テレビの予備校のCMでよく流れるこの曲。私の記憶が確かならば、私の高校時代に出された家なき子主題歌の「空と君との間に」のカップリングだったような気がする。
当時は「変な曲だな」ってしか思わなかった。
大人になってますます不思議な曲と思ったので、取り上げてみます。
ファイト!
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる
私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
私、驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました 私の敵は 私です
ここまで見てみると「?」って感じですよね。誰の話?と思ってしまいます。
どうもこの曲は、ラジオの人生相談みたいなのに投稿された内容のようです。
中島みゆき自身が気になった相談内容なんだと思われます。
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
ここの部分はなんだかひきつけられてしまう部分であり、CMで使われてるところなんですが、
ちょっと中二病っぽいですよね。孤高の挑戦者と本人は思っているんだけれども、周りから見たら
「またなんかやってる」っていうね(笑)自分という舞台上の主役を演じているような感じです。
周りの人はわき役ね。
暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね
やせこけて そんなにやせこけて魚たちのぼってゆく
生物学的な話をするのはナンセンスだとわかってますが、魚たちは果敢に挑戦してるのではなく脳にプログラムされた習性で泳いで一生を終えるんですよね。
楽とも思えるような、流れに身を任せることが、魚にとってある意味果敢な挑戦なんです。比喩表現にこんな突っ込みを入れる私もアレですよね・・・汗
勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの
出場通知を抱きしめて あいつは海になりました
夢を追った若者って感じですね。
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
薄情もんが田舎の町に あと足で砂ばかけるって言われてさ
出てくならおまえの身内も住めんようにしちゃるって言われてさ
うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符
あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき
それ、実話?って聞きたくなるような話です。
世間や、見えない敵と戦っている人たちなんでしょう。
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ
ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく
諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
ファイト!
メッセージ性が強すぎて、この曲ちょっと苦手という方もいると思います。
サビの歌詞だけがひきつけるんでしょうね。
アスリートやら、芸能人やら、夢を追う人は応援歌のように感じてるのかもしれません。
しかし、魚をそんな自由に生きてる象徴のように比喩するのはええ?と思ってしまいます。
野生生物は、飢えとの戦いでとても過酷な人生なんです。本能の奴隷です。
捕食と生殖のループからから逃れられないのです
中島みゆきが、ラジオ相談で感じた理不尽な社会や人間に傷つけられた人たち、そして、世界中にいるであろう古い体制や、差別に苦しむ人に対するエールのように感じます。
国境を関係なく自由に泳ぐ魚(実際には、決められた海流を泳ぐのですが)のように、
本来は決められたルール、縛られる体制など存在しない。勝手に誰かが決めたもの。
そこに気が付ければ、もっと、自由に生きられるし、人生を選択することができる。
無限大の可能性を秘めた大海に行くことができるんだ!って言いたいの・・・かな?