自分のこと。
10代の頃から年齢不詳感があるらしい。
今では若く見られても、老けて見られても、見方は人それぞれだから、
若く見られて嬉しいとか、老けて見られてショックということはない。

大学生の時の話。
美容院、今では好きな雑誌が選べるようなタブレットを置いている美容院も少なくないが、私の学生時代は紙の雑誌が何冊か目の前に置かれるのが一般的だった。


さて、美容院ではまず名前が呼ばれて、本日の担当美容師が出てきて挨拶、席に通される。
そして雑誌が目の前に数冊置かれ、今日はどうしますー?というような流れである。
私の場合、行くごとに目の前に置かれる雑誌が全然違っていた。
まだ19歳であるのに、アラサー向けの雑誌が置かれたり、25歳くらいの時に10代後半向けの雑誌が置かれたりということはしょっちゅうだった。
適齢雑誌を置かれるのは40%くらいの確率だった。
しかし、普段から新刊雑誌のチェックはしていなかったから、雑誌を変えて下さいとは言えず、出されたものを黙々と読んでいた。
せっかく持って来てくれたのに何か悪いなーと思ってもいた。

客の年齢を美容師が判断するのは、受付で呼ばれて挨拶をするほんのわずかな間であろう。
客に何歳ですか?なんて聞けないから、何となく服装や髪型や持ち物や声や肌艶やメイクなどで見極め、よしこの雑誌だ!と決めるのではなかろうか。
このわずかな間に判断を迷わせてしまう私…
申し訳ないのである。

私は美容師の指名はしていなかったから、毎回美容師は違っていて、若い男性の時もあれば若い女性の時もあった。
貧乏学生だったので安い美容院に行っていて、スタッフの入れ替わりも多い店だった。
ベテラン美容師がやっているお値段普通〜まあまあ高めのお店には行ったことがなかった。
ベテランにもなると、会話の糸口をつかむのも、世間話の話題も上手であるのに感心したのは社会人になって結構経ってからだった。
こういうベテランがやっているお店は、常連さんも多いのだろう。客の趣味嗜好は把握されている。

髪を切りながら世間話をし、髪を切る前には雑誌を選ぶ、
美容師の学校では世間話講座はあるのだろうか。
やることが多いお仕事である。