先日のアカデミー賞で私の好きなタランティーノの「ジャンゴ　繋がれざるもの」が脚本賞と助演男優賞を取りましたよ！特にこのジャンゴというタイトルは私が好きなマカロニウエスタンからきているのでちょっと紹介しますね。

あれは中学2年生だったでしょうか渋谷の名画座で「続荒野の用心棒」(1966年）という映画を観て、「スゲェ～、これがマカロニウエスタンなんだ！！」リアルで残酷でアクションもラストも主題歌もカッコよくってすっかりマカロニウエスタンファンになってしまいました。そうこの映画の原題こそが「ジャンゴ」だったんです！！
そして主題歌がギターのイントロから始まっていきなり♪ジャンゴ～～ジャンゴ～♪と女性コーラスが盛り上げ♪ジャンゴ　オヤマソロリ～～♪（イタリア語で歌っていてこのように聞こえた）と渋い男性ヴォーカル！う～んよかったな～～

＊主人公のジャンゴというネーミングはコルブッチの発案で、以降20本以上、コルブッチ作品以外の主人公の名としても使われ、マカロニ・ウェスタンの登場人物の代名詞的名称のひとつになった。

で時は経ち２００７年日本でこの映画をオマージュした三池崇史監督の「スキヤキウエスタン　ジャンゴ」(2007年）ここでもこの曲が使われたのです。歌うはわれらがサブチャンこと北島三郎！これも哀愁がありましたよ。

そして今回の「ジャンゴ　繋がれざるもの」でもやはりこの曲が英語バージョンで使われてましたよ。
タランティーノはよく昔の曲を使いますからね、やっぱりねというとこです。

彼は2007年に「アメリカ合衆国ディープサウスを舞台としたマカロニ・ウェスタンのアイディアがあると語った。
製作意図について「僕はずっと、このアメリカのヒドい過去である奴隷問題を扱った映画を製作したいと思って
いたが、歴史に忠実な映画にはしたくなくて、ジャンル映画として描きたいと思っていた。」ということだったのですね。

実は彼は「スキヤキウエスタン　ジャンゴ」に出演していたんですよ！なるほど～～
もちろんインスピレーションのひとつは、前述のセルジオ・コルブッチの『続・荒野の用心棒』から得ており、フランコ・ネロが本作にカメオ出演していますよ。他に、雪のシーンではコルブッチの『殺しが静かにやって来る』
のオマージュが含まれていると語っています。

マカロニウエスタンの２大監督はこのコルブッチとそしてあのセルジオ・レオーネだったのですけど、レオーネが正統派だったの対してコルブッチはカルト派（コメディも多かったらしいですよ）だったみたいですね。
その辺がタランティーノ好みというのがうなずけますね

では、それぞれの主題曲と「続荒野の用心棒」のトレラーをお楽しみ下さい。

こちらトレーラーです

こちらイタリア語版です

こちら英語版です

こちらサブチャンです

Django ジャンゴ