高齢者は体調を崩しやすいです。

 

身体能力、免疫力が落ちているので、すぐに感染症にかかるし、

罹ってから、さらに悪くなるまでの速さも若い人に比べると早い。

また、治るのも遅い。

高齢者を日々健康に生活させることが、介護の大変さの一つである。

いかに早く軽い状態で発見をして対応するかが、大事になります。

そのためには、『普段と何かが違う』という介護職員の観察力が大切です。

 

この違いを発見できるのは、普段、日常の状態を観察している介護職員さんしかできないことです。

ケアマネにはできません。

 

しかし、日々忙しく業務をこなさなくてはいけない介護職員さんは、業務こなすことに意識がむきっぱなしなので、

この感覚が鈍ります。

 

感覚を研ぎ澄まさなくてはいけないのに、業務の多さが邪魔をします。

 

落ち着いて援助したいけど、業務量が多くて、意識が向きづらくなる。

 

認知症の周辺症状が容赦なく、襲ってくるし、その中でいろいろな業務をしなくていけない。

 

そして、発見が遅くなる。

 

介護だけでは無理なので、看護にも手伝ってもらう。しかし、看護も看護でやらなくていけないことがある。

 

限られた人数で、どのように早期発見するか。

 

何かおかしかったら、バイタルサインなどに目が向く。それはそれで大事なのだが、バイタルチェックをするということは、

すでにおかしくなっていることが、表面化しているので、既に遅い場合が多々ある。

朝一で利用者全員にバイタルチェックしている施設もある。それは大事ではあるが。

 

早期発見かはわからないけど、普段の健康状態をチェックする上で、大事だなと思うことは、

私の経験上『食事量』を把握することが、大事だと思う。

 

この、食事量を把握することは、どこの施設もやっていることで、当たり前のことなのだが、

この食事量の大事さを認識している人が、意外に少ないし、教えてる人も少ない。

健康状態を測る上で、大切になるバロメーターを、ただ記録しているだけになって、健康状態と直結させてないのが現状。

 

この『食事量の把握』の大事さをどれだけ理解している人がいるか。