなサウンドが満載である。

このユニットにおけるDNA的隠れ大ボスであるジルベルト・ジルがアフロなルーツミュージックを消化していたのを引き継いでいるのも耳にワクワクさせる。

この記事を公開する頃には冬になっている訳だが、夏頃にこのアルバムがすごくしっくり来る瞬間もあったりして、ジャケットの青空のような抜け感が気持ち良かった。

 

②Tim Bernardes/Mil Coisas Invisíveis

1stアルバムの時には哲学的なフォーク世界を作っていた。歌で紡いでいくというよりサウンド全体で大きく種類の違う地図を広げて、その中を声で旅する感じだ。しかし今回は良い意味で変化球をあまり投げずに、彼は求められてる世界観を深めていったように思う。

相変わらず声は最高で、ギターも良い。ガットギターをつまびきながら、この声で歌われたら、なんとなくカエターノを思わせる時も多くあって面白い。

彼のバンドO Ternoも良いが、個人的には断然ソロが好きかも。ある意味で彼の世界観はこの作品が完成してしまっているので、次作がどんな感じになるのかもすごく興味深い。

 

③Lukinhas/Confissões de um Tralha Romântico

このサウンドを聴いた時にハッとした。ビートミュージックとサンバがすごく自然に同居していたからだ。たしかに今までもこういう音楽はあったかもしれないが、このアーティストがR&Bやヒップホップに区分されるのか、それともサンバに区分されるのかが謎であるくらい、すごく良い塩梅だと思った。

ライブの映像などを見る限りはサンバの方に強めに軸足がある感じだが、コテコテのサンバではなくヒップホップカルチャーを間違いなく通ってるだろうビジュアルとサウンドは改めて新鮮だった。過去作を聴くとファンキ系の作品が並んでいたが、この生楽器と絡むスタイルで新しいサンバをどんどん開拓して欲しい。

 

④Bala Desejo/SIM SIM SIM(関係者2位/一般1位)

かなり面白いメンツでユニットを組んでいるので、高度な次元で音楽が展開されているのがわかる。かなり一筋縄でいかないサウンドが満載で、主役が入れ替わったりするのも面白い。

 

おそらく今年自分が聴いた中で一番良いアルバムの1枚であるのは間違いないけど、4位にしたのは、なんだかストーリーがあんまり理解出来てなかったからかも。レコード屋の方や酒場で色んな方と話をしながら『このアーティストはね、、、』みたいな話も久しぶりにしたいな、、、コロナ禍前はそんな日々の中でネット以外の情報交換がたくさん出来た。

それが全てとは思わないけど、少しブラジル音楽との距離を感じてしまった作品でもあったので、そろそろ現地に飛び込んで自分の目で色んな音楽を体験したいなぁと思わせてくれた面白い作品でもあった。

 

⑤Guinu/Palagô

この作品はある意味で真新しさはないが、Samba Rock(サンバ・ホッキ)研究家としては思わず票を入れてしまう程すごく好きだった。サンバの新しい可能性はSamba Rockにも十分あると信じてる。結構Rogê(ホジェー)に通じるものがあったりして、アフロなリズムの差し込み方など、作品を通して楽しめた。

ちょっと前だったら近しいアーティストのゲスト参加などもありそうなものだが、コラボがないので、このアーティストの人間関係がまだイマイチ掴めてないのだが、ここ数年の中では一番しっくり来たSamba Rock作品だったので、ここできちんと推しておこう。

この作品、すごく自分的には好きだけど、絶対に誰も入れないだろうと思ってたら、中原仁さんが入れてて、勝手に通じ合えた気がして嬉しかったし、久しぶりに飲みたいです、と強く思ったのでメモ。(笑)

 

⑥Djavan/D(一般7位)

ジャヴァンがここ数年すこぶる元気にリリースをしてて嬉しい限り。この作品も彼らしくアーバンなサウンドメイクをしてて、この録音の良さは尋常じゃないと思った。まずドラムのヌケ感がすごい

