3月も中頃近くになって、北海道も厳しい寒さの日々は無くなりました。

自宅の暖房も備え付けの全自動FF式ストーブに任せて、レトロなストーブ達には

夏眠の準備を始めています。

 

今シーズンの使用率ランキングは

1位  Calorifix L51

    こちらはでクリーン燃焼+大きさが丁度良いと言う理由で圧倒的に使用率が高かったです。

2位  Saffire

     言わずもがなですが、ガラス火屋で炎が見えるのが気に入り継続的に使われています。

3位  Pod Junior

    こちらもクリーン燃焼+調度良い大きさ の理由で自室にはピッタリです。

          炎が見えにくいのが少し残念。

4位  Aladdin15      

          綺麗にレストア出来たのに気を良くして頻繁に使われています、

          38型と入れ替えて部屋に置く様になりました。

5位  Calorifix L41

   こちらは主に2階の吹き抜け階段の踊り場に設置されて観葉植物を温めたりするのに使われ

         ています。

6位  Pod8k 

   レストア完了が遅かったので6位になっていますが、完成後はほぼこれだけで過ごして

        いました。芯の大きさに似合わず、燃焼具合が非常に良く、完成が早かったなら

         恐らくダントツの1位だったはず

 

番外は、NissenIS3 Aladdin38 , この2台は親類の家に出張しました。 4月には帰還予

定。その他、レストア済のAGIPはやはりAladdin15などから比べてもひと昔前のストーブ

で自室の高気密住宅では使用を断念しています。 オブジェ的に鎮座していただいています。

パーフェクション730とバーラー525は今年は使用機会を逃しました。 手持ちが増え

すぎた為に今年はローテーションから外して保管してありました。

他、Saffietteはガレージの暖房の応援に出張しています。

 

これだけの台数が有るので、全部を一度に片付ける事は大仕事になってしまいますから

シーズン終わりが近づいてくると一台づつ最終燃焼をしてローテーションから外して行く

様にしています。 そんな訳で現在残っているのはCalorifixL51, Pod8k PodJuniorの

3台です。

 

さて、前回の続き燃焼具合を見ていきます。

 

CalorifixL51 こちらはスイス軍用ストーブとしても有名でテントの中で燃焼させる事も想定され

て居るなどと言った逸話もある程燃焼具合は非常に良いストーブです。

芯のサイズは55mm 綿製の芯を入れています。 芯は現在も継続的に入手可能です。

本体はコレクターズアイテム化している節があり、高額取引される事が多いようです。

私の所にある個体もその性能の良さを発揮しています。 ”燃焼させていることを忘れる”

と言ったらいいでしょうか。 大きさも調度良く、25㎡の自室を理想環境温度に保ってくれます。

 

着火時に火屋を外すので置き場所に少し困るのが欠点と言えば欠点ですが、最近では

手慣れたもので着火時には左腕の脇に抱える様にしていますww。

 

便宜上1時間での一酸化炭素濃度を計測していますが、半日経っても同じく0のままです。

心がけて1時間に一度換気する様にしていますが、クリーン燃焼の極みです。

火屋の覗き窓のマイカはアラジンに比べても2周り程大きく、炎が良く見えるのも良い所です、

そう、原始人だった頃の本能シリーズですね。

 

 

Calorifix L41、 初期の頃に入手したストーブですがこちらも燃焼具合の優秀さでは他に

引けを取りません。日本に入った個体数が少ない様で、レアでもあります。

芯径は68㎜ 芯の入手が困難だったので当初はガラス芯を自作していますが、その後

とあるサイトで入手出来る事が判明しています。

何といっても特徴的な近未来デザインでドイツの戦後初期のデザイン潮流を感じられます。

おそらく50年後の未来でも古く感じないだろうと思うデザインです(私の主観です)

 

アラジンの様に火屋がヒンジで倒れるので着火時に置き場に困る様な事はありません。

しかし、芯繰り出しのノブが火屋を留めるネジに近いのでノブを回す時に干渉して少し不便な

印象を持ちますが、慣れると上手く避ける事が出来るようになります。

不便なところは芯繰り出しの為に回すノブの回数が多い事でしょうか。芯ホルダーに対して

歯車の当たる切り欠きが螺旋上に切ってあるので芯本体はやや回転しながら繰り出される

構造になっています、その為繰り出しの為にノブを回す回数が増える格好になります。

逆を言えば、急に消化を迫られる状態ではやや不便です。

 

写真がぶれましたが1時間燃焼では検出しないレベルです、 一度忘れて3時間程燃焼

させてしまったことがありますがその時も一酸化炭素濃度計では不検出なレベルでした。

Calorifixシリーズの優秀さが際立ちます。

 

取リはPOD Junior、 燃焼筒部分は小さくおもちゃの様ですがしっかりと暖房できます。

芯径38㎜、綿製の芯で使用しているものはPODオリジナルの芯をネット購入しています。

まだ豊富にあるようで、現在の部品供給の心配はいらない様です。

形の特徴から少し壁際に置いてみたりもできますし、際立ったクリーン燃焼の為に

満タン給油にしてある場合は着火後に忘れる事が出来ます。

 

燃焼具合はこの様に1時間では全く不検出、半日焚いても問題ありません。

こちらは芯径が小さい事が大きく影響していると思われます。 もう一つの要因はPodが

北央スウェーデンの高気密住宅をメインにする市場で発達したメーカーである事でしょうか。

高気密住宅の自室では重宝しますが、他のオーナーのブログなどでは”温かさに欠ける”と

言及されている事もある様です。 確かにこちらを購入した奈良県の前オーナーはそのような

事を言って居たような記憶があります。 日本家屋が”如何に夏を過ごしやすく建てるか”に

留意している事と真逆の発想なので致し方無いともいえます。

 

如何だったでしょう、 あくまでも私の主観と現状の手持ちのストーブ達での計測でしたので

レストア具合や使用芯などでまた違った結果が出る可能性がありますが参考程度には

成ったのではないでしょうか。 

 

札幌でもストーブのシーズンも残すところ1カ月程度です。