適職の見つけ方の５回めです。

ここからは、自分自身ではなく、働く環境や労働条件のお話しになります。

私は、昨年１１月にブラック企業について、著書を出版しました。

この本では、ブラック企業の成り立ちやその特徴、そして見分け方をご紹介しています。

せっかくやりたいことが明確になって、それを仕事にしようとしても、職場環境が悪ければ長続きしません。

だから、適職がわかったら、次は働く環境や労働条件（雇用条件）を考えてみましょう。

たとえば、労働時間。

残業が常態化していないか。

求人票には『残業時間月平均１０時間』と記載されていたとします。

月１０時間なら、２０日勤務とすれば、１日平均３０分になりますね。

仮に１時間とします。

定時+１時間で帰宅できるはず。

では、その時間に応募したい会社へ行ってみましょう。

もし、外から見て会社全体にこうこうと照明が点いているようであれば、まだまだ多くの人が働いているでしょう。

求人票に記載されている内容と実態が違うわけです。

「帰りたいのに帰れない」

そのような小さな不満でも、日々続いていけば大きなストレスになります。

そして、みんなが残業しているなか新入社員が「定時だから帰ります」とは言えないのではないでしょうか・・・・

また、求人票の内容と実態が違うということは、残業以外でも相違がある可能性が考えられます。

応募したいという会社が見つかったら、求人票の内容に相違がないかどうか、ネットだけではなく会社まで足を運んで確認しましょう。

以前、あるクライエントさんからご相談されたことがあります。

宅建（宅地建物取引士）の資格を取ったので、不動産関係の仕事へ転職を希望されている方でした。

２社から内定を得て、どちらの会社へ決めたら良いか迷って、ご相談に来られました。

私は、上記の説明をして、実際に会社を観察しに行くようアドバイスしました。

その結果、従業員用駐車場を見たところ、一方の会社はほとんど軽自動車。

もう一方は、運転席まで真っ黒なウインドウフィルムを貼った、少し古めのクラウンなどのいかにもヤンキー車ばかり停められていたそうです。

それで「この会社はヤバいかも」と、判断されたそうです。

求人票の内容や、ネットの情報だけに頼らずに、自分の目で判断してくださいね。
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■適職の見つけ方 その５職場の労働環境や雇用条件が適切であり、心身の健康が維持できること

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