なんか90年代の頃のサウンドに戻ってる気がしてて、その辺りも嬉しい

個人的にはジャヴァン専売特許のリズムパターンが2つくらいあるのだが、それが相変わらず繰り出されてるのも嬉しい。

ラティーナのレビューでも書いたが、そもそも彼のような音楽スタイルは今の録音技術と非常にマッチしてると思ってて、アーバン具合に拍車がかかってる。「Samurai」(1982)という大名曲がある訳だが、今の時代に新作としてリリースされても流行りそう。

 

⑦Agnes Nunes, Neo Beats/Menina Mulher  

ネオソウル的な質感は良いとしても、Kassin(カシン)がプロデュースしちゃってる辺りが良い。特にアルバム前半のサウンドメイクは抜群だった。

スペシャルな声の持ち主ではないけど、正統派なソウルな声の持ち主で、夜にはよく合うなぁと思う。しかしカシンの名前もあんまり見なくなったなぁ、、、思ったが、カシンがあまり仕事をしていないのか、それともプロデューサーの名前まで自分が掘れていないのか、、、ちょっと不安になる。

サブスク時代になってから、ブラジル音楽における相関図が見えなくなったのが一番悔しいな。

 

⑧João Donato/Serotonina

昨年はジャルズ・マカレー共同名義でのリリースがあったが、今年は一人で。2022年8月で88歳(!)である。どういうこっちゃ。まぁ88歳でリリースするのは周りの人が頑張ったのかな、とかある種の想像をしてしまうところだが、ドナートに対してはそういう情は不要である。この人、絶対にやりたくてやってるし、歌いたくて歌っているように思える。

そして、鍵盤は相変わらず最高だ。エレピなんて電子楽器だしな、誰が弾いても同じなんじゃないか、と思うほどだが、この人とかMarcos Valle(マルコス・ヴァーリ)は全く違う次元にいる表現者で、一音でキャラ立ちがすごい。美しいのはもちろんだが、リズムが優しくて鋭い。

ジャケも良いじゃないですが、ふざけてるんです。いや、最高の人生ですね。

 

⑨Pedro Mariano/Novo Capítulo

かの伝説の鍵盤奏者でありアレンジャーであるCésar Camargo Mariano (セーザル・カマルゴ・マリアーノ)の息子ちゃんというのはさておき、彼の今作は良かった。

AOR的な作品が多かった彼な訳なんだけど、ここ最近はバンドサウンドの曲が聴けなくてちょっと寂しかったんだよね。

彼の音楽って、もう本当に隙のないくらいに演奏がタイトだし、編曲とかも結構細かくて計算されつくしてる音楽って感じがするのです。それがつまらないって人もいるかもしれないけど、俺は嫌いじゃないんだな。Sing Like Talkingとかさ、ちょっと引用が古いかもしれないけど、そういうサウンドが好きな人ならどストライクだと思っちゃうな。

 

⑩Leonardo Marques/FLEA MARKET MUSIC(8位)

このアルバムも完成度がめちゃ高くて好きだった。なんだかんだ10番目になってしまって少し寂しいけど、Tim Bernardesが上位にいたので、なんとなく遠くに離してしまったのかも。

しかしこの作品、良曲揃いだし、個人的には前作よりずっとわかりやすく聴ける感じが好きでした。

このアルバムジャケってなんだろうな。俺はPaul Simonの『Still Crazy After All These Years』をなぜか思い出しちゃったけど(Shuggie Otis『Inspiration Information』もふと見たらアルバムタイトル部分の色使い同じだった)なんか彼の音楽への愛とか感じちゃって素敵な気持ちになっちゃったよ。

 

以上です。

 

昨年が関係者投票の1・2・3位が自分と一致したりしたのだが、今回は蓋をあけてみたら全然一致しなかったりして、ブラジル音楽の縦横無尽さを感じる。関係者投票の1〜10位もすごく納得出来るし、それぞれの方のコメントなどを読むのも例年通り楽しくさせて頂いております(Tim Bernardesが共にランクインしてないのはちょっとびっくりした)

サブスクになってからリスナーとしての音楽との関わり方がすごく変わったのだが、引き続きチェックし続ける日々は続けたいなぁと思う日々です。

 

そして、改めてにはなるけど、私のブラジル音楽の師・中原仁さんのブログでは、仁さんチョイスの作品解説が載っております。例年通り勝手にリンクを貼らせていただきます☝️

 
私、鎌倉FMにてレギュラーでやってるブラジル音楽専門番組がありまして、今年で12年目だそうです😁ここでは、最新ブラジル音楽なども月の前半ではピックアップしていますので、是非お聴きください🎧
 
『カンタス村田のブラジリアン・パレード』
毎週金曜日の20時から(再放送は日曜14時から)
※リアルタイムでのみ聴けます
今年も良いブラジル音楽ライフを送っていきたいと思います🇧🇷
 

 

今年もやってまいりました!

