僕は、好きになるのに、すごく時間がかかる方である。

なので、好きになってから告白していたら、チャンスを逃す。

なので、「あ、かわいいな」と思ったら、とりあえず「好き」と言っておく。

うまくいかなければ、そこで終わり。

その場合でも、深く好きになったわけではないので、傷が浅い。

うまくいけば、付き合っていくうちに情が移って、本当に好きになっていく・・ことが多い。

 

2番目に付き合った彼女も「見た目ちょっとかわいいな」で、適当に声を掛けた。

僕は名古屋のとある会社に就職して割とスグの頃で・・(と、言っても転職したので、年齢は30近かったが・・)

末端のゴミ仕事というか・・会社の消耗品の購入・管理をしていた。

彼女は2フロア下の、1年ごとに更新の契約社員。

椙山(女子大)を新卒の22歳。名前は「ミユキ」としておく。(おおむね仮名)

目のクリクリした、ショートカットの、背の低い、明るくてカワイイ系の女子であった。

 

彼女は、消耗品(主に事務用品)が必要になると、僕のところに来た。

一緒に消耗品倉庫に入って、必要なものを渡していた。それだけの仲である。

 

夏のある日、消耗品倉庫で2人きり。

冗談半分で、うまく行かなくって当たり前、と思い、ドサクサに紛れて、土曜日にデートに誘うとあっさりOK。

彼女の家は、最寄り駅が星ヶ丘だというので、星ヶ丘の駅前のスーパーで待ち合わせた。

暑いので、冷凍食品売り場の前あたりで、涼んでいてくれと。

・・今思えば、センスのない待ち合わせである。

 

多分、つづく・・。