 

🇧🇷輝く!ブラジルディスク大賞2021🇧🇷

 

今年も選盤させて頂きました。

全体の投票結果はこちらをご参照ください♪

 

私が選ぶ基準は毎年同じですが、

①リズム🪘

②メロディー🎹

③ボーカル🎙

です。というか、音楽を聴く基準が常にそれです。

①リズム=ありふれたアレンジよりも、刺激を探してます。さらにブラジルらしさが出たりすると胸キュンですし、パーカッションは入ってないと物足りないです。

②メロディー=コード進行から雰囲気で作ったようなメロディーよりも、何かもっと自然で自由なメロディーを探してます。ちなみに、もともとサンバ自体が日本人の琴線に触れる旋律が多いのは面白いトコ。

③ボーカル=最近、歌が上手い感じの人がすごく出てきてますが、みんな同じように聞こえてきました。そういう人は好きじゃないです。

 

この3つに共通してるのは、ニオイのない音楽は好きじゃないってこと。

 

だからニオイのある音楽をいつも探してるし、そういう音楽を作りたいとも思ってます。

そう思うのは、ブラジルの街中に流れる空気が愛おしいからかもしれないし、そういう音楽を浴びてきたからなのかなぁって思います。

 

それではさっそく紹介しまーす♪

 

①Liniker/Indigo Borboleta Anil(関係者1位)

結構個人的には圧倒的だったこの作品。サウンドの肉体的な感じが素晴らしかった。骨までしなやかなバンドサウンドで、重心の低い良いサウンドだった。

もしかしたら、これをネオ・ソウル系と言える可能性もある。

今回はYOÙNやPedro Alexというアーティストも候補にあげていたのだが、この2者はもっともっとアメリカナイズされている印象で、別にこれを聞くならブラジルじゃなくても良いなぁ、、、と思ったり。

その点、このLinikerはパーカッションの入れ方が絶妙で、すごくストーリーを感じた。

 

 

 

 

②Caetano Veloso/Meu Coco(関係者2位/一般2位)

カエターノのアルバムがこんなにリアルタイムで好きと思えたのは嬉しかった。スタジオアルバムとしては多分9年ぶりくらいのはずだけど、今年8月で79歳になった人が作るアルバムとは思えない。(この79歳という年齢はポール・マッカートニーと同じ)

非常に雑な言い方をすると、これくらいの年齢のアーティストは悪い意味で歌に逃げる傾向にある。(ポールは違うけど)なんか老後の楽しみみたいなつまんない曲をたっぷり歌うとか、、、とにかく面白いない確率の方がずっと高いのに、このアルバムと来たら、もう攻めに攻めててビックリ

まぁカエターノが攻めたアルバムを作ることっていうのは別に昔からあった訳だから、それは良いとしても、今回はさらに聴きやすいポップなメロディーな楽曲が多くて、私はいたく感動してしまった。カエターノはロック歌手なのだ。マジで忘れてました。

 

③Marisa Monte/Portas(関係者3位/一般1位)

この人もまた、全く引かない伝説。どうなってんねん。自分名義のスタジオアルバムとしては10年ぶりなのに『いえいえ、ずっとアルバム作ってましたけど』みたいな感じで昔と変わらず最高なマリーザ・モンチなのであった。そして、この人はバンドマン的感性の持ち主なんだよな。これも上のカエターノ同様に、忘れてはいけないことだわ。

 

 

アルバムは全16曲で49分。この辺も正直バケモノである。平均して3分の曲が多い訳だが、通して聴くとマリーザ・モンチがいかに素敵な声の持ち主かってことを再確認することになる。カレン・カーペンターの声が大好きって明言してきたけど、今後はマリーザ・モンチも言おうかな。

 

④Silva/Cinco(関係者5位/一般5位)

ユルい声で良い曲を歌う。それだけなら、別にここにラインナップさせないと思うけど、Silvaは風を運ぶアーティストなのである。

この人の音楽を聴くと、夜の強めなブラジルじゃなくて、昼の爽やかな方のブラジルを思い出すことがある。景色も良いし、フルーツも美味い。そうそう、そういうブラジルも好きなんだった、と忘れかけていた感覚を取り戻させてくれるのだ。

 

サウンドは裏打ちのリズムが入ってたり、柔らかいサンバホッキだったり、、、あと、この人はドラムのサウンドメイクが実に良い。角が取れてて、良い意味で古臭い感じが好きだ。

 

⑤João Donato, Jards Macalé/Síntese do lance(関係者8位)

個人的にはすごく好きな2人。ドナートは最近息子のドナチーニョに引っ張り出されてエレクトロな方面でも色々やっていたが、私はこの感じの方が職人的で好き。

半々くらいでエレピと生ピアノを弾いてるんだけど、どちらも素敵すぎるのだ。この人の歌モノのバッキングはいつも正しい

あ、、、その点に関して言うならば、ブラジル人にリズムが’’鋭い’’って感じたことない。別に打鍵スピードが速いとか、そんな次元のことではなくて、、、、リズムと会話してるみたいな演奏するんだな。

ジャルズ・マカレーはもともと好きな歌手なのです。特に「Anjo Exterminado」って曲が好きで胸がキュンとしちゃう。

 

 

 

⑥Mallu Magalhães/Esperança

マルーのこのアルバムがこの順位にいることがもはや不満なんです。何しろこのアルバム、超絶に良いのです。

彼女の作品は一貫して手作り感があって「おうちでロック」みたいな質感で、デビュー当時から全然おうちから出て来ない感じが良いのよね。

 

曲もとてもキュートだし、聴きやすい曲がいっぱい。アレンジに関しては、ブラジルの古典的なリズムアレンジとかも踏まえて、2010年代のロックと綺麗に融合されてて、彼女の声がまっすぐ聴こえて。かなり素敵なのです。

 

⑦ANAVITÓRIA/COR(一般9位)

この2人のアルバムを入れられたらのがすごく嬉しい。良いシングルたくさん出してたのに、アルバムになると「えー!なんでよー」っていうのが続いてた。

 

 

ここまで音楽性の高いものを作ってるのはすごいと思うんだけど、どこかインテリジェンスを感じるのよね。それがまた好き。アイドル的な存在じゃなくて、きちんとアーティストって感じなのです。ハーモニーも素晴らしいけど、曲も良いのが憎いよ!

 

 

⑧Chico Chico/Pomares

このアルバム、一瞬自分的にすごく上位にいたんだけど「最近リリースされた新しさに引っ張られてるのではないか」という自分審査があって、ここまで下がってしまったけど、最近すごく良く聴いてるアーティストです。

 

 

彼はシングルでリリースしてた曲がやたらテクニックがすごい曲が多くて、なんか技巧系の若手ショーロアーティストなのかなぁと思ったのが最初だったのだ。

でも、このアルバムが出た時に、きちんと歌ものだし、バリエーションも豊富だし、ずっと聴いてられるサウンドで嬉しかった。

 

 

⑨Orquestra Afrosinfônica/Orín, a Língua dos Anjos(関係者4位)

これは超カッコ良かったなぁ、、、なんとなく自分が上位に持っていかんくても必ず別の方が上位に運んでくれると思うので、この位置だけど、もうね、アンサンブルとしては神々しかったよね。まずさ、1曲目とか何回聴いたかって。その1曲目、貼っておきます。

 

 

つまりアフロってこういうことなんだよな。太鼓と金属系パーカッションと、、、それできっちり重心下げて踊る感じ。歌が入ってる訳なんだけど、なんか舞いながら歌ってそうなのです。火を囲みながら。そもそもがそういう部分から派生した音楽なんだから不思議じゃないけど、そこの線が見えるって録音物として凄いよなぁってつくづく思う。

 

 

⑩V.A./Rios de Janeiro (Projeto da Lei Aldir Blanc produzido por Yug Werneck & Fil Buc)

まずさ、このジャケットが良いじゃないですか。リオデジャネイロ。しかも複数形ですよ。

これは140人の作曲家から提出された180曲の中から選ばれた曲らしいんだけど、、、まぁいわゆる企画モノって訳だな。

 

 

毎年この10位に関しては、何か未来に繋がるような作品を大予想ということを考えたりしてる。この中で何曲も良い曲を見つけたので、そこからまたアーティストを広げていきたいと思ってます。

 

なお、僕が’’最も影響を受けた(敢えて)リスナー’’でもある、ブラジル音楽の生き字引的存在の中原仁さんが選ぶベスト10は以下のリンクにあるので、是非チェックしてみてください超絶に勉強になりますし、毎年、一番被りの作品が多くて、個人的には胸熱です❣️今年も正座して読んでおります🙇‍♂️

 

 

 

ここからは番外編です✨

 

カルナバケーション/素敵な未来予報

今年はアルバムをリリースさせて頂きました♪

今回は本当にたくさんの方からお祝いのコメントを頂きまして、ふと最近読み返しております。是非ご覧ください❣️

 

 

こんな状況だったのですが、作れたことに感謝です。ちょうど去年の今頃はクラウドファンディングの準備をしていて、不安しかなかった頃で、、、年が明けたら一気にレコーディングもスタートして、そこから半年はずっと制作でした。途中何度も終わらないのか?!と思ったほどでしたが、なんとか駆け抜けることが出来ました。

 

こんなクラウドファンディングをさせて頂きました🙏

 

この一年を振り返って思うのは、妥協なく作れて良かった、とひたすら思います。

コロナになって、制約がたくさん出来てしまったけど、その中でもオンラインとかを使いながら、色んな人の手が加わって、自分の想像をどんどん飛び越えていく感覚。正直なことを言うと、毎回終わった瞬間は『もう一生作りたくない』と思うけど、またみんなと作品を作れたらなぁとも思ってしまうのです。

思った以上に困難は多かったのですが、この日々をカタチに残せたことは自分の人生にとっても、すごく自信になりました。

こうした機会を作ってくれた、いつも応援してくださる皆様には改めて感謝です。

 

 

そして、遠くブラジルとも、、、

「リモート」ということが可能になったからこそ出来たこの作品などは特に思い入れもあります。

これまでの楽曲とは違い『環境』というテーマがテーマだっただけに色々と取材もして頂きました。是非ご覧ください🇧🇷

 

 

 

 

来年はブラジルに行けたらと考えています✈️

コロナ禍に静かに切れたパスポートも更新しないとな、、、🤔

 

 

そしてこの2曲。個人的にはすごく思い入れあります✌️

コロナ禍になってから作った曲なのですが、ミュージックビデオに関しては、いつか「あぁこういう日々もあったよね」というようなね。2021年の日記のような映像だなぁと。是非ご覧ください。

 

 

 

そしてそして、、、全然方向性は変わりますが、、、🙃

 

おかあさんといっしょ/最新ベスト おたすけ! およよマン

そして、私が作詞作曲して、昨年末にNHK『おかあさんといっしょ』で放送されて以来、同番組で何度も放送がありました「かおたいそう」。こちらも秋にリリースされたベストアルバムに収録されました🌈

ボーナス・トラックという扱いで、なんだか嬉しい。。。むふふ。

 

放送がされてから、本当に色んな方にこの話をされますし、お友達のパパママからも褒められて、とってもミュージシャン冥利に尽きる日々を過ごさせて頂きました😁

また面白い曲書けるように、ワクワクした日々を過ごせたらと思ってます。

 

 

と、こんな感じで締めくくりたいと思います✨

 

年内には久々に原宿クロコダイルでライブをすることになってます。

相変わらず、たくさんの人で集まってパーティーしようぜ!って感じに出来ないですが、私たちにとっての聖地ですからね、心込めてライブをお届けしたいと思ってます🤟

 

以下、詳細です❣️

 

 

 

皆さまのミュージック・ライフがますます良いものになりますように、、、✨

 

良いお年をお迎えください🎍

 

村田匠(カンタス)